絞り開放で撮るのがおすすめ

リコーイメージング・ペンタックス Q7+PENTAX-08 WIDE ZOOM

 @niftyのメールマガジン「明日からの写真術」の第4回目を配信。今回の目玉記事は、Nikon Dfについて考察、です。
 Dfの「意味」などについてあれこれ考えてみました。そのほか、今回は内容が多様。




 この広角ズームレンズは、Q/Q10よりもイメージセンサーの大きなQ7と組み合わせるほうが"より広角"で撮れる。だからQ7とのほうがマッチングはいい。逆に、06 TELEPHOTO ZOOMのような望遠ズームではQ/Q10のほうが"より望遠"で撮影ができる。
 というと、センサーサイズのことを持ち出して、あーでもないこーでもないと理屈を述べる人もいるだろうけど、いいじゃないの、そんな堅苦しいこと言わないでくださいよ。Qシリーズのカメラシステムは、愉しさがイチバン理屈はサイゴ、ってもんじゃないのかなあ。

 絞り込んで撮らないほうがいい。開放絞りで撮るのが画質がもっとも良い。

 「理屈っぽい」話になるが、イメージセンサーが小さいから回折現象の影響を強く受けてしまう。フルサイズ判やAPS-Cサイズ判のカメラを使っているつもりで絞り込んで撮ると、せっかくの優れた描写が損なわれる。これは、しょうがないこと。
 そもそも、センサーサイズが小さく超広角なので、開放絞り値で撮っても被写界深度は充分に深い。反対に、ぼけを生かした撮影のほうが(このレンズを使ってそういう気もおこらないけど)難儀する。

 もし、至近撮影距離で(ズーム全域で25センチ)、どうしてもパーンフォーカスを狙いたいなら、絞り込むのではなくピント位置に工夫したほうがいいと思う。「手前1/3・奥2/3パーンフォーカス原則」を利用することだ。

Qの交換レンズの中ではダントツ

リコーイメージング・ペンタックス Q7+PENTAX-08 WIDE ZOOM




 リコーイメージングのレンズの話が続くようだけど他意はない。たまたま、の巡り合わせだ。

 この08 WIDE ZOOMはQ用の交換レンズ(ペンタックスQマウント)の中では、文句なしの、ダントツの、いちばんオススメのレンズだ。よいしょ、ではなく、本気で手放しで褒めたい。ただし、Q用のレンズとしては、価格はちょっと高め。

 ペンタックスQシリーズのイメージセンサーが小さい ―― Q/Q10が1/2.3型、Q7が1/1.7型だから、高感度での画質はそれなりだが、それはレンズの性能とは関係ない ―― という「カメラ初心の人でもわかってる」ことは横に置くとして、いや、そうした小さなセンサーだということさえ感じさせない素晴らしい描写である。
 Q/Q10で使用すると21~32.5mm相当になり、Q7と組み合わせると17.5~27mm相当となる。開放F値はF3.4~4である。

 もし、Qのシリーズのカメラを一台でも持っているなら、このレンズだけは買っておくべきでしょう。08 WIDE ZOOMを使うためだけに、安くなったQボディを買うというのもいいかも。

クリアーでヌケの良い描写

リコーイメージング・ペンタックス K-3+HD DA20~40mmF2.8~4.0 Limited



 少し間があいたけれど、DA20~40mmリミテッドズームのつづき。

 このリミテッドズームレンズの描写は、うわっシャープで切れ味するどい、というようなものではない。やや柔らかめの描写で、豊かなディテールを写し出すのが得意であるようなレンズで、じつに"大人っぽい"写りだ。しかし、先日も述べたけど解像力は充分にある。
 だから、最近のかりかり鮮鋭コントラスト強めな描写のレンズを見慣れていると、少しもの足りなく感じるかもしれない。しかし、クリアーでヌケの良い描写で、これはHDコーティングのせいもあるかもしれない。

 ひとつ、強いて"サルでもわかる欠点"を言うと、樽型のディストーション(歪曲収差)がズーム全域で少し目立つことだ。しかし、K-5 IIシリーズやK-3に内蔵しているディストーション補正をONにしておくだけで、画面周辺部の歪みはまったくなくなる。
 ディストーション補正は撮影シーンによっては自然なパースペクティブを崩すこともあるので、強くはおすすめしない。直線のある被写体を歪み少なく写したいときに選んでONにするのがベストではないか。

 ぼくがしばらく使った限りでは、欠点らしい欠点はその歪曲収差ぐらいで、全体的な印象はきわめて良好で、というよりもぼくの大好きな描写のレンズだった。とくにK-3とのマッチングがすこぶる良かったですね。

初のリミテッド・ズームレンズ

リコーイメージング・ペンタックス K-3+HD DA20~40mmF2.8~4.0 Limited

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 待ちに待った ―― 何年も前から「作ってください」とお願いし続けていた ―― リミテッド・レンズシリーズの初めてのズームである。
 外観のデザインもいいし、操作性も、もちろん描写性も大変にいい。ズーム倍率もほどほどに抑えた無理のないズームで、描写はリミテッドレンズのテーマに沿って少し軟調ぎみで(だけど解像力は充分にある)ナチュラル。ただひとつの(贅沢な)不満点は「軽すぎる」こと ―― 良いこと、なのかもしれないけど。

