光学ローパスフィルターとキヤノン・その2

キヤノン・EOS M2+EF-S18~55mmF3.5~5.6 IS STM

 使ってみてナンの不満もない合格点カメラだけど、魅力が乏しい。「いい写真が撮れそうだぞ」と、ココロに訴えかけてくるナニかが欠けている。いったい、どーしてなんだろうか。




 前回のブログで紹介したEOS M2のイメージセンサーまわりのイラスト図を見ると、垂直分離式の光学ローパスフィルターが1枚だけしか描かれていない。
 EOS M2のプレス向けの発表説明の時には、光学ローパスフィルターを1枚にした、というようなことはひと言もなかった。なんのコメントもなくこのイラスト図が配られただけで、それがいかにもキヤノンらしい。

 このイラスト図を見て、光学ローパスフィルター保守派のキヤノンも、とうとう1枚の2点分離方式から手始めたか、とぼくは考えたのだけど、どうも様子がおかしい、なんとなくヘン…。
 そこで、あるルートを通じてキヤノンに確かめたら、なんとEOS Mから光学ローパスフィルター1枚だったという。さらに「別に驚くこともないですよ」とキヤノン。聞けば、Kiss X5/X50、Kiss7/7iも、光学ローパスフィルターは1枚にしているという。

 だいぶ前のことだけど、キヤノンカメラ開発のトップの人に「Kissあたりから光学ローパスフィルターをなくしてみたらどうですか?」と話しかけたことがあったが、そのとき「Kissだから外せないんですよ」と語っていたが(その理由は、聞かなかったけどぼくにはよーくわかる)、なんだ、いつの間にか1枚だけにしていたのか。

 なお、光学ローパスフィルターを1枚しか使わないカメラは、かってニコンにもペンタックスにもあった。解像感を損なわないこととモアレ/偽色の発生を抑制をすることを「天秤」にかけて採用されるわけだが、光学ローパスフィルターを使っていることにかわりはないから、今となっては、それほどアッピールできないのがキヤノンにとってツラいところか。

光学ローパスフィルターとキヤノン・その1

キヤノン・EOS M2+EF-S18~55mmF3.5~5.6 IS STM




 キヤノンは光学ローパスフィルターには大変に「保守的」なメーカーである。その理由のひとつは高画素センサーを使っていないというのも考えられるが ―― 画素数が多くなるほど画素ピッチが小さくなりモアレ/偽色が目立ちにくくなる、その証拠に最近の高画素コンパクトカメラではほとんどの機種が光学ローパスフィルターレスである ―― そのこと以上に、キヤノンはモアレ/偽色が目立つことに対して過剰なほど神経質なところがあるようだ。

 いやそれとも、光学ローパスフィルターをなくしてもモアレ/偽色の発生を抑え込むような「画期的な新技術」を開発中なのかもしれない。その画像処理技術が完成したときに、いっきに光学ローパスフィルターの使用をやめる…てなことはないだろうね…。

 いずれにしても、ローパスフィルター保守派のキヤノンも、光学ローパスフィルターをなくすことは時間の問題だろうなあ、と、そんなことを考えていたら、このEOS M2は光学ローパスフィルターを1枚しか使っていないことを知った ―― 「そんなこと、皆んな知ってるぞ」と言われそうだけど。

 光学ローパスフィルターは2枚がワンセットになって、垂直方向と水平方向に位相を変えて光を分離する4点分離方式を採るのが一般的。ところがM2は垂直分離式光学ローパスフィルターが1枚だけ(なぜ水平分離でなくて垂直分離なのかについては説明がややこしくなるので省略)。

 ほら、これをよく見よ
 EOS M2の発表時に配布されたプレス用資料の中に"紛れ込んでいた"のを発見して、それをなにげなしに眺めていて「おおっ」と驚いたイラスト図だ。…つづく。

