「ib」はタコもタコ、大ダコだ

オリンパス・μ-7040
 オリンパスのコンパクトカメラがSDカードを採用することとなり、これでようやくHD動画がスムーズに撮れるようになった。xDピクチャーカードをあきらめてSDカードに移行した最大のきっかけがHD動画に対応することだった、といっても過言ではない(もちろん他にもいろいろ理由があったのだけど、いまは敢えてそれには触れない)。これでようやく「他社並み」にHD動画が愉しめるようになった。とはいえ、動画サイズは1280×720pixelの720pのMPEG-4で、1920×1080pixelの1080pフルHD動画は撮れない。
 でも、まあ、いいよ、今のところは、これで。動画フリークでもないふつーの人たちが動画を愉しむには720pで十分だと思う、とくにコンパクトカメラで撮る動画は、ね。

 いままで長く続けてきたxDカードをオリンパスはいきなり切って捨てたわけで、その“お詫びのシルシ”として、新型カメラにはすべての機種に約1?2GBの内蔵メモリーを搭載することにした。その内蔵メモリーをウマく活用すれば、あらたにSDカードを買い足す必要もない(と言い切るのは少しムリもあるけれど)。
 内蔵メモリーの容量は機種によって異なるがこのμ-7040は「約2GB」である。「約」というのは、その内蔵メモリーの一部をカメラのワーキングソフトのために使用しているためで、実質的には1.6GBぐらいがフリースペースになる。


 約2GBの内蔵メモリーの中には、新しい画像アプリケーションソフトである「ib」やPDFファイルなどを内蔵させていている。カメラを使い始める前にPCにUSB接続すると ―― カメラのメインスイッチを入れると「カメラをPCにつなげ」だとか「初期設定しろ」だとかウルさいことを始めに言ってくるのだ ―― それに従うと、有無を言わさず「ib」や使用説明書のPDFファイルなどがPCに自動的にインストールされてしまう。

 インストールされた「ib」を起動させると、まず初めに、PCのHDDにため込んだ画像を「ib」に読み込ませてデータベースを作ろうとする。指示が出る、どうするか、と聞いてくる。こんなふうに、だ。「ib」はいままでの「OLYMPUS Master」の後継となるもので、ま、いってみれば画像管理ソフトである(Windows用だけでMAC用はなし、これは甚だしくオカシイ)。

 指示に従って、なにも考えずに、はいよっ、と、大容量の画像データを「ib」に読み込ませたとたん、さあタイヘン。ぼくの不注意、と言えばそれまでだけど、もうニッチもサッチもいかなくなり、結局、PCのリセットボタンを押して強制終了してしまいましたよ。
 あんまりムカついたので、すぐさま「ib」を我が大切なPCから削除。こんなタコなソフトを勝手にインストールするなよ、ほんとに、もう。

 ああそうそう、カメラのことだけど、μ-7040は良いコンパクトカメラでした。コレといった特徴的なところはないけど、ムリなく仕上げられた軽快なカメラ。なーんにも文句のないカメラでありました。

オリンパスの一気呵成

オリンパス・μ-7040
 今年の春のオリンパスの新製品コンパクトカメラで最大の注目点は、記録メディアがxDピクチャーカードからSDカードに“変更”になったことである。多くのカメラメーカーがSDカード採用をする中で、大どころメーカーではオリンパスとフジがxDピクチャーカードを使い続けていた。
 しかし、数年前に突然、フジがxDからSDに段階的に移行してしまい、オリンパスだけがxDカードを“死守”し続けてきたのだが、とうとう、今年2010年春からのコンパクトカメラからSDカード対応となった。

 オリンパスのSDカード採用は、じつは昨年の秋に発売されたPENシリーズの第一弾・E-P1からじわじわと始まっていた。数年前から、xDカードをSDカートに切り替えざるなることは周知の事実だったのだが、オリンパスはそんな“ケ”も見せずに頑なに、「xDカードのほうが、他のどんなカードよりもデジタル画像を保存する上ではもっとも合理的で安全性も高い」と言い続けてきた。この“言い訳”を聞くたびに、フォーサーズ対応レンズのテレセントリック性に対するこだわりに似た印象も受けないでもない。