 質感の高い金属仕上げなので、ズシッとした中身の詰まった「持ち重り」のするレンズだろう、と予想して持つと、意外と軽くて少し拍子抜けした。企画担当の人に「鉛のダミーウエイトでも詰め込んでおけば」と冗談を言ったほど。
 ブラックとシルバーの2タイプがあるが、ぼくは迷うことなくブラックを選んだ。両方のレンズを見せてもらってK-3(ブラックボディ)に取り付けてみたら文句なしにブラックタイプの20~40mmのほうが良く似合っていた。

 このズームレンズ、ニコンDfと並べて見てみると、予想以上に奇妙なほどマッチングが良さそう。コレとも、とってもお似合い。

キヤノンのカメラづくりのうまさ

キヤノン・PowerShot S120



 コンパクトデジタルカメラの「ツクリ」のうまさは、数あるコンパクトカメラメーカーの中ではキヤノンがナンバーワンだ。外観の仕上げや機能、機構も含めての「デザイン」が飛び抜けてうまい。スキがまったくない。その写りだっていつも安定しているし、ナンの文句もないトップクラスだ。

 画質の良さの進化という点で見れば、同じキヤノンのデジタルカメラでも、一眼系よりもコンパクト系のほうが「一歩先」をいっているようだ。ノイズ処理にしたって、コンパクト系のほうが先に解像感重視(ノイズは目立つ)の方向に向かったときも、その後しばらくしてから一眼系が後を追うようにゆっくりとコンパクト系のノイズ処理をマネた。

 キヤノンは他社とは違って、画質全般をコントロールする部署がコンパクト系と一眼系とが"はっきり"と分かれている。他社の多くはコンパクトであろうが一眼であろうが1つの部署が統括して画質をコントロールしている。カンタンにいえばごちゃまぜ、あれもやるこれもやる。しかしキヤノンは人的にも豊富でテーマごとにやるべきコトもヒトも決められている。
  ―― と、見たようなことを書いているが実際に開発部内を見たわけではない。いままで、あれこれ話をしたり取材をしたりしての上での総合的な印象だ。

 で、似たもの同士の富士フイルム・XQ1とキヤノン・S120を比べて、さぁオマエはどちらを選ぶか、と問われれば ―― 使って愉しいかどうかは横に置いておくとして ―― やはりS120だ。キヤノンのカメラには、ユーザーを選ばないツクリ、というところがあって、そこがスゴイ。
 S120は、少なくとも3年間以上は充分に満足して使い続けられるカメラだろう(今後3年間に新型機種が出てきても、たぶん)。

それにしても似てるねえ

富士フイルム・XQ1



 XQ1を、たまたま手元にあったPowerShot S120と並べて見比べてみたら、いやあ似てる似てる。大きさも外観デザインも操作系もそっくり。内蔵ズームの開放F値もほぼ同じで、レンズ焦点距離がわずかにS120のほうが少し広いぐらい。
 XQ1は25~100mm相当でF1.8~4.9、S120は24~120mm相当のF1.8~5.7、といった具合だ。実販価格もほとんど同じ。画素数も約1200万画素と同じ。

 ほら、コレを見よ
 背面の液晶モニターのサイズが違って見えるが、どちらも同じ3型である。S120はデザインを優先させてのことか、少しでも大きなモニターを使っているように"錯覚"させるためにこうしたのか。当然ながら、メインスイッチONしてみれば表示画面サイズは同じ。

 違いはといえば、XQ1が「2/3型」のX-Trans CMOS IIセンサーで、S120は「1/1.7型」の裏面照射型CMOSセンサーである。撮ってみれば画質はウルサイこと言わなければ"ほぼ"同じ。ただ、高ISO感度になるとXQ1のほうが"わずか"に良好だった。

けさ、6時過ぎの六本木

富士フイルム・XQ1



 昨夜の六本木はハロウイン・パーティーがあちこちであったようで、毎年のことながら、六本木は早朝の6時過ぎから酔っぱらった若い人たちが仮装したまま練り歩いて騒いでいた。そんな中で、六本木の交差点近くで火事騒ぎもあり、消防車が10台以上が走り回り警察官が笛を吹き鳴らすわでそりゃあ賑やかだった。上の写真は日比谷線・六本木駅の朝、6時過ぎの、ちょっと奇妙な景色。しかし、こんなのは「序の口」で地上に出ればもっとスゴいのが見られる。

 XQ1は光学ローパスレスの2/3型の1200万画素CMOSセンサーを採用していて、レンズは25~100mm相当のF1.8~F4.9の4倍ズームを内蔵。
 ボディもレンズも小さくて軽いのはイイのだけど、画面に表示される露出補正値やシャッタースピード、絞り値などの情報文字が小さく薄くてメチャ見にくい。若者限定カメラ、かな。