12月14日(土)


オリンパスの新型OM-D E-M5 IIIについて・その5

 OM-D E-M5 IIIのアイポイントとファインダー倍率の話その続き「どんなふうに見えるか」です。

 再度、ファインダー(EVF)のスペック比較表を。

 ① E-M5 III ━━ 27mm、1.2倍~1.37倍(0.60倍~0.68倍)
 ② E-M5 II ━━ 21mm、1.3倍~1.48倍(0.65倍~0.74倍)
 ③ E-M1X ━━ 21mm、1.48倍~1.65倍(0.74倍~0.82倍)
 ④ E-M1 II ━━ 21mm、1.3倍~ 1.48倍(0.65倍~0.74倍)

 再度、オリンパスOM-Dシリーズの上位機種のファインダースペックを比較。アイポイント、ファインダー倍率(35mmフルサイズ判換算)です。

 ①E-M5 IIIと③E-M1Xのファインダー光学系は同じ新型で4群4枚構成、②E-M5 IIと④E-M1 IIのファインダー光学系は同じ古いタイプの3群3枚構成です。
 なお、ファインダー倍率が可変しているのは画面の表示方式が切り替えられるからです。リニアに倍率が変わるのではなく2種類に変化するだけです。




            ※クリックすると大きな画像に


 アイポイントは①E-M5 IIIを除き、すべてが21mmです。ファインダー倍率は、②E-M5 IIと④E-M1 IIは同じです。E-M1Xの倍率だけが高く飛び抜けて良い、さすが最高機種です。
 しかし、ここで奇妙に思ったのが、③E-M1Xと同じ新型ファインダー光学系なのに、①E-M5 IIIのファインダー倍率となると、ちょっと情けない数値になっています。言うまでもなく、センサーサイズは同じマイクロフォーサーズです。

 もったいぶった言い方はやめて理由を明かしますと、ファインダー画面を表示している液晶パネルのサイズが違うからです。
 ①E-M5 IIIのパネルのサイズが、③E-M1Xのそれよりも小さいので倍率が劣るというわけです。

 E-M5 IIIの液晶パネルはOLED、ハイコントラストの有機液晶パネルですが、E-M1Xのほうは従来型のLEDパネル(最高機種なのになぜOLEDを採用しなかったのかは不明)。
 なお、すべてのオリンパスの全機種に共通したことですが、液晶パネルのサイズはオリンパスだけ! が公表していない(これも、なぜ公表しないのか奇妙ですが)。

 同じように①E-M5 IIIと②E-M5 IIの新旧を比べると、やはり新型E-M5 IIIのほうが倍率が低い。アイポイントが長いから(つまり遠くから見ているから)小さく見える、のではないです。アイポイントの長さで倍率が変化することは(ほとんど)ありません。

 ファインダー液晶パネルのサイズが異なるので倍率が違っているのでしょう。






 新型E-M5 III 倍率1.37倍(上)と、旧型E-M5 II 倍率1.48倍(下)のファインダー内画像の見え方の違いです。1.37倍と1.48倍はこんなにも違います。

 しかしながら、画像の見え具合(クリアーさ、コントラストなど)は新型E-M5 IIIのほうが格段に良いのだけど画面は小さい、文字も小さい。見比べると旧型E-M5 IIは、どよーんとしてちょっと暗く見えるのだけど大きく見えるのが利点。



 なんだかヤヤこしくオタクっぽい話を続けましたけど、新型E-M5 IIIと旧型E-M5 IIのEVFだけにかんして「どちらが良いか(≒好きか)」と問われれば、ぼくは旧型E-M5 IIのほうを選びます。
 理由は以下の通りですが、皆さんはどうぞご自分の判断で。

 理由の1つは、E-M5 IIのほうがファインダー画面が大きく広々見えること(アイポイントが長いほうが良いのですが、ぼくは21mmでもほとんど不満はない)。作業デスクもPCディスプレイも広いほうが仕事がはかどるのと同じ。
 もう1つの理由は(現在の)有機液晶パネル(OLED)が見え具合がキライだから。コントラストが強すぎだし、色調もぎらぎらしすぎる。

 E-M5 IIIは強めの逆光状態でファインダーを覗くとシャドー部が真っ黒にツブれてしまってディテールがまったく視認できなくなる。ナニも見えず愕然とたことがあります。将来、OLEDはもっと良くなる可能性はありますが、いまのはだめですね。
 その点、E-M5 IIのEVFならそこまで酷くシャドー部がツブれない。従来型LCDでじゅうぶん。