今年こそ、キヤノンに期待したい

キヤノン・EOS M2+EF-S18~55mmF3.5~5.6 IS STM

 1月4日からの写真展、13日に終了しました。おいでいただいた方々、ありがとうございました。幾人かの人たちと、愉しいお話しもできました。
 次回は、大幅に趣向を変えた新しいスタイルの写真展を企画していますので(予定)、そのときにはまた、おいでください。




 昨年、2013年のキヤノンはちょっと"元気"がなかったなあ。
 新製品として発売されたカメラとしては(レンズ交換式のカメラだが)、EOS Kiss7と7i、そしてEOS 70D、EOS M2……ぐらいか。年末のどさくさ時期にEOS Kiss7のホワイトバージョンが発表されて、それが話題になった程度で終わったのは、「今年こそっ」とキヤノンに期待していたぼくとしてはちょいと淋しい。

 70Dはせっかくの像面位相差AFセンサー(デュアルピクセルCMOS)の「実力」を充分に発揮していないのが不満だし ―― 例のキヤノンの"出し惜しみ"とは思いたくないけど ―― 、M2もまた、やや肩すかしを食らったようなカメラと言えなくもない。これじゃ、安くなっ
た旧型EOS Mを買ったほうがいいぐらいで、いや実際に、M2の発表前にMを購入して大喜びしてる人もいるようだ。
 「キヤノン、どーしたんだよっ、もっとガンバレよ」と言いたくもなるじゃないか。

 M2はMのモデルチェンジだけど、なぜ、もう少し大幅な思い切ったチェンジをしなかったのだろうか、それが不思議、わからない。
 (1) AFの高速化、(2) AF測距エリアの拡大、(3) Wi-Fi対応、(4) 動画撮影機能の充実、(5) 小型軽量化、これらがM2のMからの進化ポイントなのだが、どれもこれもキヤノンらしい独自性が見あたらないのが残念。

 とはいえ、でもM2とMとを同時に使ってみて「おっ」と感心したことは ―― AFじゃないぞ、AFスピードはM2もMも実写上、差らしいものが感じられないぐらい(ぼくがドンカンなのか…) ―― 撮影直後の画面ブラックアウトがM2ではほとんどなくなったことだろうか。このブラックアウトがなくなったことが、体感上、M2を使ってのいちばん「ヨクナッタなあ」と感じた点。

写真展、本日13日、最終日、午後4時まで

リコーイメージング・PENTAX 645D+FA645 33~55mmF4.5AL

 写真展『TOKYO東京TOKYO』は、本日(13日)が最終日。午後4時まで。ぼくは終日、会場にいますからどうぞ声をかけてください。もしご希望なら、随時個別のギャラリートークもやりましょう ―― たいした説明はできないけれど…。



江東区森下


 以下、写真展案内から。

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 東京都内やその近郊のありふれた街中を歩いていると、とても印象的な景色に出会うことがある。
 どの景色も、時間と空間、色彩とカタチ、偶然と必然、奇抜と平凡が錯綜していて、これこそ「東京的景色」だと思わせられる。まるでホラー映画のワンシーンのような景色に出くわすこともある。

 撮影をしたあとに、もう一度撮り直しに、いや、見に行きたくなることも何度かあった。行ってみると、そのたびに強い力で惹きつけられて立ち去りがたい気持ちになる景色もある。
 撮影した場所を想い出せず苦労のすえ、ようやくその場所を探し当てても、たった数週間前のことなのに景色が忽然と消えてしまっていたこともあった。「夢だったのだろうか…」と錯覚させられることさえある。東京はいつも不思議がいっぱいだ。

 そんな東京的景色を「夢じゃないぞ」と、細かなディテール部分までを確実に描写したいとの思いを込めて、高解像力を誇る中判デジタルカメラ・PENTAX 645Dを使ってすべての撮影をおこなった。
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THETAの「オリジナル画像」

リコーイメージング・RICOH THETA

 前回の、このブログに"貼り付けた"THETAの全天球画像は、じつはカメラ内でこのように記録されている。画像記録サイズは「3584×1792Pixel」で、約640万画素相当になる。前回のブログ記事と併せて見てみるといいだろう。



