11月30日


目を閉じる男





 大通りに面したショールームのガラス向こうに生々しい男の頭が置いてありました。
 3Dプリンター機械メーカーの作例展示品。恐るべし、その精密さ。


ニコン・Z7 + NIKKOR Z 50mmF1.8 S


 いま市販されているレンズ交換式ミラレスカメラ ━━ 富士フイルムのGFXからPENTAX Qまでセンサーサイズを問わず ━━ そのなかで「ナンバーワン」は、このニコン・Z7です。
 とても丁寧に、しっかりと作り込まれたカメラで、信頼感も安心感もあります。プロフォトグラファー向けのミラーレスカメラです(ミラーレスカメラはまだまだ"プロ向け"とは言い難いですが、このZ7は別格)。

 ソニーのα7R IV も(Z7とは別の意味で)良くできたいいカメラです。しかし機能的には充分なのですが信頼感と安心感が、まだZ7には及ばないところがあります。プロ向きのカメラというよりハイアマチュア向け。
 ニコンにはフィルムカメラの時代から長い年月、世界中のプロのフォトグラファーにもみくちゃにされつつ使われてきた、その実績 ━━ キヤノンもそうですがプロが使うカメラとはどうあるべきかの知識 ━━ があることです。

 レンズ交換式カメラの評価は(ミラーレスでも一眼レフでも)カメラボディだけで決めるべきものではありません。交換レンズなどと「セット」でカメラシステムとして総合的に見て評価すべきものです。

 Zシリーズは交換レンズのラインナップことを考えれば、一眼レフカメラやソニー製カメラのほうに"分"があります。しかし今後、Zシリーズが順調にレンズラインナップを揃えていくだろうという予測(と期待)を込めて、「ミラーレスカメラ・ナンバーワン」と総合評価しているわけです。

 Z7については、ここが良い、あそこが良い、と具体的(個別的)に示しにくいところがあります。手にして撮影してみて「総合的判断」すべきカメラです。使ってみれば、その良さがわかる、そんなカメラです。
 むろん、小さな不満点や足らざるところもなくもないですが、カメラ全体の仕上がりの良さを考えれば取るに足りないことです。

 ニコンはいきなり初代Z7で"全力投球"してしまったので、Z7の後継機種 ━━ 完成度の高いZ7の性能を越えなければならない ━━ はかなりの時間がかかるのではないでしょうか。ソニーのα7R IV は試行錯誤を繰り返しながら何年もかかっての4代目です。

 キヤノンのように、初めてのカメラシリーズでは当初は少し様子見をして、それからドンと本命を出すようにすればいいのに(たぶん、そうなると思うけど)、ニコンはクソ真面目で愚直なうえに不器用だからなあ。でも、そこがニコンの「良さ」なのでしょう。

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 というわけで、本日で、始めの目標どおり、ちょうど途切れることなく3ヶ月連続でやってみた。忙しかったけど。あとは気が向いたときにぼつぼつと、飽きないように(できれば)少し趣向を変えつつ・・・変えようがない、か。
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2019.11.30 | | Comments(4) | Trackback(0) | -

11月29日


南西の空に飛び上がる秋






リコー・PENTAX KP + HD PENTAX-DA 21mmF3.2 AL Limited

 この21mm Limitedレンズについて話をするのは、うーむ、困ったなあ…。

 というのも、DA Limitedの中では20~40mmズームについで、ぼくには"出番"の少ないレンズです。思い入れも、こだわりもあまりない。
 正直に言うと、ぼく自身がうまく使いこなせない、このレンズを。32mm相当というヘンな画角がわざわいしてるのかなあ、よくわからん。FA Limitedの31mmについても似た印象。

 しかし、レンズの外観デザインや機能などは、DA Limitedシリーズの中ではダントツにイイです。カメラにセットして、首からぶら下げて、そう、ライカユーザーがいつもやっているように見せびらかしながら歩くにはぴったりのレンズ。

 ハイブリッド型非球面レンズを使い、フローティング機構も採用した"Limitedらしからぬ"レンズです。開放絞りでは画面周辺部ではちょっと甘い描写だけど、F5.6ぐらいまで絞り込むとかなり良好な描写になります。画面中央部の描写性能(解像力)は15mmのほうがいいかなあ。




 レンズフードは変形フジツボ型で中央部が少し凹んだデザイン。レンズキャップはフードの上からかぶせ式。すべてアルミ金属製です。
 レンズのフィルター径は49mmφですが、このレンズフードの内側に43mmφのフィルターネジが切ってあるので、そこにフィルターをレンズフード裏側に逆向きに取り付けることもできます。


 HD20~40mmF2.8~4.0 Limited も、FA Limited 3本についても、つづけて話をしようと考えてましたが、皆さん、あまり興味ないようなので DA/FA Limited レンズについては途中だけど中断、またいずれ、ということで。




2019.11.29 | | Comments(5) | Trackback(0) | -

11月28日


昼下がりの霞ヶ関街のスマホおじさん4人





 少し前、今年の5月ごろの写真です。木々の緑が鮮やかで清々しい日の、霞ヶ関ビル街の昼下がりでした。
 いま、この霞ヶ関はビル建設ラッシュで、赤白のクレーンがあちこちで天に向かって伸びていて、それを木々の枝で隠すようにフレーミングで気を配りました。と、わざわざ言うほどのことじゃないですね。ごく当たり前の撮影術です。 


リコー・PENTAX K-3 II + HD PENTAX-DA 15mmF4 Limited

 PENTAX DA Limitedレンズ好きなこと、言い放題シリーズの4本めは15mmF4です。

 DA Limitedでもっとも広角レンズで約23mm相当の画角。24mm相当に比べて数値ではたった1mmワイドなだけですが体感的には24mm相当の画角よりもだいぶ広角感があります。
 F4とちょっと暗めなレンズですが小型軽量な広角レンズを最優先したのでしょう。好き嫌い良し悪し、の評価が分かれるレンズだと思います。

 はっきり言って描写性能はそれほど良いとは言えません。けれど素直な、広角レンズながらいや味のない"性格の良い"写りのするレンズです。
 開放絞りではとくに周辺部の描写が甘い。絞れば良くなるかと言えば、いいえ、期待するほど改善されません。でも画面中央部の描写はF4の開放絞り値でも解像力があってシャープです。

