2017/11/14
GZE-1の動画
カシオ・G'z EYE GZE-1GZE-1の基本の撮影スタイルは、カメラ部単体で構図は当てずっぽうで写す。むろん、別売の液晶モニター部や市販のスマートフォンを使えばきちんとフレーミングを確認することはできるが、基本はカメラ単体での撮影のようだ。
前回のブログのつづきだが、カシオが「GZE-1は構えずに撮るカメラ」と言い切るにはワケがある(以下はぼくの勝手な想像だけど)。
内蔵レンズの画角は静止画のとき約190度もあり、動画でも約170度もある超ワイドなので、写したいシーンやモノにレンズを向ければ画面内に容易に写し込める。ピントも固定焦点なのであれこれ考える必要もない。
もうひとつは、正確な構図よりもチャンス優先がこのカメラのメインテーマ。オールラウンドなシーンでダイナミックな表現をしたいのなら構図なんてちまちましたことを考えずに、ずんずんどしどし撮ればいいのだよ、というカシオの提案なのかも。
「GZE-1は動画撮影中心のカメラ」だともカシオは言っていた。静止画の撮影はオマケだと(そこまでハッキリは言ってないけど)。
動画の撮影機能はおもしろいものがあったりして種類は充実しているのだが、しかし画像クオリティの点で少しもの足りないところもなくもない。たとえば4K動画はハナから不可、フルHD動画は撮れるが30p、スローモーション動画も撮れるがこのモードを選ぶとVGAぐらいの小さなサイズになってしまう。
静止画にいたっては約690万画素。使用しているCMOSセンサーの総画素数は約2114万画素もあるというのに。
いったいどーしてそんなことになるのか。
動画クオリティのもの足りなさの原因は(これもぼくの想像だけ)防水性能を高めたために処理熱がボディ内に籠もってしまい、そのためパワーが必要とする撮影機能が制限されてしまったからではないか。
静止画の小さなサイズは、GZE-1を縦位置にしても横位置にしても常に「横位置画面」になるようにセンサー画面の中で実画面を縦にしたり横にしたり切り替えているからだ。無駄と言えばムダなことには違いないが、この方法を採用することでカメラを90度にも180度にも回転して構えても常に"正しい"横位置撮影ができる。