アストンマーチンも、いいなあ

キヤノン・EOS-1D Mark III+EF 70?200mmF4 L IS
 その写りはとってもイイのだけどしかしナンだか外観デザインの良くないレンズだよなあ。いやレンズなんて良く写り操作性が良くほどほどの大きさ軽さでホールディングバランスが良ければ見た目なんてどーでもいいんだ、という意見があることは百も承知千も合点だけど、それにしてもちょいとブサイクだ。とくに気になるのはズームリングとマウント部の間の“クビレ”で、たぶん三脚リングを取り付けるためのスペースだと思うのだけどしかしその三脚リングは付属されていない。つまり別売、1万2千円。たぶん、それを取り付けると少しはサマになるのだろうけど、このコンパクトなズームに三脚座は邪魔だし、そもそも手ブレ補正の機能を内蔵したレンズなんだからできるだけ手持ちで撮りたいしそうすれば大袈裟な三脚リングはよけいに邪魔になる。
 で、ナニが言いたいのかというと、三脚座リングなしでもすっきりとスマートで見た目のかっこいいデザインに仕上げておくべじゃないかと。
 それはそうと、最近のキヤノンはレンズフードを付属品として同梱するようにしてるようだね(Lレンズだけなのかな…)。他の多くのメーカーは安いレンズでも惜しむことなくレンズフードを“おまけ”してくれてたんだけど、キヤノンは“買いなさい”とじつにそっけなかった。ちなみに、この標準付属のフードはいわゆる花弁型フードではなく、見るからに安っぽいずどーんっとしたカタチのフードだ。


 でも、くどいようだけど、いいズームレンズだ。開放絞り値から描写はイイし、IS手ブレ補正もよく効く。シャッターを押すときのタイミングにもよるけれど、135mmあたりの焦点距離で撮影して1/2秒でも、それほどブラさずに写せたこともあった。
 手ブレ補正の機能を内蔵させたレンズやボディをウマく使うコツ ―― というと少し大袈裟だけど ―― ブラさないで写すぞっという気構え(これ大事です)と可能な限り落ち着いてシャッターを切ることだ。慌てて乱暴にシャッターを切ってはいかん。手ブレ補正ありなんだから大概はブレを補正してくれるだろうなんて横柄な考え方ではいかんですねえ。それは手ブレ補正機能内蔵のコンパクトデジタルカメラにも言えることで、いやむしろコンパクトカメラのほうが、より丁寧にホールディングしてゆっくりと確実にピントを合わせてからシャッターを切るように心がけたいもんです。

 手ブレ補正の機能は将来、もっともっと発展して素晴らしい機能にヘンシンするかもしれない(という夢をぼくは持ってます)。たとえば ―― 荒唐無稽だと一笑に付されたけど ―― ボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正をシンクロナイズさせてブレ補正の効果を倍増、それに加えて、飛躍的に画質が良くなったソフト式手ブレ補正と高ISO感度をプラスさせれば、いままでとてもカメラを手持ちで写せなかったような場面でもいつでも誰でもがシャープで高精細な写真が撮れるようになる…なんてことになるといいなあ。

4段分のブレ補正効果

キヤノン・EOS-1D Mark III+EF 70?200mmF4 L IS
 この手ブレ補正内蔵レンズもまたなかなかよろしいですね。とっても魅力的なレンズで、相当の実力のあるレンズだ。キヤノンのISレンズでは(たぶん)初めて“シャッタースピード4段分相当の補正効果がある”と言ったレンズでもある。4段分ということは、たとえば1/60秒でならブラさない ―― 正しく言えば“ブレを目立たせない” ―― で写せるなら、なんと1/4秒で撮影しても同じようにブラさないで写せるということになるわけだ。この“4段分”というのがじつは、どんな根拠で算出した補正段数であるかがミソでありナゾなのだが、まそれはそれとして、1/4秒で気楽に手持ちで写せればこんな素晴らしいことはないじゃあないですか。
 当然ながら、手ブレ補正があるからといってじゃあ三脚は必要なくなるかといえばそうは世の中うまくはいきません。三脚を使わなきゃあいけないときは手ブレ補正あるなしにかかわらず三脚を使用することです。


