ぼくの宣伝をいくつか

ペンタックスリコー・PENTAX Q10+02 STANDARD ZOOM

 Q/Q10の交換レンズの名称について、どうして焦点距離数値などを隠してワケのわからない抽象的な名称にしているのだろうか、という ―― 「01 スタンダード プライム」とか「02 スタンダード ズーム」というアレのことだ ―― その理由について、ペンタックスリコーの担当者に聞いておきますねと先日、ここで約束していた。
 そんなこと、とうのムカシに忘れている人もいるだろうし、どうでもイイやと思っている人もいるだろうけど、そのQレンズの曖昧名称のなぞがわかった(というほど大袈裟なことでもないけれど)。

 理由はふたつある。ひとつは、Q/Q10のユーザーのことを考えれば5mmだとか8.5mmだとか、馴染みのない焦点距離数値をレンズに書いても混乱するばかり。望遠だよ広角だよズームだよ、といった"わかりやすい"レンズ名のほうがいいだろうと。
 しかし、たとえば実焦点距離ではなくて、もう少し馴染みのある35mm判換算での焦点距離数値を書くという方法もあったのではないか。実際、そうしているメーカーもある。ペンタックスリコーが言うのには、「将来、いま使用しているイメージセンサーサイズ(1/2.3型)よりも大きな(または小さな)サイズのセンサーを使う可能性もなくもないので、もしそうなったときに、いっそう混乱する」だろうから、というのがふたつめの理由だった。


 ところで、ここでふたつ、お知らせを。
 ひとつは、今週、1月31日から「CP+ 2013」が2月3日まで横浜で開催されるのだけど、そのイベントのペンタックスリコーのブースでQ10の話やら、それで撮った写真を見てもらう予定をしている。
 初日の1月31日(木)は「13:30~14:15」まで、2月1日(金)と2日(土)は「12:00~12:45」の時間帯でやるので、近くにお越しの時にどうぞ。今回は、Q10でこんなに愉しい写真が撮れますよ、と、たくさんの写真を見てもらうことがおもで、"油臭い(メカっぽい)"話はなしの予定。

 もうひとつのお知らせは、 『PENTAX Q10 クイックハンドブック』 (← Amazonに)という小さな本を出したこと。Q/Q10ユーザーのかたは、ぜひ一冊を、と、これはストレートな宣伝だなあ。一昨年末に「PENTAX Q クイックハンドブック」を出版したのだが、今回のものはそれを新型Q10に合わせて大幅にリニューアルしたもの。もともとQ10とQは撮影機能など共通点が多いので「PENTAX Q」のユーザーにも配慮した編集にしてもらっている。新書版とほぼ同じ大きさのコンパクトサイズなので(Q/Q10がコンパクトなカメラだからという意図はないのだが)、持ち運びやしやすい。
 どちらかといえば、カメラの初心の人向けの優しい内容になっているので、コムツカしい撮影技術が好きなベテランには向かない、かも。中身の一部はこんなふう。

70mmの望遠マクロ

キヤノン・EOS 6D+EF24-70mmF4L IS USM

 たった1本のレンズで、広角でも望遠でも撮影ができて、近いところにも遠いところにもピントが合わせられるというのが「理想のレンズ」の条件の1つだ。
 理想のレンズのためには、光学的条件としてこのほかに、収差がないこと、色に偏りがないこと、正確にピントが合うこと、などたくさんの条件があるが、それはさておき、広角/望遠/至近/遠景の被写体を自由自在に撮影ができるレンズであればあるほど、機能的に一歩も二歩もわたしたちの「眼」に近づいてきてくれる ―― レンズが「眼」の延長あるいは代用だとすれば、の話だが、しかしこれに異論があることは承知のうえ。

 EF24-70mmF4ズームレンズは ―― むろん「理想のレンズ」だとはまだまだ言い難いが ―― 光学的にも機能的にも「理想」に(わずかだが)近づいて来ているところもあって、ぼくはソコに魅力を感じているわけだ。
 たとえばマクロ撮影機能。コンパクトデジタルカメラに内蔵のレンズでは珍しくもないけれど、昔のレンズ交換式のズームレンズにはマクロ撮影の切り替え機構を組み込んだものが多くあったのだが、いつごろからだろうか、だんだんと少なくなっていて残念に思っていた。


