マクロモードのあれこれ

オリンパス・E-PL3+M.ZUIKO DIGITAL ED12ー50mmF3.5ー6.3 EZ

 フォーサーズ判は焦点距離を「2倍」すればフルサイズ判換算の画角相当になる。なので、このズームの焦点距離12ー50mmは、35mm判換算の画角でいうと24ー100mm相当ということになる。最短撮影距離はズーム全域で35センチだが、マクロモードに切り替えると最短は20センチとなる。
 ご存じだとは思うけれど最短撮影距離とは、レンズ固定式のカメラではレンズ先端部から被写体までの距離をいうが、レンズ交換式のカメラでは撮像センサー面から被写体までの距離をいう。であるからして、このズームの全長は約8センチもあるのでマクロモードにしてもっともクローズアップしたときは、レンズ先端部から被写体まのワーキングディスタンスは10センチそこそこになる。

 通常撮影モードからマクロモードに切り替えるには、レンズ鏡筒にあるマクロボタンを押しながらズームリングを先端方向にスライドさせる。このマクロボタンがちょっとイジワルな位置にあるので、カメラをホールドしたまま片手でマクロモードにセットするのが至難のワザなのだ。このへんの操作の解説はクドくなるので省略するが、ぜひ自分で実際に試してみてちょうだい。うへーっ、ななにコレ、と感じるだろう。


 マクロモードから通常モードに戻すときは、ボタンを押さなくてもズームリングをそのまま手前側にスライドすればいい。つまり、マクロONではボタン操作が必要、マクロOFFはボタン操作は不必要、ということ。理想を言えば、マクロボタンの操作なんぞしなくてもフリーでON/OFFできればいいと思うんだけど、マクロONにするときにナニか複雑なメカ的制約があるのかもしれない。

 ま、それはともかくとして、マクロモードにすると焦点距離は43mmに「固定」される。35mm判換算で約86mm相当の中望遠画角だ。なぜ、43mm固定としたのか、理由は不明(聞いたってオリンパスはゼーッタイにホントのことは教えてくれないので聞いてない)。
 マクロモードにして20センチの最短撮影距離にすると、SDカードがほぼ画面いっぱいにまでクローズアップできる。マクロモードでは撮影距離に制限があって70ー80センチぐらいの範囲までしかピントは合わせられない。これ、ちょっと不便。でも、このマクロモード、AFの測距スピードは速いし(リニアモーターのせいもあるようだ)、描写もすこぶるよろしい。ただし、とくに手持ち撮影するときは、ピント合わせが難しいので重々注意して慎重に撮影することです(手ブレにも注意)。

訂正を2つ

オリンパス・E-P3+M.ZUIKO DIGITAL ED12ー50mmF3.5ー6.3 EZ

 14日付けのブログの「間違い」をふたつ、ここで訂正。ひとつは、12ー50mmズームの焦点距離が液晶モニター画面に「表示されないぞ、不親切だぁ」とタンカ切っていたけど、それ、ぼくのハヤトチリ。表示されます。ほらこの通り画面の右上に
 もうひとつは12ー50mmの開放F値。「F3.5~5.6」と書いていたけどそれも間違い。「F3.5~6.3」に訂正。

 焦点距離の表示がない、とカンチガイしたのは、じつは(と、言い訳にもならんけど)、PENシリーズの中でイチバンのお気に入りであるE-PL2で使ってたのだけど、その機種では表示がない(これ、ほんと)。で、E-P3で使ったときも、すっかり同じように「表示されない」ものと思い込んでいて画面の確認を怠っていた。

 言い訳をもひとつ加えると、焦点距離数値は表示されるんだけど約3秒ほど経過すると、なぜか勝手に消えてしまう。他の情報表示はそのままなのに焦点距離数値だけが消えてしまう。いったん消えてしまうとシャッターボタンを半押ししてAF測距してもシャッターを切っても、もう一度ズームリングを操作しない限り、ずっと消えたまま。どうして焦点距離数値だけ消しちゃうんだろうねえ。


 なお、焦点距離の数値表示は、いわゆるPENシリーズ第3世代の機種だけで、それ以前のPENでは表示されない(すべての機種で確認したわけではないので、たぶん)。ただし第3世代PENでも、SDカードをセットしていないと焦点距離の数値だけが表示されない。また、12ー50mmを使用するときは最新のファームウエアにアップデートすることをオリンパスはすすめている(第3世代PENのみ)。

