GZE-1の動画

カシオ・G'z EYE GZE-1




 GZE-1の基本の撮影スタイルは、カメラ部単体で構図は当てずっぽうで写す。むろん、別売の液晶モニター部や市販のスマートフォンを使えばきちんとフレーミングを確認することはできるが、基本はカメラ単体での撮影のようだ。

 前回のブログのつづきだが、カシオが「GZE-1は構えずに撮るカメラ」と言い切るにはワケがある(以下はぼくの勝手な想像だけど)。
 内蔵レンズの画角は静止画のとき約190度もあり、動画でも約170度もある超ワイドなので、写したいシーンやモノにレンズを向ければ画面内に容易に写し込める。ピントも固定焦点なのであれこれ考える必要もない。
 もうひとつは、正確な構図よりもチャンス優先がこのカメラのメインテーマ。オールラウンドなシーンでダイナミックな表現をしたいのなら構図なんてちまちましたことを考えずに、ずんずんどしどし撮ればいいのだよ、というカシオの提案なのかも。

 「GZE-1は動画撮影中心のカメラ」だともカシオは言っていた。静止画の撮影はオマケだと(そこまでハッキリは言ってないけど)。
 動画の撮影機能はおもしろいものがあったりして種類は充実しているのだが、しかし画像クオリティの点で少しもの足りないところもなくもない。たとえば4K動画はハナから不可、フルHD動画は撮れるが30p、スローモーション動画も撮れるがこのモードを選ぶとVGAぐらいの小さなサイズになってしまう。

 静止画にいたっては約690万画素。使用しているCMOSセンサーの総画素数は約2114万画素もあるというのに。
 いったいどーしてそんなことになるのか。
 動画クオリティのもの足りなさの原因は(これもぼくの想像だけ)防水性能を高めたために処理熱がボディ内に籠もってしまい、そのためパワーが必要とする撮影機能が制限されてしまったからではないか。

 静止画の小さなサイズは、GZE-1を縦位置にしても横位置にしても常に「横位置画面」になるようにセンサー画面の中で実画面を縦にしたり横にしたり切り替えているからだ。無駄と言えばムダなことには違いないが、この方法を採用することでカメラを90度にも180度にも回転して構えても常に"正しい"横位置撮影ができる。


構えずに撮るカメラ

カシオ・G'z EYE GZE-1

 「G'z EYE(ジーズアイ)」は、高い耐衝撃性と防塵防水性を備えた新しいタイプのカシオデジタルカメラのブランド名またはシリーズ名。で、その第一号機となるのが「GZE-1」というわけだ。

 時計のカシオG-SHOCKの外観デザインを模したとはいうが、じっと見つめているとまるでダンゴムシのロボットのよう。
 GZE-1底部には三脚穴があるので小さな卓上三脚にセットしてみると、三本足ロボットだ。これが意外と似合う。そのままテーブルの上に置いておくと突然、両手が出てきてすたすた歩き出しそうな、そんな気もするし、突然ナニかしゃべり出すんじゃないかと錯覚してしまう。むろん、いくら待っても歩き出さないし、ひと言もしゃべらないけど。

 しかし実は、そんなオモチャっぽいヤワなカメラじゃなく、ぎんぎんのマッチョで堅牢ガンコな新しいコンセプトのカメラである。
 カシオが言うには「世界最強のデジタルカメラ」なんだそうだ。
 そう言われてみると護身用武器になりそうな気もしないでもない。当たり前だが、そんな使い方をするモノではない。

 そのタフさはというと、耐衝撃性は4メートルの高さから落としても壊れない(落下面は合板。岩やコンクリートは保証外)。防水性は水深50メートルでも撮影可能(ただし連続で約30分間まで)。
 通常、このテのタフカメラでは耐衝撃性は約2~2.5メートルの高さが限界で防水性は約15~30メートルぐらいだから、GZE-1がいかに耐衝撃、耐水性に優れているかだ。

 GZE-1のベースとなったカメラは、カメラ部と液晶部が分離するFR100やFR200である。そのFR100/200も耐衝撃性や防水性はそこそこあるのだが、それらに比べてもGZE-1ではさらにいっそう耐性をアップしている。




 「GZE-1は構えずに撮るカメラです」と、そうカシオは胸を張って言った。
 というわけで、上着のポケットやジーンズの尻ポケットにに突っこんでふらふら歩く。「おっ」とナニかに感じればポケットからさっと取り出して、GZE-1をソチラに向けて当てずっぽうノーファインダーでシャッターを押す。これがおもしろい。

 GZE-1のほんらいの「正しい撮影スタイル」は野や山、水辺をハードに跳んだり跳ねたりしながら激しいシーンを写すもの。それはわかっておりますが、こうした街中のスナップで「構えずに」撮ってみると、いままでの「ノーファインダー撮影」とは違った感覚で撮影は意外と愉しいもんでした。