 じじつ、この70?200mmを使ってあれこれ試してみましたけれど、焦点距離150mmあたりでも(1D Mark IIIだと約200mm相当)、1/4秒でシャッターを切って、確率として50%以上、つまり2カットに1カットの割合で確実にブレのない写真が得られたわけだから驚くよね。ちなみに1/8秒だったらほぼ100%でありました。
 ぼくの撮影実力(ブラさないで写せる技量)から言えば、体感的には“4段分以上”のブレ補正効果があるようにも感じましたね。このときの撮影スタイルはカメラを構えてなににも寄りかからずストレートに立ったままでシャッターを切って、その画像はPCのディスプレイでいわゆるピクセル等倍に表示させて見た。もし、カメラを構えて壁や立木に寄りかかりながらシャッターを切れば、たぶん5段分ぐらいの効果が期待できる。

 レンズ内手ブレ補正の方式はそのレンズの焦点距離に最適化したブレ補正処理ができるからイイことはイイのだけど、しかし、ぼくはボディ内手ブレ補正の方式のほうが“好き”です。理由はあれこれヤマのようにあります。で、好きだからというわけではないけれど、キヤノンもニコンも ―― この2社ともかたくなにレンズ内手ブレ補正方式を貫き通してますけど ―― いずれボディ内手ブレ補正のカメラを出してくるんではないかと思いますね、ぼくは。

道頓堀のドンキホーテ

ニコン・D40x+AF-S VR 55?200mmF4?5.6
 この55?200mmは手ブレ補正内蔵のVRレンズだ。D40xとダブルズームキットのレンズとして同時発表され、発売されている。単体での発売もしているが、たぶん、それではすぐには入手できないはず。D40xダブルズームキットとしてなら比較的カンタンに手に入れられそうではなかろうか。ちなみに、D40と一緒に発表、発売された55?200mmズームはVRレンズではない。もし、2本ある55?200mmズームを買おうとするなら、文句なしにVR付きのほうをすすめる。いま、安いからといってVRなしの55?200mmなんぞ(ワルくはないけどね)ぜったいに買っちゃあイカンですよ(よけいなお世話か、でもそれほどにVRなしよりも、VR付き55?200mmのほうがイイということなんだけどね)。
 で、このズーム、VR18?200mmやVR70?300mmのような約4段分の手ブレ補正効果のあるといわれている「VR2」ではない。ただの、といっちゃあナンだけど、従来と同じ約3段分の手ブレ補正効果“しかない”ふつーのVRレンズである。デジタル一眼専用のDXレンズ。でも、このズームレンズはイイです。このクラスの焦点距離ズームレンズとしては小型で軽量で価格も安い。価格のわりには描写性能もとてもよろしい。


 ただし、このズームもまた、ニコンお決まりの、品薄、欲しくてもすぐには手に入らない ―― VR2の18?200mmF3.5?5.6だって、いまだにすぐに買えない状態らしいよね、ニコンはいったいどんな販売計画やら生産管理をしておるのか、責任者出てこいっ、だね。

 こうした手ブレ補正機能を内蔵したレンズや、あるいはボディ内に手ブレ補正機構を内蔵したカメラを使用するときは、シャッタースピードにかかわらず「常時ON」にして撮影したほうがイイですよ。いろいろとご意見もありましょうけれど、ぼくは三脚にカメラをセットするときもONにしたままだし、いままでなーんの不都合もなかった。
 言わずもがなのことだが、手ブレ補正機能は1/1000秒でも、それ以下の低速のシャッタースピードでも、つまりシャッタースピードにかかわらずきちんと働いてくれる。低速のシャッタースピードのときだけ手ブレ補正をONにして、高速シャッタースピードのときにOFFにして使うもんじゃあない。むしろ、手ブレ補正のほんとうの“効果”は、中速のシャッタースピード(1/60秒から1/250秒のあいだぐらい)でいちばん効くんですよ、わかってますか。とにかく手ブレ補正は「常時ON」が超基本。その理屈の話や、手ブレ補正の使い方のコツなどはおいおいに、ね。

