エントリーユーザーにはメチャ親切なカメラ

オリンパス・OM-D E-M10 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 14~42mm F3.5~5.6 EZ

 E-M10 Mark IIIのオート撮影機能が従来機種に比べて内容も充実し、とても使いやすくなっている。前回のブログでナンだカンだと書いたが、ことエントリーユーザーに対してはとっても「優しい」カメラに仕上げられている。

 使いやすさのポイントのひとつは、液晶モニター画面のタッチパネル操作とビジュアル化した撮影モード表示(プラス文字による解説)の組み合わせで、カメラの扱いに不慣れな初心者でも気軽に撮影ができるようにしていること。

 もうひとつのポイントは、新しく設けられたショートカットボタン。ボディ左端にある小さなボタンだ。これがイイ。各オート撮影モードでこのボタンを押すだけでいつでも基本画面の戻れる。ごく当たり前のボタン機能なのだが、いままでどうして、こんなも便利なボタンを設けてくれなかったのか、と憮然たる思いがするほど。




 オート撮影モードには4つのモードある。カメラ上部のモードダイヤルで選ぶ。

 (1) フルオート(いわゆるグリーンポジション)モード(AUTO)
 (2) シーンモード(SCN、6種類)
 (3) アートフィルターモード(ART、約30種類)
 (4) アドバンストフォトモード(AP、9種類)

 この4モードである。(4)のAPモードはM10 Mark IIIで初搭載。
 これらオート撮影モードは旧型M10 Mark IIのそれと比べると格段に使い勝手が良くなった。動画モードもわかりやすく使いやすくなった。

 旧型と比較してももちろんのこと、他社のこうしたクラスのエントリー機種と比べてもM10 Mark IIIのオートモードがダントツにわかりやすい、使いやすい、優しい、親切。

 中でも注目なのはアドバンストフォト(AP)モードだろう。
 いままでなら、メニューの中を探し回るがよくわからなかったり、やっと見つけても設定方法や意味がイマイチ不明、といったことがよくあるような撮影機能が、作例写真と解説文を読んで最適と思われるものをチョイスするだけでよくなった。

 APモードには、ライブコンポジットや多重露出、HDR撮影や静音撮影、デジタルシフトにパノラマ、AEブラケットにピントブラケットなどなど9種類の「特殊撮影」モードが入っていて、文字通りワンタッチで設定ができる。
 とにかく初心者にとってはメチャ親切。しかし逆に上級者にとっては、オート撮影モードなんてイラんぞっ、との声がかかってきだけど・・・。

 絞りだとかシャッタースピードとか露出なんてめんどうなこと考えて写真を撮りたくない、という人たち ━━ 本心を言えばぼくもそうなのだけど ━━ にとっては、このカメラ、良くできてる。
 モードダイヤルにある(古くさくさえ見えてしまう)P/A/S/Mなんて「必要ないっ!、どこかに隠しておけっ!」と考える人もいるかもしれないなあ、と前回のブログとは真逆なことを思ってしまうほど。