 EF24-70mmF4ズームを手にしてマクロ撮影機能を試したとき、なんだかとても懐かしい感じがして、やっぱり便利だよなあ、「眼」に近づいたよなあ、と感じ入った次第だ。使い勝手もすこぶる良かったし、マクロ撮影での写りも(予想以上に)良かった。

 レンズ鏡筒の右側にズームロックレバーがある。そのレバーがマクロ切り替えレバーを兼用している(これはグッドアイディアだ)。レバーをカメラ側に引けばズームがロックされて自重でレンズが伸びることがない。そのレバーをレンズ先端方向に押しながら、ズームリングを70mm望遠側からさらに回転するとマクロ撮影モードに入る。レバーはこんなふうだ。
 左手でズームリングを持ち、カメラグリップをホールドした右手の指先で(中指がイイかな)レバーを押す。レバーを押し込みながら、ちょいっとズームリングを回転するだけで容易にマクロ撮影モードにセットされる。こう書くと、ナンだか操作がヤヤこしそうだけど、いや、決して難しくはない。じつにスムーズに操作できる。

 マクロモードでは焦点距離70mmで、いわゆる望遠マクロになる。マクロ域ではズームリングが少し回転するが焦点距離は70mm固定(だと思う)。ズーミング(というのもヘンだけど)とフォーカシングの両方を操作することでピント位置が変えられる。もちろんAF可能。撮影可能距離は0.2~2.3メートルの範囲。通常撮影距離は∞から0.38メートル…。

 うーん、このズームレンズ、ハイブリッドISもあったりして、そのほかにもたくさん説明したいことがあるんだけど、ま、きょうはこのへんで。

ぼくは24-70mmF4Lを選びたい

キヤノン・EOS 6D+EF24-70mmF4L IS USM

 大型量販店での実販価格を調べたら、「EF24-70mmF2.8L II USM」のほうは約21万円で、「EF24-70mmF4L IS USM」が約14万円だった。ちなみに、ニコンの24-70mmF2.8が約17万円、手ブレ補正内蔵のタムロンの24-70mmF2.8が約10万円。
 キヤノンEF24-70mmの、F2.8とF4の2本を見比べてみると、大きさ重さは価格ほどの「差」はない(ジョーダンですよ、価格と大きさ重さは関係ない…いや、少しはあるかな)。フィルター径は82mmと77mm。

 これが並べて撮ったレンズの姿写真で、左がF2.8、右がF4、全長の短いほうが収納時の24mm端、長いほうが70mm端。インナーフォーカスだからピント距離でレンズ全長に変化はない。約800グラムと約600グラム。


 写してみると、24-70mmF2.8 IIの描写は(何度も言うけど)素晴らしい。開放F値もF2.8で大口径だし、その開放F値から充分に実用可能な描写性能がある。ところが手ブレ補正(IS)の機能がない。描写性能を最優先して機能的にはシンプル(地味)にしたレンズだ。
 いっぽうの24-70mmF4は、開放F値は1段ぶん暗いけれどIS(ハイブリッドISだ)を内蔵している。魅力的なマクロ撮影の機能も備わっている。多機能レンズ。写りの性能も充分に良い。最近のカメラの高ISO感度の画質の良さを考えれば、フィルム時代のカメラじゃないのだから開放絞り値1段ぶんの違いはそれほど気にすることもないだろう。

 というわけで、写りや機能、価格などあれこれを総合的に考えると、ぼくは24-70mmF4のほうをチョイスしたい。
 こうした常用の標準ズームレンズは、フットワーク良く、手持ち撮影で、なんでもかんでも被写体を選ばずに撮影をしたいので、少しでもレンズが小さく軽くて、手ブレ補正の機能もあって、最短撮影距離が短いほどイイと考えているからだ。コストパフォーマンスのタイヘンに高いレンズだ。