 ところで、喧嘩を売るつもりはありませんけど、EVFスペックでドット数に一喜一憂する人がいますが、ぼくはぜんぜんその意味がわかりません。EVFでどれだけきめ細かく見えたって、それがそのままに「写る」なんて保証はなにもないんですよ。



 というわけで、もう1つの注目テーマ、小型軽量化した手ぶれ補正ユニットの話を次回にしたいと思っております。OM-D E-M5 IIIの話ばかりでくどいですけど。




2019.12.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

12月12日(木)


オリンパスの新型OM-D E-M5 IIIについて・その4

 もう少しオリンパスのOM-D E-M5 IIIの話を続けますが、今日は、やや重箱隅の話と言えなくもないです。


 E-M5 IIIのスペックを見たり実際に使ってみて、注目したことが二つありました。
 一つは、アイポイントが従来機種は21mmだったのが27mmに"大幅"に長くなったこと。もう一つは、手ぶれ補正ユニットが従来機種よりも小さく軽くなったことです。

 とくにアイポイントが27mmになったこと、これには驚きました。と同時に不可解なこともありました。

 E-M5 III ━━ 27mm、1.2倍~1.37倍 (0.60倍~0.68倍)

 E-M5 II ━━ 21mm、1.3倍~1.48倍 (0.65倍~0.74倍)
 E-M1X ━━ 21mm、1.48倍~1.65倍 (0.74倍~0.82倍)
 E-M1 II ━━ 21mm、1.3倍~ 1.48倍 (0.65倍~0.74倍)


 アイポイント長とファインダー倍率を比べてみました。カッコ内はフルサイズ判換算での倍率です。いずれの機種もEVFですので視野率100%はあたりまえ、ドット数は(ぼくは)興味ないので無視。
 アイポイント、E-M5 IIIの1機種だけが"ずば抜けて"いるのがわかります。


 以下、写真知識のある人にはわかりきったムダ話をします。

 アイポイントとは(アイレリーフとも言いますが)ファインダーを覗いたときに全視野が四隅までケラれることなく見渡せる「瞳の位置からファインダー光学系最終面までの距離(長さ)」を言います。

 アイポイントが短ければファインダー接眼部に眼を密着させるようにして覗かないと画面全体が見渡せません。長ければ接眼部から少し眼を離しても画面を見渡すことができます。メガネをかけた人は接眼部に密着させても"隙間"が出てしまいますから、アイポイントが長いと楽にファインダーを覗くことができます。

 ちなみにニコンではアイポイントの長い"特別仕様"のファインダーを「ハイアイポイント」と言っていて、そのファインダー付きのカメラに「ニコンFハイアイポイント」がありました。アイポイントは25mmでしたから、E-M5 IIIの27mmのアイポイントがいかに長いかわかるでしょう。

 いっぽうファインダー倍率は、焦点距離50mmのレンズをセットしてアイポイント位置からファインダーを覗いたときに見える画面の大きさと肉眼で見たときの大きさの比を表しています。
 ファインダーを右目で覗きながら左目で被写体を見たとき、左右の眼で同じ大きさに見えるときが倍率1.0です(35mm判フルサイズの場合)。

 ファインダー倍率1.0は、EVF/OVFを問わず理想値です。倍率をアップするのは難易度が高いためレンズ交換式のカメラで倍率が1.0を越えるものはほとんどないはずです。

 ファインダー倍率が大きいほど(一般的には)画面が大きく見えます。
 一般的にと言ったのは、じつは「視野角」がファインダー画面の見え方にかかわってくるのですが、ほとんどのメーカーはこの数値を公表していないので、ファインダー性能の肝心なところがわからず他機種と比較の仕様もありません(キヤノンのごく一部の機種で視野角を公表していますが)。

 さらに、デジタルカメラではイメージセンサーのサイズの違いによって、ファインダー倍率の数値が同じでも画面の見える"大きさ=広さ"が異なります。センサーサイズが大きいほど画面も広く大きく見えますから、マイクロフォーサーズのカメラはフルサイズ判カメラに比べるとセンサーサイズが小さく見えてそのぶん不利です。
 しかしそうした比較などについては話がややこしくなるので、いまはちょっと横に置くことに。