アメリカ村

ニコン・D40x+AF-S VR 55?200mmF4?5.6
 ニコン一眼レフのカメラ開発の責任者の人たちと話をする機会があって、なにかの雑談の合間に、「ところでね、D40とD40xと、どちらか一台を選ぶとすればどっちのカメラをとる?」と聞くと、ほとんど考えるまもなく、「そりゃあD40ですよ」と答えた。「ほーっ? でも、カメラとしてはD40xのほうがずっと良くできていると思うけどなあ…」と、ぼく。てっきり、D40xのほうをとる、と言うと思っていただけに意外だった。
 でも、よく話を聞いてみると、「そりゃあカメラとしてのデキはD40xのほうがイイですよ、シャッターのメカニズムひとつとってみても」と言いつつ、「でも、D40のほうにずっと思い入れがあるんですよ、開発したものとしては…」と。


 というのも、小型・軽量・低価格の「D40」を作ろうということで、ニコンとしては一念発起、開発を手がけたわけだが、とにもかくにも小さなカメラを作ることが大の苦手のニコンにとっては、それは“大チャレンジ”だったわけだ。そのうえ、企画を立てて開発をスタートし始めたころのことを考えれば、“常識外れ”の低価格だったはず ―― 言うまでもないけどどんな商品でも企画の時に価格がほぼ決まっている。
 設計や製造の担当者にとっては、小さくすること低価格に仕上げることは「そりゃあもう語り尽くせない苦労がありましてね、だから最初に日の目を見たD40のほうに深い愛着を感じるんですよ」と、しみじみとした話になりました。で、そこに水を差すように、「じゃあD50はどーです、D50についてはどー思う?」と聞いて、いやぁーな顔をされました。また、言わなくてもいいことを言っちゃった…。つい先日のことです。

 ところで、大阪のアメリカ村あたりは、刺激的なところですねえ。いろんなイミで。ま、このアメリカ村だけでなく、土曜日、日曜日の心斎橋、道頓堀、難波、千日前のあたりを歩くだけで、びしびしがんがんと大阪を感じる。“強烈”な街ですがぼくは好きだなあ。

イッキ押し撮影、補足

キヤノン・EOS Kiss DX+タムロン・11?18mmF4.5?5.6 Di II
 デジタル一眼専用の超広角ズームレンズの中ではタイヘンに軽い。まずこのことがよろしい。開放F値がF4.5?5.6と、とくに広角側で少し暗めなのが残念だけど ―― じゃあF3.5ならいいのか、と言われても実際のところF4.5もF3.5もそう違いはないから、まぁこれでもいいんだけど ―― その写りは良い。キヤノンのデジタル一眼と組み合わせると約17.6?28.8mm相当となる(ちなみにニコンやペンタックスソニーなどの一眼となら約16.5?27mm相当と、もっとワイドで使える)。
 この11?18mmズームはこうした超広角ズームレンズにしては、ディストーションも少なく、画面周辺部でのディフォルメーションもわずかで ―― この描写が、とくに超広角レンズではひじょうに大事なことで、ややもするとディストーション(歪曲収差)だけをあれこれ言いはやす傾向があるのに、このディフォルメーションの具合についてはナニも言わないというのもおかしい ―― とにかく自然な描写をしてくれるレンズだ。このことも、ぼくが大いに気に入っている点。11mmの広角側にして被写体にぐんっと近づくこともできるし(ディフォルメーションの強く出るレンズでは被写体に近づいて撮影できないのだ)、そして直線のはっきりとした建物なども歪みをそれほど神経質になることなく気楽に撮影ができる。


 先日、ぼくは「イッキ押し撮影」はゼッタイにやらない、と述べたことについて補足。
 ぼくが言っているところのイッキ押し撮影というのは、まず、カメラを構えてフレーミングする。ここぞっ、と思ってシャッターを切る段になって、そこでやおらシャッターボタンに指をかけていっきに押し込むという撮影スタイルのことだ。あらかじめシャッターボタンに指をかけておき(半押しシャッターをするしないはどちらでもよろしい)、ここぞっ、のときにシャッターボタンを押しこんで撮影することを「イッキ押し」とは言わない。瞬間的にカメラを構えてシャッターを切ることがあっても、その前に無意識のうちにあらかじめシャッターボタンに指をかけておく。

