X-T1は「2014年度ぼくのカメラグランプリ」

富士フイルム・X-T1+XF35mmF1.4 R

 昨日からの大雪で、今日、15日のCP+の開催は中止になってしまった。昨日も横浜は、大雪が降り続き、近年ではほとんど経験がしたことのないほど来場者も少なかった。明日、16日の最終日はなんとか開催できるようですね。
 ぼくは2時半頃からリコーイメージングのブースで、参考出品しているNew645Dについて詳しい話をする予定(最終日だから、思い切って…)。




 X-T1は同じXシリーズとはいえ、X-Pro1やX-E1/E2とはだいぶ雰囲気の違うカメラに仕上がっている。従来のXシリーズのファインダーはボディ背面から見て左端に配置されていて「レンジファインダー式カメラふう」のスタイルだったのが、X-T1ではファインダーがボディ中心部にあって「一眼レフカメラふう」のスタイルになった。

 レンズ交換式のミラーレスカメラとしては、そのスタイルはオリンパスのOM-D E-M1と大変に似かよっている。その両方のカメラを同時に使ってみると、外観以外にも「おやっ?」と思うほど似ている部分も多い ―― 「どこが」と具体的に言うことが難しいのだが、まるで兄弟機種のような感覚さえする。いっぽうでX-T1は、ニコンのDfのようにダイヤルだらけのカメラでもある。ISO感度ダイヤルをダイヤル式にしているところなどもDfと同じスタイルだ。
 しかしX-T1にはE-M1やDfの「マネをした」とはぜんぜん感じなさせない独自性がある。

 それはいったいどうしてなんだろうかと考えてみたら「デジタルカメラとしてのバランスの良さと完成度の高さだ」というのがぼくの結論。
 たとえば操作系についていえば、まったく破綻がない。じつによく考えられている。重箱の隅をつついても、コレといってなにも出てこない、というほどのデキの良さなのだ。

 昨年、Nikon1 AWがぼくのカメラグランプリだ、と言っていたけれど、昨年3月から今年3月までの間で評価すれば、結局、このX-T1が「2014年度ぼくのカメラグランプリ」になってしまいましたよ。

UHS-IIのSDカード

富士フイルム・X-T1+XC50~230mmF4.5~6.7 OIS

 X-T1はカメラとして(たぶん)始めてUHS-IIのSDカードに対応した。
 UHS-I仕様のカメラでもUHS-IIのSDカードを使用することはできるが、それを使ったところで本来のUHS-IIの「スピード」を出すことはできないようだ。ソフト的な対応でUHS-I仕様のカメラでも、いずれはUHS-IIカードも使えるのかな、と考えていたけどそれはどうも不可能のようだ。
 この写真を見るとわかるようにUHS-IIカードのほうは新しく接点が増えている(左がUHS-Iで、右がUHS-IIだ)。




 UHS-IIのカードってどれくらい高速なのか、試しにUHS-IIとUHS-Iの転送速度が90MB/sのSDカードで書き込み速度を比較してみた。撮影はRAW+JPEGにして高速連写でイッキに撮れるまで撮って、それがカードに記録し終えるまでを計測した。とてもアナログ的な計測だけど。

 UHS-IIカードでは24コマ撮れて、そこから連写スピードが遅くなった。同条件、同被写体で、UHS-Iカードでは21コマ撮れてスピードダウン。そこでシャッターボタンから指を離す。
 X-T1のメディアのアクセスランプが消えて書き込み終了するまでにかかった時間は、平均するとUHS-IIが「約9秒」、対して90MB/sのUSH-Iカードでは「約25秒」。30MB/sのUHS-Iカードだと40秒ちかくかかった。

 比べたUHS-IIカードは東芝製のものを使ったけど、これ価格がまだまだ高い。16GBと32GBのカードがあるけど、16GBでも約1万5千円ほどする。効果てきめんの高速SDカードだけど、ちょっとツラい値段ですねえ。

おしらせ

富士フイルム・X-T1+XF35mmF1.4 R

 明後日、13日(木)から16日(日)まで横浜で「CP+2014」が始まる。ぼくはオリンパスとリコーイメージングのブースで話をする。
 オリンパスでは高画質の秘密と題して、画質担当者(豊田さん)とレンズ設計者(加藤さん)のお二人にあれこれオリンパスのカメラの画質について尋ねるというもの。
 オリンパスの、とくにE-M1やE-M10の画質の良さの仕組みなどがわかると思う。

 いっぽう、リコーイメージングのほうはペンタックス・リコーの秘密に迫る!」と題して ―― なんだか「秘密」ばかりですがぼくがタイトルつけたわけじゃない ―― 参考出品の新型645Dを手にしながら、それについて企画担当者(前川さん)にガシガシと聞いてみるという内容。
 このぼくたちの話を聞けば、近々、正式発表される新型645Dがどんなカメラなのか、カンのいい人はよくわかると思う。それにしてもリコーイメージングは思い切った話をさせるもんだ。




 さて、ところで、富士フイルムのX-T1は素晴らしいカメラですね。すごく使いやすい。いま毎日のように持ち歩いているカメラが、このX-T1だ。大好き。使っていて、ファインダーを覗いてシャッターを切って、じつに気持ちイイのだ。良く写る。

 同じようなアナログ操作のニコンDfよりも、ぼくは"数倍"使いやすい(と、こんなこと言うと後藤さんやDfユーザーから文句がでそうなので「ごめん」と謝っておく)。
 グリップのホールディング感がじつにいい。オプションにハンドグリップが用意されてるけどそれはまったく必要ないですよ。

 ついでにひとこと。
 短期間だけど、まだ試作品レベルのXF56mmF1.2を使ってみたけど、うぉーっ、の写りをする。X-T1と組み合わせて使うと、めちゃ写真がうまくなったような気分。このレンズの感想などについてはあらためて。