 ぼけ味はやや二線ぼけの傾向があり被写体によってはザワザワした印象を受けます。
 ぼくが気に入っている点は、歪曲収差があまり目立たないことと、広角レンズ特有のパースペクティブ歪みが少ないことです。これが素直な描写に結びついているのでしょう。

 スライド式花形フードを内蔵していて、最短撮影距離は18センチ、レンズ全長は約4センチ、約190グラムです。量販店で約6万円ぐらいかな。
 KPよりもK-3 IIのほうが相性が良い(と、ぼくが勝手に思い込んでいる)レンズ。



2019.11.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月27日


丸めがねと意図しなかった丸ぼけと





 泥臭いおじさんのぼくには決して似合わないし欲しいとは思わないメガネですね。自分がこのメガネをかけたらどんな顔になるか想像できるし、それを"妄想"しただけで…。


リコー・PENTAX K-3 II + HD PENTAX-DA 35mmF2.8 Macro Limited

 単焦点DA Limited 5本のレンズの中ではもっとも優れた描写力があります。他の4本のレンズとは「一線を画す」良い写りのレンズです。

 マクロレンズなのですがPENTAXでは「Limited のマクロレンズ」というスタンスなのだそうで、だからPENTAXではほんらい「MACRO」と表記するのですが、このレンズだけは「Macro」としています(以前、企画担当者からそんな話を聞いたことがあります)。

 F2.8の開放絞り値でも描写性能は画面全体で均一でスキがない。
 上の写真は開放絞り値から少し絞った「F3.5」ですがきれいな丸ぼけです ━━ 円形絞り採用レンズだから当たり前か。

 近距離、遠距離ともにクセのない高い解像描写力があります。ファインシャープネスやエクストラシャープネスをONにして撮影すると、シーンによっては(開放絞り値で撮っても)偽色やモアレが出てくることもあります。つまり、それくらい高解像力レンズだということ。

 レンズフードは内蔵引き出し式。レンズ全長は約4.5センチで重さは約200グラム。最短は約14センチで、いわゆる"等倍撮影"が可能。そのときのワーキングディスタンスはレンズ全長が伸びるから約3センチほどになる(むろんレンズフードは縮めたまま、伸ばすと被写体にぶつかる)。

 この35mm Macroも、K-1/K-1 MkIIで"使えなくもない"レンズ。遠景撮影でF16ぐらに絞り込むと画面の四隅でほんの少しケラれます。絞り込まなければ使えるんじゃないでしょうか。



2019.11.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月26日


表参道の路地裏の内緒話




 表参道の大通りから裏道を抜けたところの路地裏で、またどうして、こんなコンクリートの角の壁に向き合って仲良く話をしてるんだろうか、とおじさんとしては興味津々、奇妙奇天烈でした。


リコー・PENTAX KP + HD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited


 FA Limitedレンズはすでに3本発売中でしたが、DA Limitedとしては、この40mmF2.8がいちばん最初に発売されたレンズです。ざっと15年ほど前です。
 その後、レンズコーティングと絞り羽根の構造を少し変更してDA Limited シリーズはすべてモデルチェンジしましたが光学系も外観デザインもまったく同じ。

 この40mm、外見は素直な青年、という感じですが、これがなかなかクセのあるレンズです。
 至近距離あたりでは像面湾曲が少し目立ちます(画面中心部はほんの少しピントが甘いけど周辺部はシャープに写る)。しかし、へそ曲がりのぼくとしてはこれがイイんです。付き合い出すと愉しくなる、ま、そんな感じかな。

 逆に、遠景を写すと周辺部がややピントが甘くなる。F8ぐらいに絞り込むと画面全体の描写は大変に良くなります(ま、当たり前と言えばあたりまえですけど)。

 約60ミリ相当の画角。レンズ全長は約15ミリ、重さは約89グラムの薄型軽量のパンケーキタイプです。ワイシャツの胸ポケットに軽々と入ります。量販店だと3万円ちょっとの実販価格で買える。


 ところで(積極的にはすすめませんが)この40mmF2.8と昨日紹介した70mmF2.8の2本のレンズは、APS-C判専用なのに、なぜかフルサイズ判のK-1/K-1 MkIIで使っても画面はほとんどケラレずに撮影できます。ただ、四隅で像が少し流れるかも(厳密に検証してないので不明)。使用するときは、PENTAXもすすめていませんので自己責任でどうぞ。


 つもりではなかったのですが、DA Limitedレンズ5本を順次、紹介してみる気になりました。興味のあるかたはどうぞ。





2019.11.26 | | Comments(2) | Trackback(0) | -

11月25日


交差点の円形スポットライト





 午後、西に少し傾いた太陽の強い光が交差点のコーナーミラーに反射して、その丸い光が地面にくっきりと照射されている、目黒区の住宅街の静かな交差点の景色。

 クルマも人もやってこない午後のひとときに、丸い光がゆっくりゆっくり移動していくのをしばし眺めておりました。大きな得をしたような時間。


リコー・PENTAX KP + HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limited

 PENTAXのLimitedレンズにはフルサイズ判用(FA)とAPS-C判用(DA)のふたつのシリーズがあります。PENTAXユーザーにはこんなこと平凡常識ですが。DA Limited レンズは、ズームレンズが1本、単焦点レンズが5本。

 これらの中で、いちばん「好み」なのはこの70mmです。約100mm相当の画角、全長は約2.6センチ、たった130グラムちょい。
 いつもレンズフードは取り外したまま使っています。外したほうがずっとカッコいい。小型で薄型で目立たず、上品なスタイルのカメラとレンズになる。

 至近距離付近で軸上色収差が少し目立つが解像力はあります。遠景描写はF5.6以上F8ぐらいまで絞り込むと、見違えるような素晴らしい描写(カリッとシャープ)になる。ぼけ味は柔らかく、ふんわりとして、そこも好きなところ。

 棚に置いてあるKPにはLimited 70mmを付けっぱなしにしたままです。




2019.11.25 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月24日


秋の陽射しを受ける南佳孝「冒険王」





キヤノン・EOS RP + RF35mmF1.8 MACRO IS STM


 ニコンのミラーレスカメラ・Zシリーズの2機種には手ぶれ補正の機構が入っています。ソニーのα7シリーズもパナソニックのS1シリーズにも、なんとライカのST2にもボディ内に手ぶれ補正機構を内蔵しています。最新のフルサイズ判ミラーレスカメラの常識的機構です。ボディ内手ぶれ補正、当たり前。
 ところが、EOS Rシリーズは2機種ともボディ内に手ぶれ補正の機構が入っていません。

