11月14日


午後3時なのに午前11時40分を示す西麻布の時計




 シグマは「レンズメーカー」だろうか、それともニコンやキヤノンと同じように「カメラメーカー」なのか。タムロンやトキナーなどと同じように「レンズ(専門、専業)メーカー」と言っているようだけど、はたしてそれで正しいのか。ここがいつも悩ましく思うところです。

 シグマがニコンやキヤノンなど「総合カメラメーカー」といちばん異なる点は、他社カメラと互換性のある交換レンズも作って売っている。しかしキヤノンやニコンなどと同じように、自社独自マウントのレンズ交換式システムカメラも作っている。シグマがフィルムカメラを作って売っていた時代からそうです。一眼レフだけでなくコンパクトカメラも作り続けてきました。


シグマ・SIGMA fp + MC-21 + 70~200mmF2.8 DG OS HSM Sports

 シグマ自身も、ただのレンズ専門メーカーではなく「総合カメラメーカー」になるべく努力している様子が見え隠れしています。総合カメラメーカーになることは、現社長の山木さんの父上(創業者、山木元会長)"悲願"でもあったようです。

 こう言っちゃなんですが、フィルムカメラを作っていた頃から、いまもそうですがシグマのカメラはほとんど儲けにはなっていません。そりゃあレンズだけ作って売っているほうがずっと儲かる。
 でも「総合カメラメーカー・シグマ」になろうとして、内野からも外野からも(とくに銀行筋かな)あれこれイヤみを言われながらも、カメラづくりを続けている。チャレンジしています。

 そこで思うのはフェラーリです。そう、あのイタリアのスーパーカーメーカーです。
 フェラーリはもともとレーシングチームから出発しています。レースに出るためにクルマを作っていました。そのフェラーリが一般向け市販車(スーパーカー)を作り始めたのは、創業者エンツォ・フェラーリが「F1レースで優勝したい」との夢を実現する、そのための資金を得るのが目的でした ━━ ルカ・モンテゼーモロ氏が社長になってから様子が少し変わりましたが。

 言いすぎかもしれませんが「総合カメラメーカー」になるためにシグマは儲かる交換レンズ作りを続けてきたという面もなくもない。
 いまではシグマの交換レンズ作りもフェラーリの市販車作りも、当初の目的とはだいぶ違った状況になっていますが、どちらも底流には「少年のような夢」が細く絶えることなく流れ続けているように思えます。

 シグマは多くの従業員を抱える企業ですから「少年の夢」なんて甘いことは言ってられないですが、がんばってほしいし、ぜひfpで儲かって「総合カメラメーカー」として皆んなに認められるようになるといいですね。




 さて、fpと70~200mmF2.8ズームを組み合わせるとレンズがこんなにも巨大に見えます。つかまり立ちするようになった一歳児がお父さんの足にしがみついているようでもあります。

 fpはバッテリー込みで約420グラム、70~200mmF2.8ズームは約1800グラムです。もちろんAFもレンズ内OSも使えるのですが(OSがすぐにOFFになるのは困るけど)、両腕でカメラとレンズを浮かせ背面モニターを見てズーミングしての撮影スタイルをとらざるを得ず、そのうえボディとレンズとがアンバランスなため、めちゃ使いづらかった。

 カメラを縦位置に構えると、ほぼ片腕でカメラとレンズを保持しつつカメラを顔から離してモニターを見ることになります。チカラもカネもない色男のぼくの腕力ではアンバランスなカメラとレンズをしっかりと保持しながら微妙なフレーミングすることが難しかった。情けない。





2019.11.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

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