 うーむ、ムダ話は早々にして本題に移るつもりだったのですが、また、だらだら長くなってしまいました。なので、今日はこのへんにして続きは次回に。

 と、思ったけど、その前にひと言だけ。

 E-M5 IIIのファインダー光学系は、E-M1Xで新規開発したファインダー光学系をそのまま使っています。旧型E-M5 IIやE-M1 IIは3群3枚構成ですが、E-M5 IIIもE-M1Xも4群4枚構成。カメラの「格」からいえばE-M5 IIIのファインダーは"身に余るほどの贅沢さ"です。




 E-M5 IIIのファインダー光学系で4群4枚構成です。センサー面に近いところにある1枚はゴミ侵入防止のフィルターです。




 E-M1Xのファインダー光学系。E-M5 IIIとまったく同じ4群4枚構成です。
 しかし、同じマイクロフォーサーズのセンサー、同じファインダー光学系を採用しているのに、アイポイントが違う、倍率が違う、どうしてだろう? というのが次回のテーマです。




2019.12.12 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

12月10日(火)


オリンパスの新型OM-D E-M5 IIIについて・その3



弓張り月と宵の明星





オリンパス・OM-D E-M5 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12~200mmF3.5~6.3



 この小さな写真じゃ宵の明星は見えないかも。
 でも、その小さな写真をクリックすると少し大きめの写真になりますからそれで見えるでしょう、たぶん。画面の右下あたり。金星。
 11月下旬に渋谷・西郷山公園から夕焼け空に向かって撮る。きれいな上弦の月でした。

 OM-D E-M5 IIIのレンズキットは小型軽量を優先して「ED14~150mmF4.0~5.6 II」なのですが、このズームは描写性能がちょっとナンなので、ぼくはそのズームを遠慮して「ED12~200mmF3.5~6.3」と組み合わせて使いました。
 24mm相当からの、なんと16.6倍ものズームで大変に便利に使える"万能レンズ"です。使って愉しい、写りもそこそこのレンズ。

 でも(いま調べて、びっくりしたけど)12~200mmの価格は、キットになってる14~150mmの2倍以上もの高価格なんですね。そりゃあ、レンズキットにはできない。



地下室に向かう青空と白い雲




オリンパス・OM-D E-M5 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12~200mmF3.5~6.3

 そうなんですよ、こういうシーンに24mm相当の広角画角が役に立つんです。これが28mm画角だったら狙ったフレーミングにするのに相当に苦労します。

 ED12~200mmF3.5~6.3ズームとE-M5 IIIとのマッチングは、ED14~150mmに比べると少し大きく重いですが、決して悪くはなかった。レンズマウント部に小さく隠れるように「MADE IN JAPAN」と刻印してありました。たぶんシグマ会津工場生まれではないでしょうか(確証はなし)。もちろん防塵防滴仕様のレンズです。




 肩から下げて歩くとズームレンズが自重でずるずると伸びてイヤぁな感じなので、もっぱらレンズを片手で掴むようにしてE-M5 IIIを持ち歩いていました。ボディもレンズもそれほど重くないのでぜんぜん苦ではなかった。
 このホールドスタイルは、撮ろうと思ったときにすぐ素早く写せるからスナップにはいいんです。



2019.12.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

12月9日(月)


オリンパスの新型OM-D E-M5 IIIについて・その2

 新型のOM-D E-M5 IIIが旧型のE-M5 IIに比べて、どんなところが「良く」なっただろうか。

 スペックで比較すれば数値的には良くなったところがたくさんあるのだけど、これだっ、と大きな声で宣伝するようなところが少ない。

 旧型E-M5 IIと比べて新型E-M5 IIIで注目したおもな点は以下の通り。ぼくの個人な評価、好みですので「見落とし=興味なし」があるかもしれませんが。

 ・画素数が1605万画素から「2037万画素」にアップ。
 ・AF測距方式がコントラストAF方式のみから「プラス像面位相差AF方式」に。
 ・電子シャッターの最高速が1/16000秒から「1/32000秒」と1EVぶんアップ。
 ・動画がフルHD・60p から「4K・30p」も追加。
 ・アイポイント長が21mmから「27mm」に。
 ・手ぶれ補正の効果段数が5.0段から「5.5段」にアップ。

 これらの他に、プロキャプチャーとかフォーカスブラケット、深度合成、ハイレゾショットなどの撮影機能なども備わっているが、こう言っちゃあナンだけど、いずれも「うわっ良くなったなあ」と感動するほどのものではなかったです。