 THETAには魚眼レンズが表裏に2つ、イメージセンサーも2つ備わっていてそれぞれのレンズとペアになっている。シャッターを切ると、同時に2つの画像が撮影される。それをカメラ内で「特殊ステッティング(貼り合わせ)」をして、専用ソフトを使って全天球画像として見られるようにしている。

 THETAには液晶モニターが備わっていないので、カメラ本体だけでは撮影した画像を見ることはできない。画像をiPhoneやAndroidなどのスマートフォンに転送するか、スマートフォンで画像を受け取ってからTHETAのホームページ(THETA360.com)に再転送して鑑賞する(THETA本体をPCに接続して、専用ソフトを使って鑑賞することもできなくもないが、そうとうにめんどう)。

 THETA本体にはシャッターボタンが備わっているが、スマートフォンを使ってのリモート撮影もできる。ただし、スマートフォンの画面でライブビューすることはできない(360度画角なのだからフレーミングという概念はあてはまらない)。撮影は完全オート。AEもISOもオートで、ピントは固定式。
 カメラ内に保存されたオリジナル画像を見ると、そこそこシャープに写っているのだけど、それを全天球画像としてPC画面などで見ると、ややガッカリするようなレベルの画像になる。ソフトの改善をするなど今後の課題だ。

 イメージセンサーのサイズや画素数は「非公開」。
 以下は、あくまでぼくの推測スペックだが、イメージセンサーは多くのコンパクトカメラに使われている1/3.2型のCMOSだと思われる。センサーの画素数は約500万画素ぐらい。
 THETA本体の上部にマイクが2箇所、備わっているが、静止画撮影ではまったく役に立っていない。ということは、このままのボディでファームウエアのアップデートをすることで動画撮影もできる可能性もあるようだ。

THETAと、ぼくの写真展

リコーイメージング・RICOH THETA

 この画像は、THETAを使って、いま開催中のぼくの写真展『TOKYO東京TOKYO』の会場内をリモコン撮影したもの。写真展は13日(月、祭日)の午後4時まで。
 マウスなどを使って画面をドラッグすると360度画面のあちこちを見ることができるし、拡大縮小もできる(はず)。THETA本体はアクリルケースの上に置いていて、ぼくが手に持っているiPhoneで遠隔撮影。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA



 THETA(シータ)は、一度のシャッターレリーズで左右上下前後の360度が写せる全天球型デジタルカメラ。このような全天球型の画像は、撮影も難しかったし、さらにPCなどを使って画像処理して仕上げる必要があった。
 しかし、THETAを使えば誰でもがごくごく簡単に360度の写真が撮れ、見ることができる。THETAのように手軽に撮影ができる全天球型カメラは、いままでどこにも存在なかった。そういう意味では画期的なデジタルカメラである。

 このTHETAの販売はリコーイメージングがおこなっているのだが、リコーイメージングが開発したカメラではない。リコーイメージングと一緒になる前の、GR DIGITALなどを開発製造していたパーソナルマルチメディアカンパニーが作ったものでもない。リコー本社の中に新規事業開発センターという部門があって、そこで約3年ほど前から研究と開発をやっていたものである。

 撮影レンズは「表と裏」に2つある。レンズの焦点距離や画角などは不明だ。片方のレンズで上下左右180度以上の広い画角を写して、それをステッティング(画像つなぎ合わせ)をして全天球型の1枚の画像に仕上げている(このステッティング処理がじつにウマい)。
 レンズ焦点距離や画角だけでなく、このカメラは、かんじんなスペックについては「非公開」が多くあって、たとえばイメージセンサーのサイズや画素数についても、カメラ本体の機構などについても内緒にしている(非公開、の理由がいまいち不明…)。このへんについては後日に。

ややシャープネスが強めの画像

ソニー・α7R+SonnarT*FE 35mmF2.8




 α7とα7Rを撮り比べて、当たり前のことだが、解像描写力はα7Rのほうがダンゼンいい。同じシーンを撮った画像を同じサイズにして見比べてみたら、「うおっ」と声が出るほどα7Rのほうが良かった。約2400万画素と約3600万画素、光学ローパスフィルターのありなし、ってこんなに違うのかと、あらためて感じ入った次第。

