★28~70mmと★80~200mmの2本のズーム

リコー・PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA★28~70mmF2.8 AL

 FA★28~70mmF2.8ズームは、なかなかの解像描写力があります。その替わり、といっちゃなんだけどぼけ味は良くないです。かなり二線ぼけになる。解像描写性能とぼけ味は相対するもので、どちらかを優先させれば片方が悪くなる。両立させるということは20年ほど前のレンズ光学技術では、まだどうしようもなかったようですね。




 ★28~70mmレンズのパワーズームした時の音が「ジーコ、ジーコ」とうるさい、と文句を言ったけど、補足の説明が足りなかった。

 ★28~70mmレンズには、おおまかに前期型と後期型があって、パワーズームの動作が前期型はギア駆動式だったが後期型ではベルト駆動式に変更になった。ジーコジーコとうるさいのはギア駆動の前期型のレンズで、ぼくが持っているのがそのうるさい前期型だったというわけ。発売されたと同時に手に入れたので。
 後期型になるとそれほどうるさくないはず(確認できないので、たぶん)。

 その証拠に、いま手元に同じパワーズームの★レンズ「smc PENTAX-FA★80~200mmF2.8 ED(IF)」のほうはベルト駆動式なので、じつに静かにズームする。ただしズーミングスピードはちょっと遅い(3段階スピード可変式)。
 ★28~70mmズームは重いレンズだ、それが難、と言ってたけど、なんのなんの、★80~200mmズームのほうはイヤになるほど重く感じるレンズだ。良く言えば<ぎっしり中身の詰まった>レンズという感じもしないでもないけど。
 K-1にセットすると、うーん、まるで鉄アレイを持ってるようだ。使ってるとだんだんと重さを感じる。レンズの重さは約1.5キログラム。

 ★80~200mmズームは重いわりに、なんてこった、写りはそれほど感心するほどでもない。まあ、ふつーより、ちょっと上かな。フィルムなら誤魔化されるだろうが、F5.6ぐらいまで絞らないとK-1で使ってると不満を感じる。★28~70mmの写りの良さに比べると、期待外れ、の感はいなめない。
 その点、最新型の「HD PENTAX-D FA★70~200mmF2.8ED DC AW」の描写は素晴らしい。重くて大きいズームレンズだがそれだけのことはある。当たり前か。
 こちら三脚座込みで約2キログラムもあるが、★80~200mm<鉄アレイ>ズームほど持ち重りがしない。同じKマウントのFAレンズだが、そりゃあ文句なしに新型★70~200mmを選んだほうがいいでしょう(当たり前のことだけど)。

 話は元に戻るが、ペンタックスのパワーズームレンズにはレンズ鏡筒に機能切り替えスイッチがあって、そのスイッチ切り替えとカメラボディ側の操作であれこれができる。
 たとえば、露光間ズーミング機能や、撮影距離が変化しても常に像倍率(被写体の大きさ)を一定に保つイメージサイズ機能(自動ズーミングするのかな・・・よく憶えていない)、そしてあらかじめ決めた焦点距離にワンタッチで戻るプリセット機能などが利用できる。
 ただしカメラがデジタルカメラになってからそうした機能は使えなくなり、電動パワーズームだけがいまのデジタル一眼レフカメラで使えるだけ(一部の機種は非対応だけど)。


約20年前のペンタックススターレンズ

リコー・PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA★28~70mmF2.8 AL

 ★28~70mmF2.8ズームは<こてこて>のフィルム時代のレンズである。約20年前のペンタックスが元気いっぱいのころに設計、製造された高性能スター(★)レンズ。




 カメラがフィルムからデジタルになっても、ぼくはこのズームレンズをいままでずっと大事に持っていたが、ペンタックスのデジタルカメラで使った記憶がほとんどない。
 もちろん機能的に使うことができたのだが、なぜだろうか自分でもよくわからないのだが、*ist DやKシリーズのデジタル一眼レフカメラで使ってみようと考えたことがなかった。センサーサイズがAPS-C判だったせいかな、と思わないでもない。

 待望のフルサイズ判センサーのK-1を手に入れても、K-1にこの★28~70mmズームのことをずっと気づかないまま。それが最近、「おおっ」と思い出してK-1で使ってみたくなって、ほんと、久しぶりにパワーズームをジーコジーコしながら撮影してみた。