 もし、シャッターボタンにまったく指先を触れないで文字通り“イッキ”にシャッターボタンを押しこんで撮影をしている、なんて人がいれば、そんな人は論外。即刻、今日からやめた方がよろしい。とにかく、AFカメラでもMFかめらでも、プロでそうした撮影をしている人なんぞ一人としていませんぞ(たぶん…)。

 AFカメラの場合は、シャッターボタンに軽く指先をかけて、そこから少し押し込むとAFが作動してピントが合う。これを半押しシャッターとよんでいる。その状態からさらにシャッターボタンを押しこむとシャッターが切れる。これが2段押しシャッター。
 どんなに急いでいても、シャッターボタンの半押しをしてピントの確認をしたうえで、それからシャッターボタンを押しこむようにしたほうがいいですよ、できるだけ。言わずもがなのことだけど、慌ててシャッターを切ることと、急いでシャッターをきることとは、根本的にゼンゼン違うもんなんですよ、わかるかな。

三条大橋

リコー・Caplio R6
 このカメラはぼくはお気に入りの一つ。なんとなく好きなんですよ。R5ではちょっとズーミングの操作性などが悪くてがっかりしてたのだけど、R6になって“ぐんっ”と良くなった。外観のデザインも、操作性もいい。むろん、相変わらずメインスイッチをONにしたとたん騒々しい音がしてレンズが繰り出してくる、ズーミングをするたびに情けない音がする、メインスイッチをOFFにするとやけっぱちのような唸り音がする。でも、もう慣れちゃった。相当、荒っぽくカメラを扱っているけれど ―― とはいえ、どうしたらカメラが壊れるかは、そりゃあ長年、カメラやレンズを使ってきたからそのへんのツボは心得ているので無意識のうちに壊れないようにしてる(ようだ) ―― バリバリ元気だ。
 ただ、一つ気になったことは、これはぼくが使っているR6だけの“クセ”のようなもんかもしれないが、手ブレ補正の効き具合がちょいと不安定なこと。急いでカメラを構えてシャッターを切ったカット、つまりファーストカットがブレていることが多い。同じシーンをもうワンカット続けて撮影したセカンドカットは(まったく同じシャッタースピードなんだが)ピタリとブレが補正されている。そんなことが何度かあった。持病じゃなければイイのだけど…。リコーの手ブレ補正の開発担当者の人、もし心当たりがあれば、こうした現象があったよと報告しておくからね、次の機種ではきちんと改善してくださいね。


 新しいカメラを使うときに、ぼくは、メニューで必ず設定し直す、あるいは確認しておく撮影機能がある。AFの測距エリアを「スポットAF」にすることだ。真ん中央の1点に固定してしまう。コンパクトカメラでも一眼レフカメラでも必ずこの設定にする。豪華絢爛で高性能な多点AFの機能が搭載されていても中央1点にしてしまう。フィルムカメラの時からそうだった。理由は、より正確にピントを合わせて撮影をしたからだ。とくにデジタルカメラの場合、高画素になるにしたがって画像サイズも大きくなる。鑑賞する写真が大きくなるほどピントが重要になってくる。自分が意図しないごくわずかなピントのズレが気になってしょうがない。
 ピント合わせの撮影技法や機能について話をするとキリがないので適当にするけれど、その一つは、多点測距エリアを利用したワイドAFは、基本的には近距離優先AFであること。これは知っておいて欲しい。そのワイドAFエリア内に前後する被写体があればカメラは勝手に手前側の被写体にピントを合わせてしまう(最近の一眼の高級機種のAFはもう少しインテリジェントになっているけれど)。広角レンズで撮影したり鑑賞する写真サイズが小さければ、ほとんど気にすることはないぐらいのピントのズレであっても、ぼくはイヤですねえ。だからスポットAFにして、ここっ、という部分に測距枠を重ね合わせ、シャッターボタンを半押ししてピントのあったことを確認してから(いつも)、シャッターボタンを押し込むようにしております。ちなみに、イッキ押し撮影はゼッタイにやりません。

