1月2日(木)
下半身だけの体のツボ公開
シグマ・SIGMA fp + 24~70mmF2.8 DG DN Art
シグマのフルサイズ判ミラーレスカメラ用交換レンズのLマウントとソニーEマウントには2種類のタイプがあります。
1つは、もともと一眼レフ用として開発し作られたレンズをショートバックフォーカス(ショートフランジバック)のミラーレスカメラにも使えるようにレンズ後部を継ぎ足しただけのレンズで、光学系は一眼レフ用と同じ。AFなどの制御ソフトのアルゴリズムは最適化しているでしょうけれど、なんちゃってミラーレス用レンズ、と言えなくもない。
もう1つは、ミラーレスカメラ用に光学系をイチから"本腰を入れて"設計開発したレンズ。レンズ性能は格段にミラーレス専用設計のレンズのほうが良い。
それが昨年末に発売された24~70mmF2.8レンズで、それまでにすでに45mmF2.8、14~24mmF2.8、35mmF1.2が発売されています。
見分け方としては「DG(=フルサイズ判対応)」と「DN(=ミラーレス対応)」がレンズ名に記載されています。"なんちゃって"のほうには「DN」の記号がありません。ちなみに「DC」はAPS-C判用またはマイクロフォーサーズ用です。
45mmF2.8レンズは小型軽量で、SIGMA fpのようなコンパクトなカメラボディと相性はいいのですが、しかしその他の3本のレンズはfpには大きすぎて重すぎてアンバランス。子ども(fp)が大きな牛(24~70mmF2.8)の尻にしがみついているような、そんな感じです。
来年中に発売されると思いますが、Foveonフルサイズ判センサーを使ったカメラと組み合わせて使うのを待つか、ソニーαシリーズやパナソニックSシリーズで使うのが、いまはいちばんのおすすめでしょうか。
24~70mmF2.8レンズの、しいて不満を言えばピントリングの操作感でしょうか。
バイワイヤー方式なのですが、リングの回転をとても滑らかなのですがスカスカでじつに頼りない。指先がちょっと触れただけでピントがずれる気配もします(フォーカス拡大表示モードにしていると頻繁に拡大画面が出てくる)。
同じバイワイヤー方式の45mmF2.8とは月とすっぽんほど違う。文句なしに小型軽量の45mmF2.8レンズの操作感のほうがいい。
重い大きい24~70mmF2.8レンズのほうにこそ、しっかりした操作感にすべきじゃなかったのかなあ(ね、大曽根さん)。

シグマには、fpと相性の良い小型軽量レンズを早急に出してほしいですね。45mmF2.8のたった1本じゃfpの魅力は半減したままです。
それにしても皆さん、文句も言わず満足して使ってるのかなあ。レンズ交換できない(しない)フルサイズ判コンパクトカメラと思えばそれでいいのかも。そう、PENTAXのLimitedシリーズのような個性的な小型軽量タイプがいいなあ。
ないものねだりですが、ミラーレスカメラ用の「DG」+「DN」にキヤノンRFマウントやニコンZマウントに準拠したレンズ、それをシグマが出してくれれば、こりゃあ、おもしろくて愉しいことになるでしょうに。
2020.01.02 | | Comments(1) | Trackback(0) | -