 というわけで、さて、現行の(国内の)ラインナップされたコンパクトカメラは、昨年からの継続販売されているμ-7020のただ1機種を除くすべての機種が、いっきにSDカード専用となった。
 つまり、xDカードをすっぱり、きっぱりとやめてしまったわけで、フジがxDからSDに移行したときのように、どちらのカードも使用できるようにハイブリッド式のメディアスロットを採用するわけでもなく、いきなりSDカード専用スロットにしてしまった。xDカードはいっさい使用できなくなった。

 いやあ、ほんと、この潔さ、このアッサリさ、この変わり身の早さ、この大胆さこそオリンパスの真骨頂なのだ。やるっ、となればうしろを振り向かず、一気呵成に前に突き進む。イケイケどんどん火の中水の中。こうした“体質(気質)”がオリンパスには少なからずあって、それが高じると、従来から温かく見守ってくれていたユーザーを“冷たく切って捨てる”ことも、しかねない。
 その“体質”をオリンパス自身もよく知っているからこそ、そうなんです、いままでのユーザーを大切にする姿勢をオリンパス自身に対して肝に銘じるためにも、そして天下に知らしめるためにも、儲けを度外視してまでもEシリーズを続ける決意をしているのだ。
 …むろん、オリンパスからは正式にEシリーズの後継機種を出すとは言ってはいないけれど、きっと出てきますよ秋頃には。

 話はすっかり脇にそれてしまったけど、こうなったら、それたついでだ。
 オリンパスのイケイケどんどん精神は、こんどの同梱されている画像管理ソフト「ib」にも顕著に表れておりますね。この「ib」は、まったくもって、もうほんと、イヤになっちゃうぐらいオリンパスらしい破天荒なソフトでありますが、その話は(いつものように)またの機会に。

撮像センサーの謎

オリンパス・μ-7040
 オリンパスは今年の「春モデル」として10機種ほど新製品を発表、発売をした。それぞれのカラーモデルも加えれば ―― さらに海外限定のカラーモデルも含めればすごい数になる。そのすべてを中国・シンセンの工場で作っているわけではないが ―― オリンパスに限らないことだが多くの日本のカメラメーカーはそのラインナップの半分から1/3近くを他社(想像に任せる)に“委託生産”してもらっている ―― それにしても、いやあオリンパスのコンパクトは元気、元気。

 μシリーズは、売れ行き好調の7020だけを昨年から継続販売を続けていて、新しく9010、7040、5010を加えて現在は4機種。μTOUGHシリーズは8010、6020、3000の3機種で、廉価版のFEシリーズ(昨年あたりからデザインが良くなってきてちょっと注目)が4020と47の2機種、そして高倍率ズーム内蔵の一眼タイプのSPシリーズが800UZと600UZの2機種、といった具合だ。うまくシリーズ化させておりますね、とってもわかりやすい。


 で、さて、ここからが本題。
 新発売されたμシリーズの9010(28mmからの10倍ズーム)、7040(28mmからの7倍ズーム)、5010(26mmからの5倍ズーム)の3機種は、そのすべてが1400万画素のCCDを採用している。
 ここで、おやっ?、と注目した点が1つあった ―― ぼくが「注目」しただけで多くのユーザーにとっては、そんなことどーでもええやん、と言われそうだけど ―― 。気になったのは、オリンパスが発表している、それぞれ3機種のCCDのサイズである。
 9010が「1/2.33型」、7040が「1/2.3型」、そして5010が「1/2.33型」の1400万画素CCDである。ちなみに、今度の新製品カメラには1400万画素CCDを使用したカメラもほかにもあるが、いずれも「1/2.33型」である。

 説明がめんどくさくなってきたので(読んでるほうもそうでしょう)、結論を言うけれど、「1/2.33型CCD」がパナソニック製、「1/2.3型CCD」がソニー製なのだ。それがどーした、とおっしゃるでしょうけれど、あははは、いやじつは、オリンパスは、ある事情があって(詮索するなよ)ソニー製の撮像センサーの使用を“頑なに”避けてきたのだ。5?6年、いや10年近くになるのではないか。
 なにがオリンパスの気持ちを変えさせたのか、2010年春モデルの中で1機種だけだけどソニー製CCDを採用し、それを搭載したのが、このμ-7040であるわけでありますよ。ほんま、どーでもええやんか、ですね、こんな話……書いてしまってから反省。

