X100sの起動時間

富士フイルム・X20

 X100がX100Sに、X10がX20にそれぞれモデルチェンジされた。カメラ外観のデザインやスタイリングは旧型をほぼそっくり受け継いでいて、そういう意味では"新鮮さ"はまったくない。しかし新型の「中身」は旧型とはぜんぜん違う。大幅な進化だ。フルモデルチェンジと言ってもいい。

 旧型X100やX10から新型X100SやX20になって"大幅に進化"した点は、大きく3つある。X100S、X20に共通だが、1つはイメージセンサーが新しくなったこと。2つめはファインダーに新しい機構を取り入れたこと。3つめは回折現象をソフト処理で軽減する機能を入れたことだ。
 その他、細かな(とはいうけれど、大変に重要な)改良点もあって、たとえば連写コマ数が増えたこと、AFスピードが高速化したことなどである。



 メインスイッチをONにして撮影が可能な状態になるまでの起動時間が早くなったのも、大きな改良点のひとつだ。X100/X100Sの場合、旧型X100が約2秒ほどかかっていたのが(もっとかかっているような印象だが)、新型X100sでは0.5秒と大幅に高速化した。
 上の動画(約10秒ほど)を見れば一目瞭然だが、左が新型X100S、右が旧型X100で、せーのっでメインスイッチをONにした。X100sはほぼ瞬時にモニター画面が表示されてスタンバイ状態になるのに対して、X100はブラックアウトがしばらく続いたのちに、じんわりとモニター画面が表示される。

 X100に比べAFスピードもじつに速くはなったが、しかしX100Sを使っていちばん感心したのは、この起動時間の高速化だった。もちろんX20でも、同じく0.5秒に高速化している。
 なお、上のX100/X100sの比較動画はX20のフルHDモードで撮影したもの。X10は30fpsだったがX20では60fpsで撮れるようになった。