 じゃあ24-70mmF2.8 IIのほうはどうなのかといえば、三脚撮影をいとわない人、わずかでも描写性能が良いレンズがほしい人、1段でも明るいF値のレンズがほしい人、などにおすすめしたい。とくに、三脚を使用した撮影スタイルをかたくなに守っているような人には、価格のことなどぐちゃぐちゃ考えずに思い切って24-70mmF2.8 IIのレンズをチョイスしたほうが幸せになれる、と思う。

2本のEF24-70mm

キヤノン・EOS 6D+EF24-70mmF2.8L II USM

 昨年2012年のキヤノンは、カメラもレンズも正式発表した"発売予定日"がずるずると遅れることが多々あった。EOS-1D Xなどは2年越しだったし、「EF24-70mmF2.8L II USM」も何度も!発売予定日が変更になった。他のメーカでもこんなことはとても珍しく、とうとう「キヤノンはオオカミ少年だ」と悪口をいう人もいたほどで、キヤノンの関係者も辛かったと思う(この原因はおそらく2011年の震災の大きな影響を受けた宇都宮事業所の復旧の遅れではないかと思う)。

 昨年末、デジタルカメラマガジン誌で例年やっている各社インタビューをしたとき、キヤノンの真栄田さん(イメージコミニケーション事業本部長)に、ぼくが半分冗談でその件を話し始めたら、「今日はそれは言わないことにっ」と、とても辛そうに話を遮られてしまった。
 ともかく、その24-70mmF2.8 IIは、当初は昨年の春4月に発売されるはずだったのに、結局、9月になってしまった。ようやく発売にこぎつけた頃に、同じズーム焦点でF値の違う「EF24-70mmF4L IS USM」が発表になった(12月発売予定)。これには戸惑ったユーザーも多かったのではないか。


 とくに「F2.8 II」のほうを早々に予約したり買ってしまった人の中には悩んだ人もいたのではないだろうか。ぼくがもしそうだったとしたら、こころは千々に乱れるだろう。もう少し、1年ほど発売時期がずれていればあきらめはつくだろうけど、キヤノンも"罪作り"なことをしたもんだ。
 先日、その2本の24-70mmズームレンズを"同時に"使ってみたが、撮り比べてみたら「どちらを選ぶか、こりゃあ、ますますふんぎりがつかなくなるよなあ」というのが率直な感想。

 2本とも素晴らしい描写性能である。こと写りに関しては2本とも(ぼくには)まったく不満も欠点も感じない。とくにF2.8 IIのズームの描写性能はきわだって良かった。ズームレンズでは秀逸の1本(タムロンのSP70-200mmF2.8(A009)と並んで昨年のトップクラスのズーム)。交換レンズはこれからどんどん良くなっていくぞ、と先日、このブログでも書いたけど、F2.8 IIズームを使ってみて、うん、まったくその通りだ、と。

 むろんF4ズームのほうもタイヘンに優秀な描写性能なのだが、F2.8 IIはそれよりもワンランク上の描写なのだ。逆光にめちゃくちゃ強いこと、F2.8開放絞り値での周辺部の描写の良さ、この2つに大いに感心した。
 しかし、F4ズームのほうは手ブレ補正が備わっていて、さらに、最短20cmのマクロ撮影の魅力的機構も備わっているなど「機能的」な特長がある。

PowerShotの新型S110と旧々型S95

キヤノン・PowerShot S110

 キヤノンPowerShotのG15もS110も、だいぶ旧型になるがS95も、同じように1/1.7型サイズのセンサーを使っている。しかし、センサーサイズは同じでもS95は約1000万画素のCCDだったが、G15もS110も約1210万画素のCMOSである。S95は2010年8月の発売、その翌年2011年11月にS100にモデルチェンジ、さらに昨年2012年10月に最新型としてS110が発売された ―― 発売年月なんてぼくが憶えているわけない、いましがたネットで調べただけだ ―― 。
 ほぼ一年ごとに"律儀に"モデルチェンジされている。S100が発売されるとS95が旧型になり、S110が発売されるとS100が旧型になる。…ナンだか昆虫が脱皮しているみたい(たとえがオカシイか)。