 キヤノンからフルサイズ判のミラーレスカメラが出てくるだろうと噂されていたとき、ぼくはキヤノンのことだからメカ式のボディ内手ぶれ補正ではなく、あっと驚くような電子式のボディ内手ぶれ補正を搭載してくるんではないかと、半信半疑ではありましたがそう予想していました。

 その"画期的電子式手ぶれ補正"とレンズ内手ぶれ補正を完全シンクロさせて、より強烈効果的な手ぶれ補正システムを……と考えていたのですが、わははは、結果は大ハズレでした。



 キヤノンのカメラにはレンズ内手ぶれ補正と連携して、デュアルセンシングIS、とか、コンビネーションIS、とか、ダイナミックISなどの複数の電子式手ぶれ補正の機能をカメラ内に搭載しています(おもに動画撮影のときですが)。なので、よけいに本格的電子式ぶれ補正に期待していました。

 というのも究極的な手ぶれ補正/被写体ぶれ補正は電子式だろうと言われていたからです。
 しかしEOS Rが発表されものを見て、あ、こりゃ本格的な電子式についてはしばらくは無理かもと、がっかりしました。
 でも、キヤノンはなぜボディ内ぶれ補正をやらなかったのでしょうね?

 技術的に満足できるものができなかったからでしょうか。キヤノンの技術力からすればそれは考えにくい。キヤノンのことだから、ひょっとすると既存の他社ボディ内手ぶれ補正の方式よりも一歩進んだ新しい方式を模索しているのかもしれません。

 そう遠くない時期にボディ内手ぶれ補正(おそらくメカ方式)を搭載したカメラをきっと出してくるでしょうけれど、それにしてもなぜ、他のメーカーに比べて大幅に"後れ"を取ったのか。そこが不思議であり、興味津々なことですね。




2019.11.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月23日


白い影





キヤノン・EOS RP + RF50mmF1.2 L USM

 量販店での実売価格だけど、EOS RPは約17万6千円。RPと同じクラスの一眼レフとしてEOS 6D Mk2は、といえば約21万円。
 この約2万~3万円の「価格差」がミラーレスカメラの利点のひとつ、と考えられなくもない ━━ この価格比較は一般的な「例」で、ミラーレスカメラにも機種によっては「高いなあ」と感じるものもいくつかあります ━━ 。

 そもそもペンタプリズムも、大小のミラーも、駆動メカニズムも、位相差AF測距モジュールも不要だし、一眼レフに比べると部品点数も少ないし、カメラの組み立ても(比較的)カンタンにできそうなので、ミラーレスカメラは"安上がり"に作れる(はず)、とは、ちょっと言い過ぎかな。

 だからと言うわけではないが、ミラーレスカメラは一眼レフカメラに比べて撮影していても、おもしろくないです(まったくの個人的な感想です)。
 撮っていてもわくわくしない。呼びかけても頼りない返事しかしない。ナンだかふにゃふにゃしてる。エンジン音もなし振動もなしのモーター駆動の電気自動車を運転しているみたい。



 だがしかし、ミラーレスカメラの圧倒的な優位点はミラーレス用レンズの性能が素晴らしく良いことです。ミラーレスカメラは、もう、これにつきますね。
 それに比べると一眼レフ用レンズの描写性能は、うーんお前ら、いままでおれたちを騙してきたな、と言いたくなるときもある。ミラーがパタパタするあの空間がなくなるだけで、レンズってこんなにも良くなるのかと最新のミラーレスカメラを使うたびにその写りの良さに目を見張る。

 AFだってそうだ(ピントが合えば、だけど)。
 一眼レフカメラとミラーレスカメラとではピント精度が違い、ミラーレスのほうが断然良い。レンズがメカ的に多少の不具合があっても、ミラーレスカメラのほうが正確にピントを合わせてくれます 。

  ━━ ただし撮影状況によっては、まだまだミラーレスカメラのAFは未成熟で
   どんくさい。しっかりせんかい、と叱咤したくなることも多い。…いや、こ
   の話はいずれまた ━━

 どんくさいAF、とかなんとか勝手なこと言いましたけど、将来のカメラはミラーレスの天下。
 一眼レフカメラはどんどん少なくなり、レンズ交換式カメラといえばミラーレスカメラになるでしょうね。
 そのミラーレスカメラはもっとユニット化がすすめば、既存のカメラメーカー以外のアジアのどこかにある町工場のようなところで作られる可能性だってあります。電気自動車の将来だってそうじゃないですか。




 さて、こちらRF50mmF1.2もそうですが、ミラーレスカメラ対応レンズですからめちゃ性能はいい。良く写る。EOS RPのような平凡なクラスのカメラでも、おおっというほど良く写る。レンズがいいからだけど、でも約27万6千円(量販店価格)もする。
 こう言っちゃナンだけど、"たかが50mmレンズ"に27万円も出費するのはそれなりの覚悟が必要ですね(あ、借りて使ってこんなこと言って、すまんでした)。




2019.11.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月22日


六本木の空に湧き上がる雲






キヤノン・EOS RP + マウントアダプターEF-EOS R + シグマ・12~24mmF4 DG HSM Art

 センサーサイズを問わず新しくレンズ交換式ミラーレスカメラのシステムを企画、設計、開発するとき、いちばんネックになるのは交換レンズのことです。
 新しい交換レンズ式カメラのスタート時点で使用できるレンズのラインナップをどれだけ揃えられるか、既存のレンズとの互換性をどこまで融通させるか。

 ニコンやキヤノン、そしてソニーは既存の一眼レフ用交換レンズがあり(ライカもそうですが少し意味が異なります)、そうしたレンズとの互換性をどれだけ保証するかで、あれこれと悩み苦労したことでしょう。
 あっさりと既存レンズとの互換性を断ち切って、心機一転、まっさら状態でミラーレスカメラを開発できれば良かったのでしょうけど、それはゼッタイにできなかった。
 
 理由のひとつは、スタートしたばかりでは専用交換レンズのラインナップが揃っていない。もうひとつの理由は、既存のカメラのユーザー(大切なお客)に配慮しなければならなかったからです。