約14倍の高倍率ズーム

キヤノン・EOS 30D+タムロン・18?250mmF3.5?6.3 Di II
 タムロンは高倍率ズームレンズの“先駆的”なメーカーと言ってもいい。ムカシのことを言ったってしょうがないのでヤメるけど、とにかくタムロンは、ズームレンズについて言えば、つぎつぎと画期的で小型でコンパクトな高倍率ズームレンズを発表し続けてきたメーカーだ。企業体質として ―― と、エラそうなことは言いたくないけれど ―― 堅実で着実、決して冒険しないところがある。とくに最近はそうした傾向が強い。石橋を叩いて叩いて渡る(結局、渡らないこともときどきあるけれど)、そんな会社だ。シグマのようにアグレッシブで“いけいけどんどん”といったところがあまりない。そうした体質を持ったメーカーではあるが、ぽつりぽつりと、この18?250mmズームのような思い切った、でも販売的にはじつに手堅いレンズを発表してくる。いっぽうでは、あまり詳しくは言えないけれど、先日、開発発表をした光学式手ブレ補正を内蔵した18?200mm 28?300mmレンズなどは、その駆動アクチュエーターや駆動メカニズムなどに、タムロンが独自に開発したちょいと注目すべきものを取り入れたりしている。


 この18?250mmズームはAPS-Cサイズ相当のデジタル一眼レフカメラ専用のレンズである。ベースは同じ開放F値の18?200mmズームだ。乱暴な言い方をすれば、その18?200mmズームを望遠側に焦点距離ちょいと伸ばして作ったのが18?250mmというわけだ。縮長時のレンズ全長はほとんど同じ。最短撮影距離も同じ45cm(ズーム全域で)。ほんの少し18?250mmのほうが重い。レンズ構成は18?200mmが13群15枚、18?250mmが13群16枚。価格は定価で18?250mmのほうが約1万円ほど高い。
 18?250mmズームを30Dと組み合わせたとき、その撮影画角は×1.6として、ざっと28.8?400mm相当のレンズの画角になる。この広範囲な焦点距離をたった一本でカバーすること、最短が45cmということで、使ってみるとわかるけど、遠くから近くまでアップにしたりワイドにしたり自由自在だ。じつに便利な ―― だから“なまけ癖”がカラダに染みつかないように注意しなければイカンが ―― 撮影をしていてストレスをほとんど感じさせないレンズだ。ただ一つ二つ、手ブレには十分注意しなければならないこと、望遠側にしたとき開放絞り値はできるだけ避けて1?2段絞り込むこと。
 手ブレ補正についてはペンタックスやソニーのカメラと組み合わせるぶんにはそれほど気にすることはない。望遠側の描写については、ちょっと撮り比べてみたけれど文句なしに18?200mmのほうがいい。250mmではフレアーっぽくて解像感も物足りない。逆に18mm広角側は(ちょっと不思議だけど)18?250mmのほうが周辺まで切れ味が良かった。

ISO感度、露出補正、ホワイトバランス

ソニー・Cyber-Shot DSC-H7
 今年の春モデルからメニューのデザインや操作音が新しくなった。昨日もココで少し触れた。そのメニューのGUIは ―― 基本的な操作方法などは従来機種と同じなのだけど ―― そのデザインがシャレていてぼくは(使い始めの当初は)好感を持ちました。屈曲型5倍ズームを内蔵したT100を使ったときも、新しいメニュー画面と操作音がとっても新鮮でありました。でも、使っていくうちに、なーんだ旧型とあまりかわらんじゃないか、いままでの横表示を縦表示にかえただけじゃないか、目先をかえただけじゃないかと、感じるようになってきた、というわけです。
 いや、ぼくが言いたいのはですね、やるからにはデジタルカメラの操作でナニが重要なのかをよく見きわめて、もっと根本的に変えなきゃイカンと思うわけですよ。初心者向けのコンパクトカメラでもハイエンドユーザー向けの一眼レフでも同じことでしょう。