 ただし、α7もα7Rもシャープネスがやや強すぎるのが気になった。カリカリにシャープな画像で、だからそのぶん「見かけ上の解像感」は高くなる。しかし、シャープネスは"麻薬"のようなもので、きちんと管理した上で少量を使うぶんにはいいのだろうけど、大量にやみくもに使ったりすると取り返しのつかないことになる。使い方の難しい画像処理パラメーターである。

 ニコンのD800E(約3630万画素)とα7R(約3680万画素)とを撮り比べてみたら、画素数はほとんど同じなのにα7Rのほうが見かけ上の解像描写性はだいぶ良い。細部まで"ピシーッ"と描写されている。それに比べてD800Eのほうは、「解像力」は充分に見て取れるのだけど「解像感」にもの足りなさを感じる。α7Rに比べると"ぽわーんっ"とした印象がなくもない。
 でも、しかし、そのD800Eの画像をPCでシャープネスをほんの少し加えてやるだけで解像感がとたんにアップしてくっきりとしてくる。

 このことからわかるようにニコンは「素材重視」で、必要だと思う人はあとから自在にシャープネス処理をしなさいというスタンス。逆にソニー・α7/α7Rは「出来上がり重視」で、後処理などめんどうなことの必要ないように、万人が"うわっ、良く写ってるぅ"と感じてもらうように仕上げているのだろう。
 これはどちらがイイというものではなく、好き好きだろうし、ニコンとソニーの画質にたいする考え方の違いでもある。

華奢なボディがちょいと気になった

ソニー・α7+LA-EA4+MINOLTA28~70mmF2.8

 ぼくはα7よりも、α7Rのほうがいいなあ、と使ってみてそう思った。




 ソニーのEVFは相変わらず、残念な見え具合。α7とα7Rの、コレにちょっとがっかり。コントラストが高すぎるうえにハイライトに引っ張られてシャドー部が真っ黒になる。画像の追従性がよくなくチラツキが多すぎて見づらい。
 EVFファインダーの光学系も含めて(ここの設計が"見え具合"の良し悪しを決める大切なポイント)、オリンパス・OM-D E-M1のほうが、だいぶよかった。ソニーはもう少しがんばってほしい。

 α7/α7Rで、かんばってほしかったなあ、と感じたことはもうひとつ。
 カメラボディの信頼性というか堅牢さというか…そういうところに手を抜かずにしっかりと作り込んでほしかった。

 とくに、ボディマウント(ステンレス製)を見たとき、「なんだか薄っぺらいよなあ」と心配になった。押すと少したわむのだ。これには驚いた。ニコンやキヤノン、ペンタックスやオリンパスなどのカメラではそうしたことはゼッタイにあり得ない。
 そんな話を先日、知人にしていたら「ネットでもそれを指摘している人がいましたよ」と教えてもらった。そうだろうなあ、アレには誰も気になるだろうなあ。

 試しにマウントアダプターのLA-EA4を介して、手元にあった旧ミノルタ製の少し大きく重い望遠レンズをつけてボディ側を持ってみると…気のせいか少し…。とても、ぶんぶんと振り回す気にはなれない。
 むろん、ソニーとしてはあれこれ品質チェックはしているはずだから、通常の使い方なら事故も起きないだろうけど、しかし、ちょっと手荒くカメラを扱ったりすれば壊れてしまいそうな印象を受けるというのはよろしくない。
 α7/α7Rのユーザーのかたは、できるだけ優しく丁寧に扱うようにされたほうがいいと思う。