 しかし、新しいカメラシステムを開発するためには、とくに既存システムの継続は大きな重荷になり、やりたいこともできないというジレンマと闘うことになります。
 すっきり離婚して新しい人生をスタートさせようとしているのに、以前の夫(または妻)にいつまでも多額の慰謝料を求められているようなもの、かな、違うかな…。



 キヤノンやニコンのように「古いしがらみ」がまったくなかったのが、富士フイルムのXシリーズです。既存ユーザーに配慮する必要もない。
 舅も姑もいなくお互い新品で結婚生活をスタートしようとしているようなもの、違うかな…。

 とにかくイチから始める(企画、設計、開発する)ことができたから、そのときに考えられる将来的な技術も想定してシステムを構築していける。問題があるとすればスターと時点でのレンズラインナップだけでした。
 富士フイルムのカメラとレンズのデキの良さは「過去」を振り向く必要がまったくなかったからでしょう。

 オリンパスも、富士フイルムと少し似たケースだったのですが、しかし、どこか精神的に「過去」のシステムを引きずっていて、踏ん切りが付かないままフォーサーズシステムからマイクロフォーサーズシステムに移行していきました。これがオリンパスの人の良さ。



 というわけで、既存のレンズを使ってもらい当分の間はレンズの足らざるところを補ってほしい、試用中のレンズは新しいカメラシステムに利用できるからいまはカンベンしてください、という気持ちが込められたのが、そう、マウントアダプターです。

 マウントアダプターは、あくまでテンポラリー(臨時の、一時の)のアクセサリーです。
 マウントアダプターを利用すれば、いま使っているレンズ群がすべてスムーズに使えると考えるのは大間違いです。マウントアダプターに期待してはいかんです。

 そりゃあ、キヤノンもニコンも可能な限り既存レンズが「使えるように」しているでしょうけど、落とし穴がいっぱいあります。既存レンズが、まぁなんとか使えるかな、と思っておいたほうがいいでしょうね。
 ぼくはマウントアダプターを介して既存レンズを使うとき、ドタバタしながらも少しでも動いて撮影ができれば、いつも、バンザイ万歳とこころのなかで叫んでいますけど。

 すっかり長話になってしまいましたが、ここまで付き合ってもらって感謝。




2019.11.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月21日


祝賀御列の儀の都心に向かうランボルギーニの午後





キヤノン・EOS RP + RF24~240mmF4~6.3 IS USM

 じつは、このEOS RFと同時期にニコンのZ7を使っていたのですが、ファインダーの見え具合が"かなり"違うのが気になりました。
 Z7のEVFの視認性がバツグンに良いのです。
 それにひき替え、RPのほうはどこか"ショボイ(すまん)"感じがするんです。

 そこで、あらためてスペックを見比べて、なるほどと納得しました。
 以下、EVFの液晶パネルサイズと種類、ドット数、アイポイント、ファインダー倍率の順です。

 EOS RP ━━ 0.39型、OLED、236万ドット、22mm、0.70倍
 Z7 ━━ 0.5型、OLED、369万ドット、21mm (注)、0.8倍

 こりゃあ、見え具合が違うのはとうぜんですね。
 (画像の表示アルゴリズムも違うので上記のスペック比較だけは判断できませんけど)

 なお、Z7のアイポイントですが、ニコンはファインダー光学系の最終面に保護フィルターを組み込んでいるカメラが多くあって、そのフィルター面からの距離を(正直に)アイポイント長として公表しています(CIPAの約束では「最終光学面からの距離」となっているため)。
 Z7のファインダー光学系の最終面にフィルターを入れているかどうかは未確認ですが、21mmという数値はフィルター面からの距離のような気もします。

 ところで、EOS RとEOS RPとではファインダー仕様が違っていて、

 EOS R ━━ 0.5型、OLED、369万ドット、23mm、0.76倍

 EOS Rのほうがだいぶ贅沢なファインダーになっています。
 RとRPとは「格が違う」とキヤノンはみていて、それでRPのほうのファインダーを「格下げ」しているのかなあ。

 ところがニコンの場合、Z7とZ6と比べてみると、

 Z6 ━━ 0.5型、OLED、369万ドット、21mm、0.8倍

 と、Z7もZ6も同じ仕様なのです。格付けも差別もしていません。
 このへんが、ニコンの「クソまじめさ」、キヤノンの「要領の良さ」を感じざるを得ません(言っときますが、キヤノンを悪く言ってるわけじゃないですよ)。




2019.11.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月20日


非常階段の三人の緊急連絡







キヤノン・EOS RP + RF24~240mmF4~6.3 IS USM

 24mm広角からの10倍ズームレンズです。
 この高倍率ズームは、24mmから、というのがミソです。

 フルサイズ判一眼レフ用ですが、28~300mmといった小型の高倍率ズームは他のメーカーから発売されています。ぼくもよく使っていますが、RFと一緒に24mmからのズームを使ってみると、28mmからのズームとこんなにも違うのか、24~240mmズームがこんなにも使いやすかったのか、とあらためて実感した次第です。

 とにかく便利なズームレンズです。レンズのサイズも重さもそれほど気にならない。あまり便利すぎて、ついつい不精者になってしまいます。
 写りもイイです。コムツカシイことを言わなければ開放絞りから心配なく撮影できます。

 望遠側は240mmまでで、28~300mmに比べると少し望遠側が負けてる気もしないでもないですが、使ってみると不満はほとんど感じなかったです。




 EOS RやEOS RP用に、この24~240mmズームが1本あれば、なにかと便利に使えるのではないでしょうか。キヤノンにヨイショするわけではないですが、おすすめのズームですね。





2019.11.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月19日


出しゃばる婦人用パンツ




 婦人服屋さんの売り物パンツのようですが、隣の家にまで堂々と「出しゃばって」ます。
 失礼な言い方ですが、図々しいおばさん、を地で行くような婦人服屋さんですね。それとも、この建物まで「自宅」なのかな。


リコー・GR III

 くどいですが、GR IIIのマクロモードについて、再度。
 twitterやメッセージで教えてもらったことや、その後に判ったことなども含めて、もう一日お付き合いを。
 でも、GR IIIにまったく興味のない人にとっては以下の話はツマらないはずです。オレは興味ないぞ、という人はどうぞ今日はパスしてください。