パシフィコ横浜の「CP+」のお知らせ

ペンタックス・645D + FA645 80?160mmF4.5
 いずれ、じっくりと中判デジタルカメラ・ペンタックス645Dについてインプレッションするつもりだけど、本日は、その645Dのデモンストレーションをおこなっている「CP+」のお知らせ(パシフィコ横浜で14日の日曜日まで。土・日は入場料無料、だそうです)。

 「CP+」のペンタックスのブースで、ぼくは午前中、645Dの開発者にインタビュー対談でカメラの解説を、午後は風景写真家の丹地敏明さんと一緒に645Dの使用感などの話を、2日前からやっております。今日の土曜日は午前が11時頃、午後は2時半頃から。
 明日の日曜日もやりますけど、それよりも、ちょっと待ち時間が必要かもしれないけど実際に645Dを手にして感触などを体験できるタッチ・アンド・トライのコーナーもある。さらに試作カメラだけれど、数名の写真家がその645Dで撮影をした大きな写真プリントも展示してあるので、その写真を見て645Dの描写力を“体感”してみるのもいいでしょう。


 そのセミナーで皆さんに見てもらっている写真の中の1枚を、小さくリサイズしてあるけど、ここで紹介しておきましょう。
 京都・清水寺で撮影した満開の梅。写真をよく見てみると、梅の枝に一羽のメジロが写っている。むろん、こんな小さくリサイズしてるんだから、メジロを「見つけ出せ」と言っても無理なハナシだよね。そこで、メジロが枝にとまっているあたりを部分トリミングしたのが、ほらコレです。なお、画面キャプチャーして貼り合わせたものだから画質は悪い。ホンモノはこんなもんじゃない。

 とにかく凄い解像力なんですよ、645Dは。
 4000万画素でローパスフィルターなし、だからこの描写力は当たり前か。メジロの眼はもちろん、羽根のディテールまで見極めることができる。これには撮ったぼくが驚いた。645Dは、ここまで写しとってしまうチカラを秘めているということ。そして、使用したレンズが、従来からあったフィルム645用の交換レンズ。それもFA645 80?160mmF4.5ズームレンズ(素晴らしいレンズだ)を使って、それを手持ちで撮影をしたんですよ、これは…。
 とかなんとか、といった話をCP+でやっている、あと2日間。

 そしてもう1つ、645Dについてのお知らせ。
 この645Dの使用インプレッションを今月20日発売の「デジタルフォト」に掲載される。残念ながらぼくの写した写真は(ペンタックスとの約束もあって)掲載されないけど、かなり詳細なインプレッション記事を書いた。たぶん、20日発売の多数のカメラ雑誌で645Dのインプレッション記事が掲載されているのは「デジタルフォト」ただ一誌だけだと思う。ぜひ、こちらもご注目を。

オリンパスのことをもう少し…

オリンパス・E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL 14?42mmF3.5?5.6L
 フォーサーズのシリーズを充実させておきながらマイクロフォーサーズに“踏み出した”オリンパスは、ずっと不安と悩みを抱えていたはずだ。これからEシリーズをどうするか、である。
 マイクロフォーサーズの規格が発表される数年前から、オリンパスがフォーサーズのセンサーを使い続けていくなら、レンズ交換式のミラーレス一眼カメラをいずれはやらざるを得ないだろう、とぼくは見ていた。そしてマイクロフォーサーズを始めたわけだが、ただ、パナソニックと共同開発ということは“想定外”だったけど。ぼくはてっきりオリンパス独自でやるんだろうと考えていた。