 この28~70mmは ━━ 知らない人もいるかもしれないので敢えて ━━ 電動式のパワーズームの機構を内蔵している。ズームリングを前後にスライドするとパワーズームON/OFFの切り替えができる。リング前方ON側にセットしておけば、あとはズームリングを指先でチョイと回転するだけでジーコ、ジーコと音がして(ほんと、そんな音がして)ズームする。

 ズームリングを強く回転すれば高速にズームし、緩く回せばゆっくりとズームする。その強弱の加減でズーミングスピードの段数が3段階だったか4段階だったか変化する? ━━ いま、ペンタックスに確認したら「3段階です」と返事をもらった ━━ 。ほぼ同時期に、ミノルタのαシリーズ用にもパワーズームがあったが、そちらは2段の可変ズームだった。
 このパワーズームのことを<ぼろかす>に言う人もたくさんいたけど、ぼくはパワーズームが好きでよく使った。マニュアルズームでズーミングすることはほとんどなかった。

 ★28~70mmレンズで、ぼくがパワーズームを好んで使った理由はマニュアルズームの感触がいちじるしく悪かったからでもある。ゆっくりとズームするとクックックッと微かな引っかかりがあってそれがいやだった。滑らかじゃない。いま手元にある28~70mmを操作して、おおっ、これこれだ、とあらためて感触を再確認した。
 いまのズームレンズでは、こんな操作感のものはほとんどない。

 かんじんの写り具合、描写性能はどうかといえば、これが予想に反してとても良かった。最近の、ばりばりカリカリ解像感重視のレンズではなく<おっとり>とした柔らかな描写ながら、充分な解像力があって画面周辺部までそこそこ良く写る。
 レンズがやや重いのが難であるが、描写にほどんど不満はなく ━━ 後ぼけの描写がちょっと気になるけど ━━ 充分に使える。ということで、いま、K-1と一緒に使うことが増えた。

オリンパスユーザーに一押しのレンズ(超個人的意見)

オリンパス・OM-D E-M10 Mark2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

 E-M10 Mk2には(小さな)不満点がふたつある。ひとつはメインスイッチがボディ左上にあること(ON/OFFがめちゃやりにくい)、もうひとつは記録カードがバッテリー室と同じであること。もし、E-M10 Mk2の後継機種が出てくるなら、このふたつが改善されてるといいけど、ボディが大きくなったりストロボがなくなったりしたらイヤだなあ。




 M.ZUIKO DIGITALの30mmF3.5マクロレンズについては、以前、このブログで紹介したことがある。再び、ここで取り上げるのだが、その理由は、オリンパスのユーザーには1本あるとナニかと便利で役立つレンズですよ、ということをもう一度、伝えておきたかったため。余計なお世話だっ、という"偏屈な人"は読まんでいいです。
 以前に30mmマクロのことを書いたブログと同じことを繰り返すかもしれませんが、許せよ。

 ぼくはいま、E-PL8やE-M10 Mk2といった小型軽量なカメラと組み合わせてよく使っているのだが、ほんと、ボディとレンズとのマッチングがとっても良いと思う。
 他のレンズをボディにセットして出かけるときも、必ずバッグの中にこの30mmマクロは入れている。小さくて軽いからバッグに入れていてもぜんぜん気にならないが、いやしかし、小さなレンズなもんだから必要なときにバッグの中をごそごそ探さなくては見つからないことが困ったことかもしれない。

 この30mmマクロレンズはオリンパスのオンラインショップで3万円ちょっと(税込み)で販売している。ちなみに価格COMの安い店だと約2万6千円(税込み)。
 ところで ━━ これはあくまで一般論だが ━━ レンズ購入時の3チェックポイントというのがあって、「大きい、重い、高い」レンズほど良いレンズだと言えるから ━━ いままでのぼくの経験で ━━ 迷えばそこを評価するといい。
 この3つの条件を満たしていればそのレンズにはけっして"悪い"レンズはない(たぶん)。

 ただし、例外もある。
 「小さい、軽い、安い」レンズでも、そこそこ良いレンズが見つかることがある。
 「小さい、軽い、安い」けれど「良い」という例外レンズのひとつが、オリンパス30mmマクロレンズではないだろうか。