 昨日ブログに書いたGR IIIのマクロモードについての"不満"をまとめますと、

  マクロモードに設定するとAF可能な範囲が大変に狭くなりピントが合わせづらい。
  マクロモードで距離目盛りバー(MFのときのような)を表示するなどの親切がない。
  マクロモードにするとチューリップアイコンが表示されるがすぐに消えてしまう。
  いったん電源OFFにして再度ONにしてもマクロモードは設定されたまま。
 ⑤ マクロモード(6センチ~12センチ)の範囲外だといっさいピントが合わない。

 ということになります。
 ここで訂正しなければいけないのは です。正直に言えばぼくの"早とちり"でした。

 GR IIIには背面モニターの表示モードの切り替えが4種類あります。「DISP」ボタンを押すとトグルで切り替わります。
 この表示モードによって、チューリップアイコンが常時表示されたり、すぐに消えてなくなったりするという仕様になっていたのです。

 GR IIIのモニター表示の種類は、(1)すべての情報アイコンが表示、(2)シャッタースピードや絞り値、ISO感度などだけが表示、(3)情報のたぐいはすべて非表示(このモードはリコーのダメなところを象徴しているがそれはまた)、(4)モニターがブラックアウト、この4種類です。

 マクロモードのチューリップアイコンが常時表示されるのは冒頭の5つの不満点のなかでは①のみで、②も③も④も、表示はされるがすぐに消えてしまう仕様になっているのです。

 アイコンが消えてしまうと、いま現在、マクロモードなのか通常モードなのかまったく判別できなくなる。

 ぼくはGR III(というかGRシリーズはずっと)情報アイコンの表示はフレーミングしやすいように、できるだけすっきりと少なくしておきたいので、②がぼくの常用モードでした。①は決して使用しない表示モードだったので、気づかなかったというわけで、ぼくのチェックミスでした。

 でも ━━ と、言い訳をするようですが ━━ モニター表示モードの違いで、撮影者にとって大切なアイコンをすぐに消してしまうという、そんな"ヘン"な仕様はやめてほしいですね。




 GR IIIのすべての情報アイコンが表示されるモードです。この表示モードは画面が煩雑になるのでぼくは使いません。
 マクロモードにすると、画面左端に小さくチューリップアイコンが表示されます。でも残念ながら、ほんと使いにくいカメラですねGR IIIは。




2019.11.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月18日


GR IIIの不親切なマクロモード




リコー・GR III

 GR IIIのマクロモードは、めちゃくちゃ使いづらいです。GR III、不親切です。

 GR IIIの最短撮影距離は通常モードでは10センチだけど、マクロモードに切り替えると6センチまで寄って撮ることができます。
 ただし、マクロモードにしてしまうと撮影可能な範囲が限定され、6センチ~12センチの狭い範囲でしかピントが合わせられません。たったの6センチ幅限定。

 それはイイのですが、しかし実際にやってみればわかりますが6センチそこそこの狭い範囲を見極めてイッパツでピント合わせをするのは至難のワザです。

 マクロモードにしているのに、被写体に近づいてAFするとまったくピントが合わない。いったいどうしたのかと不思議に思うと、なんと6~12センチの範囲から外れていたというわけです。

 たとえば、マクロモードに限定したごく簡易的な連動式の距離バーを表示してくれれば、近づきすぎているのか離れすぎているのか、すぐに判別できるはずです。
 そうした連動式距離バーを表示しているカメラはいっぱいあります。そんなにムツカシイことではないはず。リコーの怠慢です。



 もうひとつ、GR IIIの不親切があります。
 マクロモードに切り替えるとモニター画面左端にチューリップアイコンが表示されるのですが、なんと、たった3秒ほどで消えてなくなります。
 なぜ、ずっと表示させておかないのでしょうか。

 マクロモードは通常モードではないイレギュラーな撮影モードなのですから、そのことをユーザーには常時知らせておくべきだと思いますけど。


 (追伸)
   「自分のGR IIIはチューリップアイコンは常時表示する」と
   ご指摘がありました。
   でも、ぼくのGR III(Ver.1.20)はすぐ消えてしまいました。
   そこで、まさか…と疑いながらGR IIIを初期化(オールリセット)してみたら、
   なんと常時表示になりました。奇妙なカメラですね(^_^);。
   特別な設定をしたおぼえはないし、そんな設定じたいなさそうです。


 さらにもうひとつの不親切は ━━ この際、ぶちまけて文句を言いますが ━━ マクロモードでGR IIIの電源スイッチをOFFにしても、マクロモードのままなのです。電源ONにすると3秒ほど小さなチューリップのアイコンが表示されますが、すぐに消える。
 アイコンを見過ごしてマクロモードであることに気づかず、何度AF測距してもピントが合わず慌てたこともあります。

 ほんらいなら電源OFFにすれば自動的にマクロモードもOFFするのが親切というものです。あるいは、カスタムセッティングで電源OFFでマクロモードをOFFにするか継続するか選べるようにするという方法もあります。

 GR IIIには、マクロモードの仕様に似たような不親切がまだいくつかあって、ほんとにもぅ、とぶつぶつ文句を言いながら使っています。





2019.11.18 | | Comments(2) | Trackback(0) | -

11月17日


有楽町の片隅でネクタイを整える




 就職活動中かな。長い時間をかけてネクタイを結んでいました。
 初秋の暑い日に。


リコー・GR III

 人間の「眼」は性能抜群です。
 構造的にもそうですが、精神的気分的経験的な要素も加わるから、一瞬のうちにそのもののイメージを掴み取ってしまうことがあります。

 ただし、注意すべき点は「眼」の錯覚です。
 眼の構造的な錯覚もありますし、精神的気分的経験的な錯覚(思い違い、勘違い)もあります。
 ものを見て一瞬で「わかったような気になる」ときは要注意かもしれません。

 わかったような気になって写真を撮って「これはイイのが撮れたぞ」とその場で喜んでも ━━ カメラのあのちっちゃな背面液晶モニターを見たって写した写真の良し悪しなんてゼッタイにわかりっこないですからね ━━ 後に、その写真を大きくして見てみると「こんなハズじゃなかった」とがっかりすることはよくあることです。

