2千台限定のK-1シルバーモデル

リコー・PENTAX K-1 Limited Silver + smc PENTAX-FA 31mmF1.8AL Limited

 K-1 リミテッド・シルバーモデルは総数2000台の限定生産をして、いま全世界に向けて販売中。生産2000台のうち約800台が日本市場向けの販売となる(らしい)。ボディ上部、エプロン部、ボディ底部、ダイヤルの一部分がシルバーにカラーリングされている。
 この特別モデルには、ボディ本体のほかに付属品として専用バッテリーグリップ(もちろんシルバー処理)、2個のバッテリー、そして特別製のメタルホットシューカバー(ステンレス製)が同梱される。価格はリコーのオンラインストアで29万7千円(税込み)。

 ちなみに、標準のブラックK-1ボディ単体の価格は約27万6千円で、別売のバッテリーグリップは約2万8千円、バッテリーは1個は本体に付属してるから追加1個が約7千円(いずれもリコーオンラインショップ、税込み)。合計で約31万1千円ほどになる。




 ということは、リミテッド・シルバーモデルのK-1のほうが約1万5千円ほど安いことになる ━━ ただしそう単純ではなく、ブラックボディやグリップの市場の実販価格はもう少し安くなっているところもあるので、一概に限定シルバーモデルのほうが「安い」とも言い難いけれど、いや、それにしてもシルバーモデルはサービス価格だと思う。

 つまり、なぜ細かく価格のことを述べたかといえば、販売価格を見てみればわかるだろうけど、リコーはこのリミテッド・シルバーモデルを売って「大もうけ」しようという気配は見えない。手間をかけて2千台そこそこの数を作る(部品の手配やらなにやら手間がかかる)ことを考えれば良心的な価格設定だと思う。リコーとしては、シルバーモデル待望の人たちの望みをかなえてあげて、ま、損をしなければいいかな、という程度ではないだろうか。

 もともとK-1はといえば、ブラックモデルとしてデザインを決めたカメラで、後日になってシルバーモデルを出すという予定はまったくなかったようだ。
 「シルバーモデルもやってみようか」と発売後に(誰かが)とつぜん言いだして、それで急遽、開発を進めたみたい ━━ と、実際に見てきたようなことを言ってますけど、真実は不明。でも、当たらずも遠からず、だと思いますよ。ペンタックスとは長い付き合いなのでナンとなくそのへんのことはわかる。

 カメラのデザインは、たとえばブラックとシルバーの両方をやるのか、それともブラックだけなのか、シルバーのみなのか、それぞれでデザイナーの取り組み方は違ってくる。
 ブラックボディでデザインして仕上げてから、「ついでに、シルバーも」と言われたらデザイナーとしては困る(と思う)。
 だから、このK-1シルバーモデルは、それと似た状況になってデザイナーとしては手間もかかっただろうし苦労もしたに違いない。
 だからというわけではないだろうけど、重箱の隅をつつくようにシルバーモデルを見てみると、ほんのわずかに「惜しいっ」と感じるところがなくもない。でも、上手にウマく仕上げている。

 これはしょうがないことだろうが、シルバー色は膨張色なのでブラックボディに比べると、かなり「大きく」見える(実サイズはまったく同じ)。
 初めて手にしたときには「おおっ」と声が出るほど大きく見えた。だからブラックよりもかなり目立つ。ロシアおばさんのような存在感がある。もし、手に入れるつもりならそのことは覚悟しておいたほうがいいだろう。

 ぼくがもっとも感心したのは、K-1シルバーの「色」が現行、FAリミテッドレンズのシルバー「色」にぴったりと合っていることだった。ベースとなる素材(金属)が異なるから色合わせはそうとう難しかっただろう。
 シルバーレンズとの組み合わせはイイとして、じゃあ、ブラックレンズを取り付けたらどんなふうか。このK-1シルバーは、シルバー部とブラック部の「パンダ配色」になっているので、黒いレンズをセットしてもぜんぜん違和感はない。

 そうそう、1つ大切なことを言い忘れていたが、このシルバーモデルの「中身」はブラックモデルとまったく同じ。シルバーモデルだけの特注の機能も機構もありません。こんなこと、皆さんのほうがよく知ってますよね。