 それはともかくとして、問題は、せっかく充実させたフォーサーズのEシリーズを「どうするのだろうか」と、ぼくとしてはそれが気がかり(というとエラそうだけど)だった。新しく始めたマイクロフォーサーズのカメラボディやレンズシステムを新しく構築していかなくてはならない。
 つまり、こうしたレンズ交換式のカメラは「システムカメラ」なわけで、コンパクトカメラのように“これっきり”というわけにはいかない。大変な人手とパワーと予算と技術力と、将来のことを先読みする予知能力が必要となる。だから、いくらなんでもオリンパスが、フォーサーズもマイクロフォーサーズも、同じようにパワーをかけてシステムを持続して拡張していくのは、ぼくのようなシロートから見ても無謀、のように思えた。


 その証拠に、パナソニックは早々にフォーサーズから足を洗い(表面的には継続していることになっているが)、軸足をしっかりとマイクロフォーサーズに移してしまった。パナソニックにはオリンパスのような「古くからの(ユーザーとの)しがらみ」がまったくないし、いや、そもそもユーザーに対する考え方が根本的に違うこともある ―― パナソニックがフォーサーズをやめたのは、ほかにも深い理由が1つあるんだけどそれはそれ…。

 オリンパスがマイクロフォーサーズに踏み込んだときに、ぼくは、フォーサーズはいずれなくしてしまうだろうと考えた。この生き馬の目を抜くようなこのカメラ戦国時代に、両方のカメラシステムを発展継続させていくなんて、そりゃあむちゃだ、と。二匹のウサギを追っかけるようなものじゃないか、と。
 しかしオリンパスは、フォーサーズを維持しつつマイクロフォーサーズを拡充するという大胆な二兎を追う手法をとった。どうしてなのか?

 そこがパナソニックと違う大切なポイントで、オリンパスとしてはフォーサーズのEシリーズのユーザーを“切って捨てる”ようなことはゼッタイにしたくなかったのだ。
 Eシリーズを大事に育ててくれたユーザーに恩義を感じて(こういった言い方が適切かどうか不安だけど)、儲けを度外視してでも、Eシリーズの新型カメラを発売することで、とにかくEシリーズを継続していくんだぞ、皆さんを見捨てないぞ、というオリンパスのメッセージにしたかったわけ。
 なんだか少し浪花節的な見方かもしれないけど、ぼくが親しくさせてもらっているオリンパスの人たちを見回してみると、当たらずとも遠からず、という気もしないでもない。

 ミラーレスカメラに踏み出そうとしているキヤノンやニコンは、いま、こうしたオリンパスのやり方をじーっと注視しているところじゃないかなあ。

素晴らしいぞ、ライブガイド

オリンパス・E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL 14?42mmF3.5?5.6L
 E-PL1のライブガイドとは、「どんな感じの写真を撮りたいか」が、写真の難しいことがさっぱりわからない初心者にもカンタンに調整できるUI(ユーザーインターフェース)のこと。

 ライブビュー画面を見ながらカンタンな操作をするだけで、リアルタイムに変化する仕上がりの様子を確認できる。背景をボカしたり、シャープにピントを合わせたり、色を鮮やかにしたり、ホワイトバランスを変えてみたり、明るさやコントラストを調整したり、それらのことを、深い内容をまったく知らなくってもライブガイドのUIを使って操作するだけで、撮影したい画像が事前に確認して写すことができる。

 感覚的に自分の撮りたい調子にして、あとはシャッターを切るだけというもの。「露出」だとか「彩度」とか「ホワイトバラス」などのコトバも内容もなーんにも理解してなくても、「写真の変化」さえ見分けられる眼があれば、文字通り直感的に狙った画像に仕上げられる。初心者にとっては大変にありがたい、便利な機能だ。


 つまり、従来のカメラが各種の設定を「文字で読んでわからせよう」としていたのを、「見て直感的にわかってもらおう」としたものだとも言える。こうしたUIが欲しかったんですよ。
 ただ、残念だったことが1つ2つあって、そのライブガイドの操作がタッチパネル式でないことが1つ。以前と同じく操作ボタンを押したりしながらでないとだめ。タッチパネル方式だったらどんなに素晴らしかったことだろうか。
 もう1つの残念は、「重複して効果がかけられない」こと。たとえば明るさを調整した上で、色の鮮やかさを加えるということができない。これは今度の課題ですね。