 撮影しているときは気分は相当に"盛られて"いますから、その高揚した気持ちが無意識に良い方向に引っ張っていきます。これが「錯覚」です。
 その錯覚を避けるためには、一拍おいてものを見つめてみるとか、いくつかの方向から見てみる。そうしないと本質を捉えることができない場合もあります。

 性能の良い自分の「眼」を過信して写真を撮り、それで判ったような、いい写真が撮れたような気持ちにならないように注意したいものですね。自己反省も含めて。



2019.11.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月16日


秋の陽射しの中に虹色の光の粒が広がる





リコー・GR III

 GR IIIはローパスフィルターを使ってませんから解像力の高い画像が得られます。初めて使ったとき、ぱりぱりっとして手を切りそうなシャープさを感じました ━━ 当初、リコーの担当者は「そんなことありません、GR IIと同じレベルです」なんて言ってたくせに、しばらくすると手のひらを返したように「高解像力がセールスポイントです」なんて言っていた ━━ 。

 レンズとイメージセンサーと画像処理がうまくマッチして(たぶんマグレ)実際の画素数以上の解像力を発揮しています。
 しかしその反面、撮影シーンによっては偽色や色モアレがひじょうに目立つことがあります。人工物の多い、たとえば都会の遠景を写したりすると、その画像をじっと見てみるとあちこちに"あらぬ色"が散らばっています。趣味で使うのならいいでしょうけど、これじゃ仕事用にはなりません。

 今日の写真でも偽色が顕著に出ています。
 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、濡れたアスファルトの雨粒が強い逆光を受けて赤や緑や青の光の粒となって散らばっています。
 これはこれとして、とてもおもしろいなあ、と思う。

 むろん狙って撮ったわけではないですが、狙って撮ってみるとそれはそれとして愉しいかも。
 たとえばきらきらした逆光の水面などに盛大に出てくるので、それを利用して写真表現してみるのもいいかも。GR IIIの特別な贈り物。

 ほんらいならば、あってはならない現象です。ローパスフィルターを外したのなら偽色/モアレが発生する可能性は大いにあるわけですから、画像処理でなんとかそれを防ぐ工夫をしてもらわなくちゃ困ります。

 蛇足ですが、軸上色収差と偽色とは、いちおう別ものですからね。
 今日の写真はわかりにくくて、話もおたくっぽくてスマンでした。




2019.11.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月15日


定休日の古家具店ガードマン





リコー・GR III

 中古のアメリカン・ファニチャーを販売するお店だが今日は定休日。なんだかヘンなものが見えたのでガラス越しに覗き込んだら、ピカピカてかてかショッキングピンクの顔のないマネキン人形が突っ立っていました。

 ちょっと失礼をしてウインドウガラスにGR IIIをぴたりと密着させて撮らせてもらいました。
 夏の終わりごろの午後に。

 GR IIIの良さ ━━ GR IIIユーザーには、あほらしいほどの常識項目だけど ━━

 ① 良く効く手ぶれ補正を内蔵、
 ③ レンズの描写がめちゃくちゃ良い、
 ③ ボディが薄型でジーンズの尻ポケットに入る、
 ④ 平気で高ISO感度撮影ができる、
 ⑤ 目立つようで目立たないようにこっそり撮れる、

 ま、こんなところかなあ。
 「いいや、そうじゃなくて、ここんところがイイんだよなあ」、というご意見があれば、どうぞ。




2019.11.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月14日


午後3時なのに午前11時40分を示す西麻布の時計




 シグマは「レンズメーカー」だろうか、それともニコンやキヤノンと同じように「カメラメーカー」なのか。タムロンやトキナーなどと同じように「レンズ(専門、専業)メーカー」と言っているようだけど、はたしてそれで正しいのか。ここがいつも悩ましく思うところです。

 シグマがニコンやキヤノンなど「総合カメラメーカー」といちばん異なる点は、他社カメラと互換性のある交換レンズも作って売っている。しかしキヤノンやニコンなどと同じように、自社独自マウントのレンズ交換式システムカメラも作っている。シグマがフィルムカメラを作って売っていた時代からそうです。一眼レフだけでなくコンパクトカメラも作り続けてきました。


シグマ・SIGMA fp + MC-21 + 70~200mmF2.8 DG OS HSM Sports

 シグマ自身も、ただのレンズ専門メーカーではなく「総合カメラメーカー」になるべく努力している様子が見え隠れしています。総合カメラメーカーになることは、現社長の山木さんの父上(創業者、山木元会長)"悲願"でもあったようです。

 こう言っちゃなんですが、フィルムカメラを作っていた頃から、いまもそうですがシグマのカメラはほとんど儲けにはなっていません。そりゃあレンズだけ作って売っているほうがずっと儲かる。
 でも「総合カメラメーカー・シグマ」になろうとして、内野からも外野からも(とくに銀行筋かな)あれこれイヤみを言われながらも、カメラづくりを続けている。チャレンジしています。

 そこで思うのはフェラーリです。そう、あのイタリアのスーパーカーメーカーです。
 フェラーリはもともとレーシングチームから出発しています。レースに出るためにクルマを作っていました。そのフェラーリが一般向け市販車(スーパーカー)を作り始めたのは、創業者エンツォ・フェラーリが「F1レースで優勝したい」との夢を実現する、そのための資金を得るのが目的でした ━━ ルカ・モンテゼーモロ氏が社長になってから様子が少し変わりましたが。

 言いすぎかもしれませんが「総合カメラメーカー」になるためにシグマは儲かる交換レンズ作りを続けてきたという面もなくもない。
 いまではシグマの交換レンズ作りもフェラーリの市販車作りも、当初の目的とはだいぶ違った状況になっていますが、どちらも底流には「少年のような夢」が細く絶えることなく流れ続けているように思えます。

 シグマは多くの従業員を抱える企業ですから「少年の夢」なんて甘いことは言ってられないですが、がんばってほしいし、ぜひfpで儲かって「総合カメラメーカー」として皆んなに認められるようになるといいですね。




 さて、fpと70~200mmF2.8ズームを組み合わせるとレンズがこんなにも巨大に見えます。つかまり立ちするようになった一歳児がお父さんの足にしがみついているようでもあります。

 fpはバッテリー込みで約420グラム、70~200mmF2.8ズームは約1800グラムです。もちろんAFもレンズ内OSも使えるのですが(OSがすぐにOFFになるのは困るけど)、両腕でカメラとレンズを浮かせ背面モニターを見てズーミングしての撮影スタイルをとらざるを得ず、そのうえボディとレンズとがアンバランスなため、めちゃ使いづらかった。