 ここで(慌てモンに)誤解されると困るのだけど、30mmマクロレンズが「良い」とは言うものの「跳びっきり良い」というものではない。そりゃそうでしょう、価格のこと、大きさと重さのことを考えれば、ダントツの描写というわけにはいかん。ごく限定した極端な逆光シーンでゴーストが目立つことがある。
 でも、通常一般の撮影では合格点はじゅうぶんにある。
 機能的に注目しておきたいこともある。この30mmマクロは(いわゆる)等倍以上のクローズアップ撮影ができる。倍率1.25倍。

 同様の等倍以上の撮影機能を持ったマクロレンズとしてはキヤノンのミラーレスカメラ用「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」がある。倍率1.2倍。
 オリンパスとキヤノンのこれらのマクロレンズを比べて見ると、描写性能は横に置くとして使い勝手ではオリンパスのほうがいい。
 キヤノンのマクロレンズは沈胴式であるうえに、等倍から1.2倍までのクローズアップをするには、さらにレンズを繰り出しなくてはならない。その点、オリンパスの30mmマクロはカメラのメインスイッチをONにすれば、あとは無限遠から最至近まで自由自在にピント合わせができる。

 そもそもマウントの異なるレンズを「比べる」ことは互換性がないのだから無意味なのだが、ま、参考までに、ということ。

 それはソレとして、オリンパスのレンズ交換式ミラーレスカメラを一台でも持って使っておられるなら、この30mmマクロレンズはおすすめナンバーワンのレンズでしょうね、ということを言いたかっただけです。
 でも、ぼくがこうして勧めて少し売れたところで、きっとオリンパスは「こんな安いレンズ、儲けにはならんっ」と喜ばないだろうけど。

いま、ぼくが好きなカメラの一台

オリンパス・OM-D E-M10 Mark2 + M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro

 もうそろそろモデルチェンジの時期かなというときに、「ナンだ、いまごろE-M10 Mk2なんて」とおっしゃる声が聞こえてくるようだが、このE-M10 Mk2、いいんですよ、良いカメラです(いまのぼくには)。




 E-M10 Mk2はOM-Dシリーズのエントリー機種。ところが、これよりも上位の機種 ━━ といっても市場在庫のみのE-M1、人気絶好調のE-M1 Mark2、いまとなってはポジションのやや曖昧なE-M5 Mk2しかないが ━━ これらに比べて「魅力的」なポイントがいくつかあるし、そのうえ全般的なカメラ性能がそれほど劣るわけではない。

 じつは、最近、毎日持ち歩いているバッグの中に入れているカメラに(PENTAX KP、CASIO ZR4000)、このE-M10 Mk2が入っている。 ━━ おおっ、こうリストアップしてみると、一眼レフ、ミラーレス、コンパクトカメラと、デジタルカメラ三種がきちんと揃っているぞ ━━ 。
 E-M10 Mk2は小さなレンズと組み合わせると、とにかくちっちゃくて軽くて便利なのだ。なかでも30mmマクロレンズが相性ぴったり。

 E-M10 Mk2が発売されたのは2015年9月ごろ。1年と9ヶ月ほど前。もしモデルチェンジがあるとすれば今年じゅうか、来年はじめくらいだろうか。
 大型量販店での販売価格が、発売時は約8万円ほどしたのが(ボディのみ)、いまは6万円そこそこで買える。モデルチェンジの目的のひとつは「販売価格の回復」もあるから、OM-Dシリーズのエントリー機種を今後も売り続けていくとすれば近いうちにモデルチェンジがあってもおかしくない。

 現在、オリンパスのレンズ交換式カメラにはOM-DとPENのふたつのシリーズがある。OM-Dシリーズの特徴はおもにふたつあって、ひとつはEVFがボディ真ん中の上部に配置され内蔵されていること、もうひとつは可動式の背面液晶モニターが備わっていること。
 だからE-M10 Mk2も、ボディ真ん中のEVF内蔵で可動モニターのカメラである。

 ところが(ここが肝心なところなのだが)E-M10 Mk2にポップアップ式のフラッシュが内蔵されている。他のOM-D機種はもちろんフラッシュ内蔵カメラはない。みんな外付けの専用フラッシュがあるのみ。
 外付けの小型専用フラッシュはいかにも気が効いてそうだけど、こんなに不便でめんどうなものもないですよ。やはりフラッシュは内蔵型がいい。高ISO感度を活用すれば少ない光量でも、結構役にたつ。どれだけ小さくて「ポケットに入る太陽」だと言ったところでジャマなもんです。

 ぼくがE-M10 Mk2は良いカメラだと言っている理由のひとつがフラッシュ内蔵型であることだ。
 もうひとつE-M10 Mk2が良いことは、背面液晶モニターが( ぼくの大嫌いな )バリアングル式でなく、( ぼくの大好きな )チルト式であること。

 もしE-M10 Mk2が、他のOM-D機種と比べて、しいて劣るところがあるとすれば防塵防滴仕様でないことだろうか。でも、これ気になりますか?