 実販価格で約2万円ほど高くなるがE-M1 Mk IIにも備わっているし一部機能はE-M1 Mk IIのほうが優れている。くどいようですが(ほんと、くどい)、新型E-M5 IIIとなって実販価格もハネ上がったのに旧型E-M5 IIに比べてあまりにも魅力に乏しいのですよ。



 モデルチェンジされて新型カメラとなったけれど、旧型カメラに比べて"心ときめく"ほどの新鮮さが感じられないのは、なにもオリンパスのカメラに限ったことではありません。他のメーカーのカメラでも多かれ少なかれ、最近はあることです。
 デジタルカメラの技術的進歩が、かなり鈍化して、いや、そういう言い方は良くないですね、停滞ぎみ、と言ったほうがいいかも。

 数年前まではぐんぐん右肩上がりで、新型カメラが出てくるたびに、画質は良くなる、新しい撮影機能は盛り込まれるといった具合に、どきどき、うきうきしたものですが、もうそういう愉しみがなくなってしまっています。
 いま、デジタルカメラは完熟しつつあって、カメラの機能もほぼ完成域に達したのではないでしょうか。画素数だって一時の大騒ぎのことを思えばいまは沈静しきっています。

 ただ、交換レンズの性能については(とくにミラーレスカメラ用レンズは)、いま急成長期にあってこれからどんどん良くなっていく可能性は大いにあります。カメラボディのほうは、とうぶんは画期的な機構や、撮影機能のドラスティックな向上などは期待できません。遅遅としてのんびりゆっくり機能改善していくぐらいが関の山、かな。





オリンパス・OM-D E-M5 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED12~200mmF3.5~6.3

 オリンパスのカメラ、とくにOM-Dシリーズのカメラは手ぶれ補正がとてもよく効く。シャッタースピードのことなど気にせず手ぶれの心配をしないでガシガシと撮れます。
 この写真は「1/8秒」ですが、手ぶれはほとんど目立ちません。「手ぶれはだいじょうぶ」と思い込んでるから撮ってるときはシャッタースピードのことなどまったく気にしない。

 だから、オリンパスのカメラを使った後に他メーカーの手ぶれ補正機能を内蔵したカメラやレンズで撮影したりすると、予想外に手ぶれが目立って「えっ!」と驚くことが多い。
 他メーカーの機種と比べて、数値的に同じ補正段数だったとしても(実感として)オリンパスのカメラのほうが良く効くようですね。



2019.12.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

12月8日(日)


オリンパスの新型OM-D E-M5 IIIについて・その1




オリンパス・OM-D E-M5 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL 17mmF1.8 (写真・右、シルバー)
オリンパス・OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO DIGITAL 17mmF1.8 (写真・左、ブラック)



 E-M5 IIIは11月下旬に発売された。

 予想していた通りに"存在感"が弱く、オリンパスのカメラらしくない。
 技術的にも仕上がりも良くできたカメラであると、それは充分にわかるのだけど、「ここがイイぞ、ここがチャームポイントだ」と、みずからアピールしてくるところが少ない。

 使ってみても、せっかくの「カメラの良さ」が、オモテに滲み出ていない、カタチとして見えない、のが残念だった。

 「小さい軽いカメラボディ」であることをE-M5 IIIの"最大"のウリにしているようだけど、さて、どうなんだろう。E-M5 IIIクラスの小型軽量カメラなんて、オリンパスにも、他社メーカーにもたくさんあるじゃないですか。

 そもそもレンズ交換式カメラはカメラボディだけで判断したり価値を見いだしたりするものではない。カメラはボディだけではナンの役にも立たない。レンズがあってこそのカメラボディです。
 いまの時代、カメラボディ単体で、小さいぞ軽いぞ、なんて言ったってあまり訴求力ないように思うけどなあ。

 オリンパスがE-M5 IIIのいちばんのウリ文句としている「小型軽量なカメラボディ」についてだけど、前モデルのE-M5 IIと比べてみると、こんな具合です。

 E-M5 II ━━ 123.7×85×44.5mm、469g(総)
 E-M5 III ━━ 125.3×85.2×49.7mm、414g(総)

 重さは新型E-M5 IIIのほうが約60gほど「軽い」が、横幅も高さも厚みも「大きい」。
 旧型E-M5 IIに比べると、小さめの卵1個ほど「軽い」だけ。卵8個ぶん(E-M5 IIの重さ)に対して卵7個ぶん(E-M5 III重量)ぐらいの違いだから、交換レンズをセットしたら、カメラの重さ軽さに鈍感な人には重さの違いはほとんどわからなくなるでしょう。