 カメラを縦位置に構えると、ほぼ片腕でカメラとレンズを保持しつつカメラを顔から離してモニターを見ることになります。チカラもカネもない色男のぼくの腕力ではアンバランスなカメラとレンズをしっかりと保持しながら微妙なフレーミングすることが難しかった。情けない。





2019.11.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月13日


坂道の下のトライアングル




 SIGMA fpには小さな不満点もありますが、なぜか、使っていて愉しく、あれも撮ってみようこれも写してみようという気持ちになるカメラです。不思議な魅力をもったカメラですね。


シグマ・SIGMA fp + MC-21 + キヤノン・EF50mmF1.2L USM

 シグマにとってはベイヤーセンサーは初ものです。
 ずっとFoveonセンサーひと筋でやってきましたから、さてどんなものだろうかと思ってましたが、失礼ながら、画質は予想外の良い仕上がりでした。

 色調もコントラストも諧調描写も、そして高ISO感度も上出来でした。オーバー露出になりにくい傾向があって、ぼくとしてはそれが使っていて嬉しかった。
 シーンによっては赤色が飽和することがありしたが(いまどきのデジタルカメラでは珍しい)、しかしそのシーンはやや厳しい条件でしたから、ま、しょうがないか。

 とくに感心したのが高ISO感度でのノイズ処理。
 fpのISO感度範囲は、基本設定ではISO100~ISO25600ですが、拡張感度モードを選べばISO6~ISO102400まで広がります。
 高ISO感度はISO6400ぐらいなら、強度のノイズ忌避症でもなければ充分に許容範囲です。少しがまんすればISO12800でもISO25600でも使えそうです。高ISO感度になっても「色抜け」が少ないのにも感心しました。

 なおISO6~ISO80までの拡張低ISO感度は、複数枚をいっきに連続撮影し画像合成するのでシャッタースピードによっては動体が分割合成したように写ることがあります。基本は静止したものを写すのがいいでしょう。画質はそこそこ低ノイズで諧調豊かですが、使い勝手のことを考えればおすすめできません。

 いままでシグマはFoveonセンサーの高ISO感度の弱さに悩んできたから ━━ 使いものにもならないISO6400を見栄を張って入れてましたが ━━ その恨みつらみを果たすように最高ISO102400までブチ込みました。いやはや、その鼻息の荒さが伝わってきます。




2019.11.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月12日


宇宙的渋谷街




 この日、渋谷スクランブルスクエアのオープン初日でした。たまたま通りかかったのですがビルの入り口付近は大混雑と長蛇の列でした。
 いまもまだ、渋谷の街はあちこち迷路のようで、勝手知ったる街だったのですが地下鉄の改札を出たとたん、どちらの方向に行けばいいのかいつも呆然唖然とします。


シグマ・SIGMA fp + MC-21 + 8~16mmF4.5~5.6 DC HSM

 SIGMA fpはフルサイズ判ミラーレスカメラですが、従来の一眼レフカメラ用交換レンズがfpで使えるようにマウントアダプター(MC-21)が用意されています。
 シグマSAマウント用とキヤノンEFマウント用のふたつです。その変換アダプターを使えばフルサイズ判用レンズだけでなくAPS-C判用レンズも使えます。

 8~16mmズームはAPS-C判用のDCレンズです。fpにはこうしたAPS-C判レンズをセットすると自動的に画面クロップしてくれる機能が備わっています(キャンセルすることもできる)。MC-21を活用すればレンズバリエーションはいっきに増えます。

 ただし、マウントアダプターMC-21を使えばどんなSAマウントレンズでも、どんなEFマウントレンズでも「使える」とは限りません。
 とは言うものの、"満足に使えるレンズ"があったりなかったり。このへんがちょっと微妙です。

 シグマがfpとの互換を保証するSAマウントレンズは、基本的にはプロダクトラインを一新した新しいタイプのレンズです。EFマウントレンズのほうもシグマ保証レンズは、同じく新しいプロダクトラインのシグマ製のEFマウントレンズのみです。キヤノン純正のEFマウントレンズについては"保証外"です。

 ところが、実際にぼくの手持ちのSA/EFマウントの何本かのレンズで試してみたところ、古いシグマ製SAマウントレンズやシグマ製EFマウントレンズのうち、なんとか使えるレンズがあったり、AFがまったく作動しないレンズもあったりと、いろいろでした。
 ぼくのキヤノン純正のEFレンズに限って言えば、5~6本試してみたところ、おおむね問題なく使えました(シグマ保証外なので、いつどうなるか不明)。

 シグマ製やキヤノン製以外の、某メーカーのEFマウントレンズの中にはAFが動かなくなるものが多くあり、中には使っているうちにだんだんfpの機嫌が悪くなり、ついにはハングアップしてしまうものもあったりしました。注意が必要です(ハングアップしたらバッテリー抜き差ししないと復帰しません)。



 この8~16mmズーム(12~24mm相当)は、すでに生産中止になっているレンズですが、AFは少しもたつくもののナンとか使うことはできました。

 なお、fpがハングアップするということは、マウントアダプターMC-21でパナソニックやライカのカメラと組み合わせて使うときも注意が必要かも(ハングアップしても、シグマにもパナソニックにもライカにも、ナンの責任もないです)。




2019.11.12 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月11日


白い皿の上で寝たふりをしてみる




 SIGMA fpは動画撮影に重点を置いたカメラです。ほんらいはシネカメラ。言い過ぎかもしれませんが静止画撮影の機能は"ふろく"みたいなもの。ただし"豪華ふろく"ですけど。

 カメラマウントはライカ(SL/SL2)、パナソニック(S1/S1R)と共通のLマウントシステムを採用していますので交換レンズは(基本的には)互換性があります。


シグマ・SIGMA fp + 45mmF2.8 DG DN

 シグマはfpの発表と同時にLマウントレンズを3本発表し、すでに発売もしています。その3本のうち35mmF1.2と14~24mmF2.8の2本はやや大きくて重くて、おせじにもfpに"似合う"とは言えません。

 描写性能は45mmF2.8レンズだけがいままでのSIGMAレンズとはひと味ふた味も異端的で(ぼくは大好きな描写ですけど)、この異端児的な描写具合がfpになぜかぴたりと似合う。

