「VelVia」モード

ペンタックス・645D + FA645 80?160mmF4.5
 645Dのカスタムイメージに、新しく「リバーサルフィルム」モードが加わったのだが、これが使い込んでみると予想以上におもしろい。
 リバーサルフィルム特有の描写再現を狙ったもので、彩度とコントラストなどが ―― この「など」がミソであれこれ、相当に調整されている ―― 強められている。その仕上がりの画像を見てみればすぐにわかることだけど、リバーサルフィルムモードは、つまり「VelVia」の発色と描写をそっくり「マネ」たものだ。さらに言えば、VelViaには新型と旧型があって、このリバーサルフィルムモードは「旧型」に相当に近い描写をするといったこだわりもある。

 ところで、VelViaづかいの人たちには「当たり前、周知の事実」のことだが、このVelViaは「良く効くクスリ」のようなもので、だから当然、副作用もある。副作用をいかにウマくコントロールして撮影をするかが難しいのだ。当然ながら被写体や撮影条件にぴったり適応しないと、とんでもないワザとらしい写真しか得られない。このあたりを覚悟して使いこなさないと、リバーサルフィルムモードのおもしろさはわかりにくい。


 645Dの他のカスタムイメージのモードでは(モノクロモードを除いて)、彩度やコントラスト、色相などを自分で調整できる。ところが、このリバーサルフィルムモードでは、ただ1つ、できるのはシャープネスの調整だけだ。あれこれ画像調整パラメーターのいっさいの設定ができない。
 ホワイトバランスは自動的にデーライト(太陽光)モードにセットされる。ただしセットされるとは言っても、ホワイトバランス設定モードで各種プリセットモードから自分で選んでから、それとリバーサルフィルムモードと組み合わせて撮影することはできる。正しく言えば、リバーサルフィルムモードとオートホワイトバランスの組み合わせができないだけ。

 言うまでもないが、リバーサルフィルムモードの調子を守ったままホワイトバランスを変更して撮影できるということだ。まどろっこしい言い方をやめて説明すれば、つまり、VelViaにCC(色補正)フィルターを取り付けて撮影したような効果を出すこともできる。

 というわけで、本日の写真はカラーリバーサルフィルムモードと蛍光灯(白色蛍光灯)を組み合わせて撮った満開の桜であります。こんなことがカンタンにできる、というのもデジタルカメラの大きな強みだね。