 細身のスマートな(やや華奢にみえる)ズームレンズだが、Eシリーズ用のスーパーハイグレードレンズ並みの防塵防滴機構を備えている。現行のPENシリーズはどれも防塵防滴の機構はない。ということは、このズームが使える「次」のPEN(かどうか、わからんが)は、しっかりとした防塵防滴の仕様になっているはず。

 電動ズームのアクチュエーターはリニアモーターを採用しているから、ほとんど無音。リニアモーターはAFや手ブレ補正、そして電動ズームのアクチュエーターとして将来、もっと使われていくと思う。そして電動式のズームレンズは今後もっと増えていくことだろう。
 マクロモードも備わっているのだけど、そのハナシは次回に。

オリンパスの電動ズームレンズ

オリンパス・E-P3+M.ZUIKO DIGITAL ED12ー50mmF3.5ー5.6 F3.5~6.3 EZ

 あけましておめでとうございますなんて言いながらフジの例のX-Pro1を見るためだけに大急ぎでラスベガスに行って帰ってくるなどどたばたしていてはっと気がつくともう1月も半ばではないですかというわけでみなさんごぶさたでありました。


 レンズ名のオシリに付いている「EZ」は Electric Zoom の略で、つまり電動ズームであることを示している。ズームリングを前後させると電動ズーム(E-Zoom)と手動ズーム(M-Zoom)が切り替わる。ズーミングはズームリングをそのまま回転させればいい。電動ズームのズーミングスピードは3段階。ズームリングの回転角度でスピードをコントロールする。これ以上の説明はイラんと思うけど、ズームリングをギューッと強く回すとスピードアップして、軽く小さく回転するとゆっくりとズームする、ということです。

 むろん電動ズームは、このようにスピード可変式のほうがイイに決まっている。コンパクトカメラの電動ズームも、中にはこうした可変式がなくもないが、しかし多くはシングルスピード、つまりズーミングスピードは一定のものばかり。ぼくはこれがキライだ、大キライ。ゆっくりとズーミングして丁寧にフレーミングしようとしても、ガガーッツと、ズームして狙った位置に止まってくれない。まったくぅ、デリカシーもナニもあったもんじゃない。
 その点、この12ー50mmズームはスピード可変式だから指先の微妙なコントロールのコツさえマスターすればスピードが自在にできる(慣れるまでちょっとタイヘンだけどね)。


 電動ズームの操作フィーリングはいいんだけど、もう1つの手動ズームのズーミング感触がよろしくない。コリゴリッ、ザラザラッとした妙な引っかかり感が指先に伝わってくる。コレ、きっと、キライな人いるだろうなあ。
 ガラス板を金属で擦ったときにキューッツと音がして、その音を聞くまでもなく想像しただけでゾゾゲ(鳥肌、のことね)がたってしまう人もいますから手動ズーミングしただけで、あ、こらあアカン、と。そうゆー人は、ぜひ電動ズームのほうでお使いくださいと、オリンパスは言っていませんけど。

 ズーム操作でもう1つ気になるのは、ズーミングしたときの焦点距離がさっぱり不明であること。変化する焦点距離の数値表示が、なーんにもないのだよ。あるのは、鏡筒に小さい文字で「 ← TELE」、「WIDE → 」の指標があるだけだ。かりにですぞ、50mm相当の画角で撮ろう、と決心しても、このズームレンズではナンの手がかりも指示もないからどーしようもない。液晶モニター画面に焦点距離が出てくるんじゃないか、とそう思うでしょう、でも出ない。不親切だよね、まったくぅ。

(^。^) ごめん。液晶モニター画面にちっちゃく焦点距離数値がでます。先ほど発見。ただし、すぐに消えちゃう。詳しい話は明日にでも。


 開放F値も決して明るくない(いまどきの、このクラスのズームとしては暗いほうだ)。細いズームだけど決して短くはない(コンパクトズームとは言い難い)。で、このズーム、写りもたいしたことないんじゃないかと思ってたんだけど、いやいや、それがデリカシーのないごりごりズーム感触とは大違いで、シャープで解像感もありクリアーでヌケも良い。おおっ、アンタ良く写るじゃないの、と、少し感心。