 デジタルカメラの操作でナニが大事か。ぼくは三つあると思う。ホワイトバランス、露出補正、そしてISO感度。この三つの撮影機能をウマく使えればデジタルカメラは使いこなせたも同然だとさえ考えております。デジタルカメラが出始めたころは、この三つの機能については、その効果に対するユーザー側の認知度(理解度)の低さやメカ的ソフト的なカメラ側の未発達によってそれほど重要な撮影機能ではなかったことは確かだ。でも、いまの時代、ホワイトバランス、露出補正、ISO感度に対するユーザー側の理解度のアップや、カメラ側の技術的進歩などによって、これらを積極的に利用し活用すればできあがり(撮影結果)に大きな変化をもたらすことが可能になった。
 ISO感度を変化させることでシャッタースピードをコントロールできてブレの少ないシャープな画像が得られる。ホワイトバランスを意図的に変化することで色のコントロールができる。露出補正でカンタンに写真の明るさや暗さを変えることができ、液晶モニターをチェックすればリアルタイムにその効果を判断することができる。
 だから、この三つの機能をいかに使いやすく設定しやすいデジタルカメラを作り上げるかが、めちゃくちゃ基本的なことだけど、とっても大事なことで、そういう意味で言えば、このソニーのH7は、ちょっと違うんじゃないかなあ、と思ったわけです。

うーっむ、ソニーどうしたんだ…

ソニー・Cyber-Shot DSC-H7
 ぼくの事務所は六本木にあります。狭いマンションの一室(ほんと)でありますが“立地条件”はなかなかよろしい ―― 狭い部屋の中にカメラやレンズやプリンターやらなにやかやが渾然乱雑としていてときどき自分でも気分悪くなるけど ―― 。まず駅から近いのが取り柄か。早足なら日比谷線六本木駅を出て1?2分で玄関にたどり着けます。もともと雨に濡れることをぼくはあまり気にしないから(カメラもレンズも、濡れても気にならない)、傘を持っていてもささずにそのまま事務所に向かうことも多いです。…傘を開くのがめんどうなだけなんだけどね。
 最近、そのぼくの事務所の前の通りの雰囲気が大きく変わりました。土曜日や日曜日になると、ウイークデーと違ってほとんど人通りもなくしーんとしていて、それはそれで静かでよかったのだけど、しばらく前から、土、日になるとたくさんの人が歩くようになった。理由は、すぐ近くに国立新美術館と東京ミッドタウンができたからです。大通りをはさんで六本木ヒルズが目の前にあって、ぼくの居るところがそれらの新観光名所を結んだトライアングルのちょうど真ん真ん中になり、抜け道になってしまったのだ。クルマが走り抜ける、大勢の人が歩く、で、いやあ部屋の中も外も、ごちゃごちゃです。


 いやそんなことはどーでもよくって、ソニーのCyber-Shot H7のハナシだけど、じつは使ってみてちょっと困ってしまいました。期待していたのだけど、あっさりと裏切られてしまった。ぼくはてっきりH5のバージョンアップ機種だと思っていたのだけど ―― H5はそこそこ良くできたカメラでぼくは好きでした ―― どうもそうじゃあないようですね。いや、よくわからんカメラです。いま、この時代に、どんなユーザーが使うことをソニーが想定しているのかそれがよくわからんです。はっきり言って、使い勝手はめちゃくちゃ悪いです。ぜんぜんソニーらしくない。今年の春のモデルから、メニュー画面を一新しましたが、それがよろしくないというわけではない。とにかくメインスイッチを入れたとたん、うーむっ、と悩んでしまう。いまだに使い方に慣れない、わからない、間違う。不出来なカメラばかりを作っているパナソニックみたいになっちゃったのかと、ソニーが心配。
 でも、写りは良いです。とてもキレイに写ります。内蔵の手ブレ補正もよく効きます。液晶モニターは背面液晶もEVFもめちゃくちゃキレイ。キレイすぎて騙されることもたびたび。内蔵レンズは31?465mm相当の15倍ズームです。ハイビジョンTVの画面に美しく映し出せる機能もある(可能だけど、でも静止画のみ、そのうえ、5千円近くもする専用コードを購入しなければならない…どうしたのソニー)。