 このライブガイドは、コトバでくどくど説明するよりもE-PL1を手にして試してみるのがいちばん手っ取り早いでしょう。ここで正直言いますと、ぼくはこのライブガイドにすっかり惚れてしまいまして、E-PL1を使った撮影についてはP/A/S/Mはほとんど使わなくなり、もっぱらiAUTOモード専用でライブガイド活用しまくりすよ。多少の改善して欲しい点はなくもないけれど、素晴らしいインターフェースをオリンパスは考え出したとぼくは思いますよ、うん。

 ところで、今年の秋に発売予定(たぶん、そのはず)の新型Eシリーズのフォーサーズカメラだけど、もちろんE-3の後継機種(だろう)。そんなことは、ちょっとアタマを使いカンを働かせばわかること(だよね)。戦略的に見てもそのセンしか考えられない(と思う、ぶつぶつ、まるでTwitterだね)。

新型フォーサーズカメラは必ず出てきます

オリンパス・E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL 14?42mmF3.5?5.6L
 オリンパスはすっかり一眼ミラーレス・マイクロフォーサーズ(PENシリーズ)に突き進んで、あの、一眼レフ・フォーサーズ(Eシリーズ)はいったいどうするんだろうか、と多くの人を心配させているようだ(ぼくは心配などしてないけど)。先日、オリンパスの責任者の一人がある席で、「フォーサーズは続けます」とハッキリと言った、とのニュースが流れてた。

 そりゃあそうでしょう、オリンパスはマジに“次の”フォーサーズ機種の開発をいまやってるところなんだから。たぶん、今年の秋までには一機種は発表する。オリンパスというのはそういう会社なのっ。ヘンに義理堅いというか、意固地というか。だから無理してでもユーザーを裏切らないようにがんばるところがある ―― と、自信満々に言ったけど、でも、しょせんぼくの言うことですから、その“つもり”で待ってるといいでしょう。


 ところで、話が後先になってしまったが、E-PL1のいちばんの特長(特徴、かな)はE-PL1で初めて採用された「ライブガイド」なのだ。

 E-PL1の撮影モードにはP/A/S/Mやアートフィルター、シーンモードなどのほかに「iAUTO」がある。他のカメラではグリーンモード、完全自動モードがこれにあたる。ただ、iAUTOモードがグリーンモード(完全自動モード)とは異なることがあって、それは露出補正ができたりストロボの発光モードが選べたり、AF測距ポイントさえ設定することができるなど、かなりの「自由度」を備えている。
 「ライブガイド」は、その iAUTO モードを選ぶと活用することができる。他の露出モードではライブガイドが利用できない。ま、それはともかくとして、このライブガイドが良くできてるんですよ。というわけで、その解説は明日にでも。

PEN BLOG

オリンパス・E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL 14?42mmF3.5?5.6L
 E-PL1内蔵のパンタグラフ方式のポップアップフラッシュは、ちょいとイレギュラーな操作をして撮影することで、ストロボバウンズ撮影をすることができる。むろん使用説明書にはそうした使い方についての記述はどこにもない。なので、以下の撮影方法はオーンマイリスク、もしウマく撮れなくても文句は言いっこなしだぞ(ウマく撮れなかったら、その時は工夫してください、工夫すればバッチリ撮れます)。

 つまり、フラッシュを完全に所定の位置にまでポップアップさせずに、その途中の状態で、強制的にストロボの「脚部」を指で押さえる。すると、発光部が被写体側に向かず、上方に向いたままストロボ発光させることができる。このやり方で壁や天井にストロボ光をバウンズさせて撮影できるというわけだ。
 E-PL1の内蔵ストロボの、もともとのガイドナンバーが小さいからISO感度を活用するなどそれなりの設定は必要だけれど、この方法なら柔らかな自然光で撮影したようなストロボ撮影もできなくもない。なお、ストロボとフラッシュが混在して表記しておりますけど同じです、どーでもいいことだけど。


