GR-D IIIについての twitter

リコー・GR-D III
 昨日のこのブログで、GR-D IIIについての(ぼくの)ちっちゃな不満点を取り上げて、それを twitter に振って意見を求めた。ごく短時間のうちに予想以上にたくさんの人たちから意見をもらって、その多くはとても興味ある意見や「なるほど」とあらためて認識させられるハナシなどあって、じつにおもしろかった(おおきに、感謝してます)。ぼくなんぞよりも、ずっとずっとヘビーにGR-Dシリーズを使い込んでいる人もいて、あらためてGR-Dを見直した。

 また、考えさせられることもいろいろあった。
 twitter に寄せていただいたGR-Dシリーズの意見でもっとも多かったのが「リコーのカメラはゴミが目立つ」ということ。ぼくはGR-Dシリーズだけでなく他のリコーのカメラもたくさん長期に使っているけれどゴミを「発見」したことはまったくなかったから、それはやや意外な指摘だった。ゴミに悩まされてその結果、「リコーのカメラはだからだめなんだ」と一刀両断の人もおられた。
 ここでリコーを弁護するつもりはないのだけど、リコーのカメラだけがゴミが目立って、じゃあ他のメーカーのカメラではゴミはほとんど目立たない、出てこないのだろうか。少なくとも、ぼくはリコーのカメラを使っていてゴミに悩まされたことはなかったので、どうもピンとこない。


 でも、twitter に寄せてくれた多くの人が「ゴミで困った」とおっしゃっていて、そうした問題を抱えていることは事実だろう。もし、リコーのカメラだけに頻繁に起こるようであれば、このへんのことをリコーはどれだけ「真剣に」考えて、対策をしているかでしょうね(心配)。

 リコーのカメラはGR-Dシリーズにかぎらず、リコーのすべての機種がぼくは大好きだ。正直に言えばカメラのツクリや使い勝手で「おやっ」と思うこともなく頻繁にあるけれど、他の大カメラメーカーが作っているコンパクトカメラとはまったく異質。その異質が肌に合う。使っていて実に愉しい。撮れる写真も(ひいき目かもしれぬが)他のカメラとはちょっと違う。
 カメラが個性的なところ(カメラのコンセプトが少し尖ってるところかな)、おおようで小さなことにこだわらないところ(だからゴミ問題でクレームが出ているのかなあ)、GXやGR-Dシリーズのカメラにはハッキリとした「記号性」があること(これらのカメラを持っているだけで、おっカメラのことがわかってるな、と見られるようなところかな)、そんなところがリコーのカメラの最大の魅力。

 いっぷう変わったじつに個性的なカメラメーカーであるリコーに、がんがんと正攻法でクレームをつけると萎縮してしまって、その結果、没個性的なカメラしか作れなくなってしまうんじゃないか、と、そのへんをぼくは少し危惧してる。いや、だからといってゴミが目立つようなカメラを作っててそれでいいのだと言っているつもりは毛頭ない。そこはそこ。ただ、リコーのカメラを「ダメだ」と一刀両断するのではなくて、少し気長に暖かく“守って育てて”いく気持ちも持っていてやりたいなあ、と、twitter を読んでいてそう思った次第です。