α7とα7Rとモアレ/偽色

ソニー・α7R+SonnarT*FE 35mmF2.8

 昨日4日)から、ぼくの写真展 『 TOKYO東京TOKYO 』 がスタートしました。今日(5日)、明日(6日)の2日間は会場にずっといる予定。。



 α7もα7Rも35mmフルサイズ判センサーのレンズ交換式ミラーレスカメラであるが、α7は約2430万画素で光学ローパスフィルターあり。α7Rは約3640万画素で光学ローパスフィルターをなくしてる。ほかの相違点といえば、連写コマ速度とか重さとか、シャッターやAFの機構とかこまごました違いはある。

 α7には像面位相差AF付きでα7RはコントラストAFのみだけど、AFスピードは体感的にはほとんど違いは感じられなかった。もし、測距スピードに多少の違いがあったとしても、通常の撮影ではα7RのコントラストAFにとくべつ不満はない(ただし動体をピントを合わせながら撮影するとなると、理屈から言えばα7のほうが有利になるだろう)。
 α7は先幕電子シャッターを採用しているが、対してα7Rは先幕後幕ともに備えたオーソドックスなフォーカルプレーンシャッター。シャッターを切ったときの「音」はα7とα7Rとでははっきりと違う。気分のせいかもしれないが、α7のシャッター音を聞くとナンだかもの足りないし味気ない。

 やはりα7とα7Rとの大きな相違点は、画素数と光学ローパスフィルターありなし、ではないだろうか。
 今更ながらの説明だけど、光学ローパスフィルターはモアレや偽色を目立たなくするだけの役目があって(それしか能がない)、その替わり解像描写性能を低下させてしまう。
 ところが、α7とα7Rをまったく同じシーンで同じ撮影条件で撮り比べてみると、ローパスありのα7のほうに偽色/モアレがぽこんぽこんっと出てくる。α7Rでは出てこない。どーゆーことなんだろう、これ?

いいレンズだ

富士フイルム・X-E2+XF 23mmF1.4

 フジのXFレンズの中では、この23mmF1.4レンズをぼくはいちばん評価したい。素晴らしい描写性能である。F1.4開放絞りでは画面のほんの四隅で(周辺部ではない)わずかにサジタルコマ収差が見られるが、1~2段絞り込むだけでウソのように消えてしまって、画面全体が文句のない描写になる。開放絞り値からヌケも良くクリアーだし、じつにシャープだ。



 いま、富士フイルムのレンズ交換式Xシリーズには単焦点、ズームなど10本ほどがラインナップされている。これからもラインナップがどんどんと拡充されていくようで、デジタルカメラマガジンの取材でフジにインタビューしたとき、「2014年じゅうには20本ぐらいにしたい」と大胆な発言をしていた。
 すこし前には15~36mm相当のXF10~24mmF4の発表もされた(来年2月発売らしい)。

 Xシリーズ交換レンズには高性能タイプの「XFレンズ」と、廉価版(といっても性能はそこそこいいのだが)の「XCレンズ」がある。
 とくにXFレンズはどれも素晴らしい描写性能だ。Xシリーズの画質の良さはレンズの良さによるところが大きと言ってもいいだろう。多くのレンズはAF時のレンズ駆動方式にこだわりがあって、駆動レンズ(ピント合わせのためにレンズ群の一部を動かす)をAFスピードを優先させるために小さくて軽いものを選ばず、多少、AFスピードが犠牲になっても描写性能を重視して大きくて重いレンズ群を動かす方式をとっている。

 XFレンズの中には、レンズを構成している群全体を前後させる「全群繰り出し方式」や、数枚のレンズ群で構成された前群や後群を前後させる「前群/後群繰出し方式」を採用している。
 こうした群繰出し方式は、ピント距離が異なっても無理な収差補正の必要がなく ―― 距離変動による収差が少ないため ―― 安定した優れた描写ができる。デメリットとしては重いレンズ群を動かさねばならず、そのために駆動パワーも必要だし、どうしてもAFスピードも遅くなりがち。

 AFスピードは多少がまんする。そのかわりに描写性能を最優先させたり、ピント精度をより正確にするような、そんなレンズがこれから出てきてもいいようにも思うけど、皆さん、どうお考えですかな。