 デジタルカメラはフィルムカメラと違って、新型カメラは旧型よりも総合的な性能(機能や機構、操作性、画質)が向上する。必ず良くなっている。一部のコンパクトデジタルカメラで、新型になって高画素化され画質が悪くなったように感じることもなくもないのだけど、それは高画素のせいではな。レンズが原因。カメラの低価格化の中で生き残っていくために「安もののレンズ」を使わざるを得ず、だから画質が悪いだけのハナシだ。
 いや、そういう話は横に置くとして、最新型のS110と、いまとなっては旧々型となったS95とでは、いったいどれくらい画質が良くなったのだろうか、というのが本日のテーマ。

 その2機種を撮り比べてみたら、たった2年でデジタルカメラはこんなにも良くなるのか、というのがストレートな印象だった。比べたのは「画質」だけ。きっちりと定量化して評価したわけではない、ぼくのアバウトな視覚的評価での話だ。


 まずレンズの描写性能が違う。S95が28~105mm相当、S110が24~120mm相当と広角側にも望遠側にも広がっている。つまり高倍率化しているのだがレンズ性能が"格段"に良くなっている。画面中心部はそれほどの差はないけど周辺部の描写になると、S110はS95に比べると差が歴然としてくる。S110のほうがだいぶいい。

 ISO感度はS95がISO80~3200まで、S110は高画素化して画素ピッチも小さく狭くなっているのにISO80~12800まで設定ができる。S95のISO3200とS110のISO6400と比べてみたけど、文句なしにS110のISO6400のほうがいい。S95に見られる荒々しいノイズがS110にはまったくなく、ノイズのツブが揃っているし、色ノイズも少ないため色のニュートラリティーも高くヌケもよい。ダイナミックレンジも相当に違う。とくにシャドー部のディテール、ノイズに大きな差があってS110のほうが断然いい。

 というわけだけど、だからS95はだめ、S110に買い換えたほうがいいよ、なんてことを言うつもりは毛頭ない。いまS95を機嫌良く幸せに使っているなら、そのまま使い続ければいいと思う(ぼくもそうする)。たまたま新型カメラと比較したから、旧々型のS95が見劣りしただけで、カメラとして悪いわけじゃあない。
 これはS110 Vs S95に限ったことではなく、いまのデジタルカメラというものはそーゆーもんなのだ。とうぶんは、こうした結果はキヤノンに限らず他のメーカーのカメラでも見られるだろう(ずっと将来のことはわからんぞ、旧型のほうがヨカッタってことも)。

正月そうそうからコムツカしい話になったけど

ペンタックスリコー・PENTAX Q10+03 FISH-EYE

 前回の(昨日の)ブログで、説明不足だったかな、と思う点がふたつあった。ひとつはレンズ名称、もうひとつはTAVモード。これらについて少し説明をして補足しておきたい。

 PENTAX Q/Q10の交換レンズは、「01 なんたらかんたら」、「02 どうのこうのズーム」といった具合に漠然とした名称になっていて、一般のレンズ名称と違って焦点距離も開放F値も明記されていない。なぜレンズ名称に焦点距離と開放F値を明記しないのか、ぼくにもその理由がいまいち不明なのだけど しかし、レンズそのものにはフル名称で記されている。
 たとえば、それぞれのレンズ鏡筒には、01レンズでは「smc PENTAX 1:1.9 8.5mm AL IF」、02レンズには「smc PENTAX 1:2.8-4.5 5-15mm ED AL IF」とはっきりと焦点距離も開放F値も書いてある。ところがレンズの"正式名称"にはそれがない。正式なレンズ名称は、01レンズが「01 スタンダード プライム」レンズで、02レンズは「02 スタンダード ズーム」レンズである。

 たぶん、これはぼくの想像であるが、開放F値はともかく焦点距離の「8.5mm」とか「5mm」、「15mm」と明記したところで画角がいったいどれくらいなのかピンとこない、じゃあ、理屈っぽい数値なんか省略しちゃえ、ということになったのか、どうか。