 ついでだけど、新型E-M5 IIIの量販店価格は約16万2千円。前モデルのE-M5 IIだったら約6万4千円です。カメラの中身性能は横に置いておくとして新E-M5 IIIは、旧E-M5 IIよりもざっと10万円も「重い」。
 旧型E-M5 IIは併売しているようですが、価格のことを考えつつ新型E-M5 IIIを使ってみたけれど(ぼくならば)E-M5 IIでいいかな、と思わないでもなく、もう1~2万円をプラスしてE-M1 Mk II(約17万6千円)にするかな、という感じでした。
 
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 というわけで、まずオリンパスの新型E-M5 Mark IIIの話から Photo of the Day を再開しました。 いまどきのカメラとかレンズはどうなってるんだ? とか、写真ってナンだ? とかなんとかをテーマにしつつ、ゆらゆらとやっていきますので、どうぞお付き合いを。

 やってみないとわかりませんけど、OM-D E-M5 IIIの話は(中休みしつつ)しばらく続きそうです。いろいろと考えさせられるところの多いカメラですね。
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2019.12.08 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月30日


目を閉じる男





 大通りに面したショールームのガラス向こうに生々しい男の頭が置いてありました。
 3Dプリンター機械メーカーの作例展示品。恐るべし、その精密さ。


ニコン・Z7 + NIKKOR Z 50mmF1.8 S


 いま市販されているレンズ交換式ミラレスカメラ ━━ 富士フイルムのGFXからPENTAX Qまでセンサーサイズを問わず ━━ そのなかで「ナンバーワン」は、このニコン・Z7です。
 とても丁寧に、しっかりと作り込まれたカメラで、信頼感も安心感もあります。プロフォトグラファー向けのミラーレスカメラです(ミラーレスカメラはまだまだ"プロ向け"とは言い難いですが、このZ7は別格)。

 ソニーのα7R IV も(Z7とは別の意味で)良くできたいいカメラです。しかし機能的には充分なのですが信頼感と安心感が、まだZ7には及ばないところがあります。プロ向きのカメラというよりハイアマチュア向け。
 ニコンにはフィルムカメラの時代から長い年月、世界中のプロのフォトグラファーにもみくちゃにされつつ使われてきた、その実績 ━━ キヤノンもそうですがプロが使うカメラとはどうあるべきかの知識 ━━ があることです。

 レンズ交換式カメラの評価は(ミラーレスでも一眼レフでも)カメラボディだけで決めるべきものではありません。交換レンズなどと「セット」でカメラシステムとして総合的に見て評価すべきものです。

 Zシリーズは交換レンズのラインナップことを考えれば、一眼レフカメラやソニー製カメラのほうに"分"があります。しかし今後、Zシリーズが順調にレンズラインナップを揃えていくだろうという予測(と期待)を込めて、「ミラーレスカメラ・ナンバーワン」と総合評価しているわけです。

 Z7については、ここが良い、あそこが良い、と具体的(個別的)に示しにくいところがあります。手にして撮影してみて「総合的判断」すべきカメラです。使ってみれば、その良さがわかる、そんなカメラです。
 むろん、小さな不満点や足らざるところもなくもないですが、カメラ全体の仕上がりの良さを考えれば取るに足りないことです。

 ニコンはいきなり初代Z7で"全力投球"してしまったので、Z7の後継機種 ━━ 完成度の高いZ7の性能を越えなければならない ━━ はかなりの時間がかかるのではないでしょうか。ソニーのα7R IV は試行錯誤を繰り返しながら何年もかかっての4代目です。

 キヤノンのように、初めてのカメラシリーズでは当初は少し様子見をして、それからドンと本命を出すようにすればいいのに(たぶん、そうなると思うけど)、ニコンはクソ真面目で愚直なうえに不器用だからなあ。でも、そこがニコンの「良さ」なのでしょう。

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 というわけで、本日で、始めの目標どおり、ちょうど途切れることなく3ヶ月連続でやってみた。忙しかったけど。あとは気が向いたときにぼつぼつと、飽きないように(できれば)少し趣向を変えつつ・・・変えようがない、か。
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2019.11.30 | | Comments(4) | Trackback(0) | -

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