約20年前のペンタックススターレンズ

リコー・PENTAX K-1 + smc PENTAX-FA★28~70mmF2.8 AL

 ★28~70mmF2.8ズームは<こてこて>のフィルム時代のレンズである。約20年前のペンタックスが元気いっぱいのころに設計、製造された高性能スター(★)レンズ。




 カメラがフィルムからデジタルになっても、ぼくはこのズームレンズをいままでずっと大事に持っていたが、ペンタックスのデジタルカメラで使った記憶がほとんどない。
 もちろん機能的に使うことができたのだが、なぜだろうか自分でもよくわからないのだが、*ist DやKシリーズのデジタル一眼レフカメラで使ってみようと考えたことがなかった。センサーサイズがAPS-C判だったせいかな、と思わないでもない。

 待望のフルサイズ判センサーのK-1を手に入れても、K-1にこの★28~70mmズームのことをずっと気づかないまま。それが最近、「おおっ」と思い出してK-1で使ってみたくなって、ほんと、久しぶりにパワーズームをジーコジーコしながら撮影してみた。

 この28~70mmは ━━ 知らない人もいるかもしれないので敢えて ━━ 電動式のパワーズームの機構を内蔵している。ズームリングを前後にスライドするとパワーズームON/OFFの切り替えができる。リング前方ON側にセットしておけば、あとはズームリングを指先でチョイと回転するだけでジーコ、ジーコと音がして(ほんと、そんな音がして)ズームする。

 ズームリングを強く回転すれば高速にズームし、緩く回せばゆっくりとズームする。その強弱の加減でズーミングスピードの段数が3段階だったか4段階だったか変化する? ━━ いま、ペンタックスに確認したら「3段階です」と返事をもらった ━━ 。ほぼ同時期に、ミノルタのαシリーズ用にもパワーズームがあったが、そちらは2段の可変ズームだった。
 このパワーズームのことを<ぼろかす>に言う人もたくさんいたけど、ぼくはパワーズームが好きでよく使った。マニュアルズームでズーミングすることはほとんどなかった。

 ★28~70mmレンズで、ぼくがパワーズームを好んで使った理由はマニュアルズームの感触がいちじるしく悪かったからでもある。ゆっくりとズームするとクックックッと微かな引っかかりがあってそれがいやだった。滑らかじゃない。いま手元にある28~70mmを操作して、おおっ、これこれだ、とあらためて感触を再確認した。
 いまのズームレンズでは、こんな操作感のものはほとんどない。

 かんじんの写り具合、描写性能はどうかといえば、これが予想に反してとても良かった。最近の、ばりばりカリカリ解像感重視のレンズではなく<おっとり>とした柔らかな描写ながら、充分な解像力があって画面周辺部までそこそこ良く写る。
 レンズがやや重いのが難であるが、描写にほどんど不満はなく ━━ 後ぼけの描写がちょっと気になるけど ━━ 充分に使える。ということで、いま、K-1と一緒に使うことが増えた。