顔検出逆光補正とパーフェクトショットプレビュー

オリンパス・μ780
 μ780には注目すべき機能が三つある、と先日、言った。操作ボタンのイルミネーション、顔検出逆光補正、そしてパーフェクトショットプレビュー。イルミネーション機能についてはその内容を少し話をしたのだけど残りの二つは説明がめんどくさくなり途中で放棄。
 いや実は、顔検出逆光補正のそのメカニズムの詳細がイマイチわからなかったもんでオリンパスに確かめてみようと思っておったのだけど ―― たぶん、聞いても内緒だとかで教えてくれないだろうけど ―― さすがオリンパス、全社を挙げて先月末から豪華9連休になってまして連絡取れず。
 ま、そんなことはどーでもいいんだけど、顔検出逆光補正というのは、カンタンに言えば逆光で人物を撮影したときに少し暗く写ってしまう人物の部分だけを明るくして仕上げるという機能だ。ただ単に画面全体を明るくするのではない。ニコン(一眼やコンパクトカメラ)のD-ライティング、ソニー(α100)のDレンジオプティマイザー、カシオ(EXILIM V7)のダイナミックレンジの撮影機能と“ほぼ”同じ方式と考えていい。つまりいずれの機能もハイライト部のディテール描写を可能な限り保持したままシャドー部だけを明るくするものだ。シャドー部を明るくするために露出補正をすれば画面全体が明るくなり、したがってハイライト部はもっと白っぽくなる。そうならないのが、これらの機能の大きな特徴なのだ。ただμ780の場合、シャドー部の処理に少し強引なところがあってその部分の画質の“劣化”が目立ったことが気になった。


 似たような機能としてフジ(S5Pro)のD-RANGEやキヤノン(EOS-1D Mark III)の高輝度側・階調優先があるが、こちらはシャドー部側を調整するのではなくハイライト部のほうのダイナミックレンジを広げるというもので、根本的にちょっと違う。このへんのメカニズムをカンタンにわかりやすく説明する技術がぼくにはないので、ヒントだけは出しましたからもし興味のある人は自分で調べてちょうだい。いずれにしても、こうした階調描写を広げる撮影機能は今後、たとえば画素数がもっと多くなったり撮像素子に改良が加えられたりすればさらに発展し、必須の撮影機能となるでしょう。

 で、パーフェクトショットプレビューだけど、こちらは百聞は一見にしかずです。その画面を見てみればほほーっと感心すること請け合う(多々モンダイありですけど)。もしカメラ屋さんに行ってμ780があればぜひこの機能を試してどんなふうな画面が見られるのかを体験して欲しい。露出補正やホワイトバランスなどの違いをモニター画面を4分割してリアルタイムに比較表示してくれるのだ。ただし、どの撮影モードでもイッパツですいっと選べない、のがオリンパスらしい。モードダイヤルを「GUIDE」に合わせ、「1 撮影効果を比較して設定する」を選んでからOKボタンを押し、さらに比較する項目を選んでOKボタンを押さなくてはならない(十字キー右押しでもイイけど)。
 モンダイなのは ―― これはほんの一例だけど ―― 露出補正をして画面を明るくしたり暗くしたりを4画面で比較しながら選ぶモードがあるんだけれど、なぜかストロボが自動発光してしまう。オフにすることあたわず。これじゃあ、画面を明るくするも暗くするもあったもんじゃない。いったいナニ考えてるんだろうね、オリンパスの人たちは…。素晴らしい機能だと思うのだが、最後のツメが甘いですねえ。でも、オリンパスらしく“愛嬌”があってほほえましい、ですけど。

レンズキャップ、きらい

リコー・Caplio GX100
 Caplio R6は28?200mm相当の高倍率ズームレンズを内蔵しているけれど、このレンズには自動開閉式のレンズバリアが組み込まれている。なのに、こちらGX100の内蔵ズームレンズはレンズバリアなしで、だからレンズ保護のために取り外し式のオーソドックスなレンズキャップがついている。ぼくが消してしまった「CAPLIO」のロゴと同じように、このレンズキャップもまた不評のようですね。
 確かにねえ、外したり付けたりめんどうです。ついレンズキャップを外すのを忘れてメインスイッチをONにすることもたびたびで、そのたびに「キャップを外せ」とGX100にしかられる(GR DIGITALもまたR6と同じくレンズバリア内蔵式)。リコーはナンとかがんばってGX100をレンズバリア内蔵式にすべきでしたよね。ここでついでだから言っとくけれど、ワイコンを取り付けようとすると、まずレンズ鏡筒にあるワイコンリングキャップを外さなくちゃならず、この外したワイコンリングをしまって置くところも困るし、ワイコンリングを取り外してしまうとレンズキャップができなくなる。
 まったく、このへんのユーザビリティーについてリコーはなーんにも考えてくれてないんですねえ。


