オーソドックスであることが魅力か

ニコン・COOLPIX P60
 ニコンのコンパクトカメラのカタログを見て、現在、なんと12?3機種もラインナップされているのに驚いた。てっきり、その半分ぐらいの数のラインナップだと思っていた。ニコンのコンパクト、意外と元気じゃないか。ただし数は多いけれど、どの機種もオーソドックスというか平凡というべきか堅実というか。だからというわけでもないだろうけど、その多くの機種は他のメーカーと同じようにOEMかODMなんだろう(と思う)。そうした中で、ちょっと注目させられたのが、このP60。
 単3型乾電池2本を使用 ―― これがイイね、電池のモチもすこぶるよい。36?180mm相当の5倍ズーム内蔵 ―― 28mmからのズームだと思い込んでいた、28mmは欲しかった。ファインダーはEVF ―― これまた、覗いてみるまでは光学式ファインダーだと疑いもしなかった。液晶モニターは15万ドットの2.5型 ―― でもいまどき15万ドットのLCDなんて、ねえ。


 早朝の柔らかな光を受けて磨りガラスの向こうにカラフルな瓶が並ぶ。恵比寿の住宅街の中にある雑貨屋さんの窓辺だ。
 以下、べつにどうでもいいことだけど、このお店にはアメリカ製のちょっと気の効いた“実利的な小物”をたくさん扱っていてよく立ち寄って眺める。似たようなアメリカ製の小物を扱うお店が広尾の天現寺近くもあって(ぼくの散歩コース)、こちらのお店はもっと品数が多くてバラエティに溢れていて長時間見ていて飽きない…ま、そんなことはどうでもよくて、磨りガラスにカメラを向けてフレーミングして(広角側ではディストーションが目立ちすぎるので少し望遠側にズームして後にさがる)、さてピント、と思ってもぼんやりしたガラス面には素早く、イッパツでAFできない。
 カメラをちょっと傾けて窓枠あたりにAF測距枠を重ねてAFロックする。そう、もちろん、こうした被写体のときにはいつもやるようにマイナス0.3?0.7EVほど露出補正をして写す。