 ところで、オリンパスのホームページの中にちょっと愉しいブログページがある。その紹介。メインページの「コミニティ」をクリックすると、「フォトパス」の画面が開く。そのページ画面の下の方に、「写真ブログ」の項目があり、その中に(なんてわかりにくい、見つけにくいところにあるのか)「オリンパス社員 AMY の PEN BLOG」というページがある。

 AMYさんというオリンパスのカメラ開発部門の(たぶん)若い女性社員が、PENを使ってのブログを続けている。女性らしい視点で写真を撮ってそれを載せ、文章を書き、PENについての使い方や楽しみ方を綴っている。
 ぼくは、だいぶ前にある人から教えてもらって、ときどき拝見して、ふーんそーかそーか、と愉しんでおります。おもしろいのは、徹底的に女性の視点からPENを語り、紹介していることで、むさ苦しい男臭さや、メカおたくっぽい油臭さもまったくないので、見ていてじつに気持ちよろしいです。一度見てみてはいかがか。

パンタグラフ式ポップアップの内蔵フラッシュ

オリンパス・E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL 14?42mmF3.5?5.6L
 E-PL1の、ぼくの注目点(評価するところ)は6点。1、操作性の向上、2、iAUTO と i-FINISH、3、ライブガイド、4、内蔵フラッシュ、5、拡大ボタン、6、動画専用ボタン、この6つ。

 内蔵ストロボのために、シャレたP1/P2のデザインを大幅に変更せざるを得なくなり、そのせいで外観デザインがオーソドックスになったというか、やや“おじさんっぽく”なったのがちょっぴり残念 ―― オリンパスには、ここでもうひと踏ん張り、もっと大胆なスタイルのカメラに仕上げて欲しかったぞ、というのがぼくの熱い気持ち。


 でも、内蔵ストロボ搭載は素直にうれしい。
 じゃあ、おまえは内蔵フラッシュを頻繁に使用するのか、といえば、ぼくはそうではないけれど、しかし、あるのとないのとでは「気分」がぜんぜん違う。大きな一眼レフカメラならハナからあきらめるけど(あきらめきれないときもあるが)、PENシリーズのような小型軽量気軽なカメラには内蔵ストロボは必須、と思う。

 この内蔵ストロボのポップアップのスタイルはパナソニックのそれと大変似たパンタグラフ方式。発光部がぽーんっと高く上がり、ボディ前方向にせり出す。
 PENシリーズはボディが小さい。その小さなボディにちょっと大きめのズームレンズや望遠レンズをセットすると、内蔵ストロボの発光部をできるだけ高くするとか、左右に逃がしてやらないとレンズ自身でケラれてしまう。パンタグラフ方式はそのための苦肉の策。

軽快なカメラ

オリンパス・E-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL 14?42mmF3.5?5.6L
 オリンパスのPENシリーズ、つまりマイクロフォーサーズデジタル一眼の3機種目となるのがこのE-PL1である。「PL」は「PEN Lite」の意味で、E-P1やE-P2に比べると(ほんのわずかだけど)軽くて小さい。
 標準セットとなる14?42mmズームもまた、レンズ構成や外観デザインなどは従来ズームとまったく同じだけれど、レンズマウント部だけをステンレスマウントからエンジニアリングプラスチックマウントに変更して軽量化している。そして、P1/P2よりも2?3万円ほどの低価格。

 「Lite」には軽量の意味に以外に、もう1つ、軽快な操作性、という意味も込められているようで、それは少し使ってみるだけですぐに感じることだ。


 高級感、スタイリッシュさ、という点では確かにE-P1、E-P2のほうが優れているが、しかし、だからといってE-PL1が“安っぽく”感じるかと言えば、いやいや決してそんなことはない。
 むしろ、実用的あるいは気軽さ、という点で言えば、こちらE-PL1のほうがずっと上のような気もしないでもない。
 というのも、その肝心の中身はといえばP1やP2と同じだし ―― 撮像センサーは同じ、画像処理エンジンも同じ、だけどP1/P2よりもだいぶ良くなっている、感じ ―― 機能的にも、機構的にもアップしているところも多い。操作性も良くなっている。ぼくは3つのPENシリーズの中では文句なしにE-PL1の手軽さが「好き」です。