三脚座と手ぶれ補正

シグマ・100~400mmF5.0~6.3 DG OS HSM/Contemporary + ニコン・D810

 このSIGMA100~400mmズームはレンズフードの形状がちょっとヘン。その理由はフードに指をかけて前後に押したり引いたりすることで、直進式ズームレンズのようにズーミングができるようにしているため、という。なるほどスピーディーにズーミングできて便利だけど、微妙なズーミング操作をするにはそれなりの「慣れ」が必要です。

 なお、APS-Cサイズ判のカメラで使えば「約150~600mm」の超望遠ズームになります。これスゴいよなあ。




 三脚座を省略したことにより、レンズを「より小型化、軽量化」できた。これについては前回に少し述べた。

 三脚座をレンズ鏡筒に固定するためには、スペースが必要だし、しっかりと固定させておくために鏡筒部分の強度も確保しなければならない。結果的に、レンズが大きくなったり重くなったり、部品代や製造コストもアップしてしまう。
 三脚座なんぞ、レンズ鏡筒のどこでも隙間を探してソコに組み込めばいいじゃないか、とおっしゃる向きもあろうかとおもいますけど、そうカンタンなことじゃない。

 三脚座の取り付け位置によっては、レンズ側の前後バランス(フロントヘビーかリアヘビーか)と、カメラボディ側重量とがシンクロして「シーソー現象」のようなことが起こることがある。レンズの三脚座はそのへんのことをよく検証して、取付け場所や大きさ、カタチなどを決めていく必要がある。結構、めんどうなもんだ。これが三脚座の呪縛。

 もともとシグマは、この100~400mmズームを手持ち撮影ができる70~300mmクラスの大きさ重さの軽快なレンズに仕上げようと狙っていたようで、そのためにも三脚座の省略は譲れなかったのだろう。つまり三脚座呪縛から逃れることで、これだけの軽量小型(さらに低価格)の100~400mmズームレンズができたというわけだ。
 その替わりと言っちゃナンだろうけど、手持ち撮影の「手助け」ともなる手ぶれ補正(OS)を内蔵している。手ぶれ補正機能がキライなシグマ(と、ぼくが勝手に思い込んでるだけだけど)としては、よくがんばった。

 ところが、理由がよくわからないのだが、シグマは手ぶれ補正のCIPA準拠の補正段数を「公表」しているレンズがほとんどない。どれくらい「効く」のさっぱりかわからない。
  CIPAの取り決めでは、補正段数は言いたくなければ言わなくてもいい。強制ではない。ただし補正段数を公表するときは、CIPAが決めた測定方法で検証しなければならない ━━ この測定方法が大変にややこしく、説明すればキリがなくなるので以下省略。

 シグマ以外のメーカーでも補正段数を公表していないメーカーもあるが、いっぽうでは自信満々で大きな声で発表しているメーカーや、目立たないように小声でこっそり補正段数を言っているメーカーもある。
 シグマが100~400mmの手ぶれ補正の補正段数を公表していないのは、CIPA準拠のテスト方法で検証した結果、シグマが狙った補正効果が得られてなかったからではないか、と疑ってしまう。4段の補正効果もなかったのかも。

 そこで、ぼくは100~400mmの手ぶれ補正がどれくらいの実力なのか試してみたくなり、あるメーカーの「補正段数5段ぶん」と謳っている望遠ズームレンズを使って比較撮影をしてみた。むろん、同じ焦点距離、同じカメラボディ、同じ被写体。

 結果は予想外で、その補正効果「5段ぶん」のレンズよりもシグマ100~400mmのほうが補正効果が高かった。
 これには驚いた。実感として少なくとも「4段ぶん」の補正効果はあるのではないか。でも、シグマは手ぶれ補正(の補正段数)についてはなにも言わない。謎なメーカーですねえ。