 外したレンズキャップはなくさないようにと、細い紐でボディに結びつけておくらしいのだけど ―― 細い紐が同梱されている ―― カメラにレンズキャップをぶらぶらさせて撮影なんかできますかっ。そんな邪魔で鬱陶しい状態で撮影するなんてぼくは金輪際ごめんであります。そもそもレンズキャップもワイコンリングも、付けたり外したりすることじたいがめんどう。
 なので、いまぼくのGX100にはレンズキャップもワイコンリングキャップも取り外したままだ。その“すっぽんぽん”の状態で上着のポケットやバッグのサイドポケットにGX100を押し込んで使ってる。むろん、無造作にというわけではなく、レンズ面に堅いものがぶつからないようにそれなりに気を使ってます。が、ホコリがついたり汚れたりするのはしょうがない、と諦めてます。それよりも、ぼくの場合は、速写性重視、使い勝手大事です。
 もともとぼくはレンズ表面のゴミやほこりや汚れには無頓着なほうで、ゴミは強く息を吹きかけてトバしてしまえばそれでよし、汚れはシャツの袖などでぐいぐい拭いてしまう。キズがつく、なんてことあまり気にしてません。何十万円もするレンズも、ま、同じように使ってます。保護フィルター?、そんなもん使うぐらいなら死んだ方がマシ(ちょっと言いすぎですけど)。そもそも、最近のレンズ表面にはハードコーティングが施されてるから、布で擦ったぐらいでそうカンタンにキズは付かないはずだ(たぶん、ね)。でも、皆さん、マネしないで下さいよ。

 とまあ、だからぼくのGX100はいささか手荒く扱われておりますが、しかしゲンキですよビヨーキひとつしませんよ。

CAPLIOを消す

リコー・Caplio GX100
 以下、GX100の“写り”とか“使い勝手”とはまったく関係ない話だ。どうでもイイといえばまったくどーでもイイ話だ。
 内蔵フラッシュの発光部を隠すためのカバー、だろうか、レンズ鏡筒の真上の目立つことの一等地に無用なカバーがある。邪魔だし不格好なうえに、さらにご丁寧にも「CAPLIO」とカッコ悪い文字でシリーズニックネームが印刷されている。ほんらい「Caplio」はアタマが大文字でそのあとは小文字であるはずなのに、ナゼなんだろうかすべて大文字「CAPLIO」なのだ。さらにその文字に斜体がかかっていて、輪をかけて字面そのものがもうカッコ悪いったらありゃあしない。GX100を手に入れるやいなや、すぐにブラックテープをソコに貼り付けて隠してたんだけど、でも、それでも気になって仕方ない。消してしまいたい。


 そこで、ふと思いだしたのがプラモデル用のペイントを薄めたり拭き取ったりするための溶剤。恵比寿にあるミスタークラフトで以前、買ってデスクの引き出しに入れていた。それで拭くと不細工で邪魔なCAPLIO文字が消えるんではないか。と、思い立ったら後先を考えずにすぐやってみる(のがぼくの欠点)。ティッシュペーパーに溶剤を染み込ませて、それできゅっきゅっと何度も擦っているうちにだんだんと薄くなって、ついに、おおっ消えてしまった(ごめん樋口さん…)。

 擦り始めてCAPLIO文字が薄くなったときは少し焦りましたけど、ところが結果は、これが棚からぼた餅、不格好斜体CAPLIOの文字が消えてなくなるとGX100は見違えるほどに、俄然カッコ良くなった。ほら、こんな具合です。ぐんとシンプルになってちょっと精悍な感じもしなくない、じゃないですか。
 CAPLIO文字にご不満のGX100ユーザーのみなさん、どうですか。いや、やってみたらとは勧めませんけど、でも、やりたくなるでしょう。ただし、いったん消してしまったらもとには戻りませんよ、リコーに文句言ったってだめですよ、自己責任ですからね。