 と、ここまで書いて、結局、レンズ名称のかんじんのところのナゾがわからず、説明にも解説にもゼンゼンなってないことに気づいた(すまん、今度ペンタックスリコーに聞いておく)。

 ところで、Q/Q10に使用されている撮像センサーは1/2.3型で、たとえば焦点距離「8.5mm」の01レンズは35mm判換算での画角はどれくらいかといえば、その焦点距離に5.5倍を掛ければよい。つまり「8.5×5.5=46.75」ということで約47mm相当の標準画角になる。
 ただしPENTAX Qが発売されたときにペンタックスは(まだペンタックスリコーではなかったころ)、将来のQのシリーズ機種には1/2.3型以外のサイズの異なったセンサーを使用する可能性もある、という意味のことを言っていたので(いくらなんでも2/3型ってことはあり得ないと思うけど)、そうなると01レンズの画角は47mm相当ではなくなってしまう。

 さて、もうひとつのTAVモードだけど、これはペンタックス独特の撮影モードで(K10Dからだったかな)、自分が決めた絞り値とシャッタースピード値を保持したまま、被写体の明るさが少し変化しても適正露出で撮影が続けられる自動撮影モードである。シーンの明るさに応じてISO感度を自動的に変化させることで適正露出値をキープしようとするものだ。デジタルカメラならではの露出モードで、ISO感度の画質的許容範囲が広がったことを利用した新しい自動露出モードであるとも言える。

 ペンタックスの多くの一眼レフカメラにはこの撮影モードが搭載されいるのだが、Q10ではモードダイヤルはあるのだがTAVポジションがない。そこでマニュアル露出モードとオートISO感度モードを組み合わせることでTAVモードを実現させたというわけだ(Qでも、ファームウエアのアップデートなどでコレができるようになるのか、それは不明)。

Ferrari 250GTO、これほんものかな?

ペンタックスリコー・PENTAX Q10+06 TELEPHOTO ZOOM

 Q10は、1年半ほど前に発売のQの「後継機種」となるもの。おもな改良点(変更点かな)はボディ材質をマグネシウム合金からエンジニアリングプラスチックに、それにより100色モデル対応に、最低ISO感度をISO125からISO100に、動画撮影中のAFができなかったのが可能になったことなど。
 このほか、ピント補助のためのピーキング表示機能を加えたことや、ボディ前面のクイックダイヤルやグリップ部の形状を変更して操作性を向上させたことなどなど。

 AF測距スピードを向上させた、ということだけど、実感としてそれほどスピードアップしたとは感じられなかった。はっきり言って(相変わらず)遅い。だからぼくは、QもQ10も(キヤノンのEOS Mも)AFスピードについては「そんなもんだ」と、ハナから急いでピント合わせをしようとしない。のんびりゆっくりと写真を撮ろうとこころがけている(精神衛生上、好ましい)。
 画質はQに比べてわずかだが良くなっている(撮像センサーはまったく同じ)。ノイズ処理のアルゴを改良して解像感を向上させたらしい。マニュアル露出モードでオートISOが選べるようになり、このとき自動的にTAVモードに切り替わるってのはおもしろい。


 新しく望遠ズームレンズが加えられた。「06 TELEPHOTO ZOOM」がそれで、35mm判換算で約83~249mm相当のズームながら、全域F2.8コンスタントF値であることがひとつの特長。もうひとつの特長は"沈胴式"のスタイルを取り入れていて収納時は短いのだが、撮影時はズームリングを回転して長くして撮影状態にするタイプになっている。レンズシャッター内蔵。写りは、とびきり素晴らしい、の「一歩手前」ぐらいか。でもぼくは写りについては不満なし。
 少し不満を感じたのは最短距離。最短撮影距離はズーム全域で約1メートル。ズーム焦点距離のことを考えれば不満を言っちゃイケナイのだけど、うーむもうちょっと…、と感じてしまうはレンズもカメラもとびきり小さいからだろうか。

 ところで上の写真のクルマでありますが、近所の代官山を散歩中に発見。クルマに詳しい人なら "うわわっ" でしょうけれど「Ferrari 250GTO」です。世界広しといえど250GTOが路上駐車で放ったらかし、オーナーも見当たらない、ってのはあり得ない。ぼくはコレを見てしばし呆然唖然でした。同じ車種だけど(1962年製のスターリング・モスのモデル)、半年ほど前にそれを27億円とかで買った人がいたと話題になった。
 これは、ほんものじゃなくてレプリカかもしれないけど、しかしレプリカを作るったって数千万円しますからね、このクラスのクルマだったら。もし、ほんものだったら眼福ものです。というわけで、お正月らしい話題をちょっと。

レンズはもっともっと良くなるだろう

ソニー・DSC-RX1

 一日、二日過ぎただけで"昨年"ということになってしまうけど、昨年2012年もまた、たくさんのカメラやレンズを使って、そして写真を撮った。たくさん撮る、と言ったけど、ぼくはそれほどたくさんのショット数を撮るわけではない。でも、一年間を通してシャッターを押してないなんて日はたぶん一日もなかったと思うほどよく撮っていた。
 ぽちっぽちっ、かしゃかしゃとカメラを替えレンズを替えて(ついでに気分も替えて) ―― だから毎日見ているものでも、とっても新鮮に見えることがある ―― 飽きもせずシャッターを切っていたから、画像ファイルだけで一年にだいたい1.5から2TBのハードディスクがいっぱいになる(しかし同業者の中ではきっと少ないほうだろう)。

 ところで、近々、2~3ヶ月のあいだに限定するけれど、実際に使って撮影した新型のカメラやレンズを印象に残ってるものだけをざーっと…。

 オリンパスはE-PL5、E-PM2、17mmF1.8、XZ-2、プラスして新型ではないけどあれこれ(コンパクトカメラあまり使ってないなあ)。キヤノンはEOS-1D X(ニコンD4を抜いたような気もする)、G15、SX50 HS、S110、EOS 60D、24~70mmF2.8 II(写りはピカイチだんとつ)、24~70mmF4(写りもいいし機能もいい)、その他あれこれ。カシオはZR1000ぐらいか、こりゃちょっとさみしい。サムスンはEX2F(国内未発売)。ソニーはα99、NEXー6、NEXー5R、35mmF1.8、24mmF1.8、10ー18mmF4、RX1(これについてのコメントはいずれあらためて)、そのほか現行機種あれこれ(ソニーも最近コンパクトカメラ使ってないなあ)。シグマは35mmF1.4ぐらいか(今月から来月だな新製品は)。


 タムロンは90mmF2.8 MACRO、70~200mmF2.8(これ、すばらしく写りの良いレンズ)。トキナーは最近はなし。ニコンはD600(2ヶ月以上前か)、D5200(いいね、このカメラ)、レンズはあれこれありすぎて忘れた(コンパクトは数機種だけ)。富士フイルムはX-E1(ぼくにはX-Pro1より好印象だった)、18ー55mmF2.8~4.0、XF1(いいねえ)。ペンタックスリコーはQ10(1月中旬に解説書を出版予定)、06ズーム、KマウントアダプターQ(おもしろい)、645D用90mmF2.8 MACRO(すばらしいレンズなのでいずれゆっくり話したい)。パナソニックはGH3(大きさに驚いたなあ)、35ー100mmF2.8(開放での描写がいい)、LX7(予想以上の写りの良さ)。ライカはX2、Mモノクローム(B&Wの写真の良さを思い出させてくれた)。

 こうしてリストアップしてみると、最近に限定とはいえ、思っていた以上に数が少なかったなあ(もっと使っていたような気もしていたのに)。しかし、このほかにも、新製品ではないカメラやレンズをいっぱい、まだ話ができないカメラやレンズもいくつかあるからなあ。

 昨年を振り返えると、レンズの性能が相当に良くなってきている印象をぼくは強く受けた。カメラの進化よりもレンズの進化のほうが著しい。レンズの設計品質、生産品質(部材と製造)、検査品質がここ数年、飛躍的に向上しているからだろう。レンズはもっともっと良くなっていくだろうし、さらに、レンズの足らざるところをデジタル画像処理技術で補っていくことで写真の「高画質化」はさらに進んでいくだろう。