 いまのところ、この45mmF2.8だけがfpと相性の良い唯一のレンズで、かつfpにはなくてはならないレンズでもあります。

 fpにマウントアダプターを介していろんなレンズを使ってみましたが、相性はやはり45mmF2.8に勝るものはありません。
 結局、おもにfpに45mmF2.8を付けっぱなしでレンズ交換もほとんどしない。まるで「レンズ一体型カメラ=ちょっと大きめのコンパクトカメラ」のように使っています。

 SIGMAはできるだけ早く45mmF2.8と同じテイストの、小型軽量でちょっぴり個性的な描写性能を備えたレンズを開発し発売してほしいものです ━━ もうとっくに企画しているでしょうけれど。


 写真は45mmF2.8レンズに金属製フード付き。いまは、そのレンズがあってこそのfpです。もし45mmF2.8がなくてfpを発表し発売していたら、はたしてどうなっていたか。
 このレンズについてはお話ししたいことがたくさんあるのですが、それはまたいずれ。




2019.11.11 | | Comments(1) | Trackback(0) | -

11月10日


OSCA Mt-4と SIGMA fp




 OSCAは60年以上前のイタリアにあった小さな自動車メーカー。
 あのマセラティの創業者兄弟と深い関係のあるメーカーだったそうで、いまは消えてない。Mt-4はOSCAが作ったクルマの中でも有名なレーシングカーで、これは1956年製。


シグマ・SIGMA fp + 45mmF2.8 DG DN

 そんなクラシックスポーツカーを「デジタルカメラの未来の姿」を予感させるSIGMA fpで写すというのもなにかの因縁かなあと思いながら。

 fpにはメカシャッターは使っていません。いわゆる電子式シャッターのみ。ミラーレスカメラだから当然ミラーもないしそれを駆動するための装置(メカニズム)もない。プリズムを含む複雑な光学系もファインダーもない。しいて機械的な装置といえばスイッチ/レバー類ぐらいでしょうか。

 もともとはカメラは小さなギアやバネやネジ、プリズムやミラーなどが組み合わさり、それが正確に作動する「精密光学機器」だったのが、ミラーやプリズムがなくなり、ついにギアもバネもネジもなくなり、レンズの絞り制御だってバイワイヤー電気仕掛けのカメラが出てきました。
 それがfpです。メカニズムレス電気カメラです。

 fpの電子式シャッターはローリングシャッターなので、いまのところ静止画撮影ではあれこれ制限も支障もあります。ところが将来は(おそらく数年後には)、グローバルシャッターが使えるようになれば、いまのメカシャッターに取って代わることになるでしょう。

 メカシャッターは(こういっちゃナンですが)音はする、ショックはある、壊れる心配はある、部品の占めるスペースが大きくカメラ小型化軽量化の弊害になっている、価格も高い。
 ところがイメージセンサーと一体内蔵されたグローバルシャッターを活用すれば、そのような心配はなくなります。

 カメラはより小型軽量化低価格化し、さらに電気仕掛けがすすめば露出やピントの制御さえもソフト的にコントロールできて飛躍的に進化する可能性だっておおいにあります。
 それが良いことなのかそうでないのか好きか嫌いかは、まったく別問題ですけど。

 というわけで、fpは「デジタルカメラの未来の姿」を予見させるという意味で、とても興味のあるカメラですね。




 レンズは小型のfpのために特別に誂えたような45mmF2.8 DG DN。別売のハンドグリップを付けています。このグリップはfpには必須のアクセサリー。




2019.11.10 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月9日


混沌の木





 この写真はK-1 Mk2を使って、リアルレゾリューションの「手持ち撮影モード」で撮影した超解像画像です。


リコー・PENTAX K-1 Mark II + HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW


 ボディ内手ぶれ補正を備えたカメラには、瞬間的にセンサーを画素ピッチ単位でズラして複数枚を撮影して、それを(カメラ内またはPCなどで)合成し超解像の画像に仕上げる機能を持ったカメラがあります。

 PENTAXではK-1 Mk2に「リアルレゾリューション」があります。ちなみにオリンパスは「ハイレゾショット」、パナソニックは「ハイレゾモード」、ソニーは「ピクセルシフトマルチ」とさまざまに名付けていますが基本的には同じメカニズムと画像処理です(もちろん多少の違いはありますが説明がくどくなるので省略)。
 いまのところ、どの機種も共通の欠点は処理に時間がかかることです。

 こうした超解像モードの多くは三脚使用や被写体ぶれのないことが前提条件になっていますが、K-1 Mk2のリアレゾには手持ち撮影でも、多少の被写体ぶれでもOKというモードが追加されました。これが便利です。

 多くの超解像モードは撮影後に画像サイズ(画像の縦横ピセル数)を大きく仕上げることができるのですが、K-1 Mk2のリアレゾは解像感も色調も確かにアップするのですが画像サイズが通常撮影とまったく同じ。これが残念。

 来年に発売される(予定の)カメラでは ━━ ゆえあってこの話題は避ける ━━ ぜひ画像サイズが大きく仕上げられるモードも入れてほしい。いろいろ大変でしょうけど、開発がんばってくださいね。



2019.11.09 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月8日


我が儘に育てられて自信過剰な木




 日曜日や休日に、その時の気分でお気に入りのカメラを1~2台持って電車に乗り、適当な駅で降りて歩きます。駅を出たら右に行くか左に行くか、それとも真っ直ぐ歩くかは光とか風のようす次第です。
 今日はこんなテーマで撮ろうかな、といった程度で歩き出します。難しいことは考えない。

 地図も持たずで、四つ角に出会えば右に行くか左に行くかも気分です。なので今日の撮影テーマにぴたりする景色に出会うのも運しだいです。


リコー・PENTAX K-1 Mark II + HD PENTAX-FA35mmF2

 困るのは撮影した場所が判らなくなることです。光や影の条件が違ったときに、気分を変えてもう一度撮影に行こうと思っても、その場所が想い出せない。

 スナップ写真は一期一会でそれを徹底するのもいいですが、しかし、ここは良いシーンだなあ、時間をかけてもう一度撮りたいなあ、と思えば後日、ふたたび撮影に行くことは、ぼくはよくある。光も影も気分も変われば写真も変わるからです。

 というわけで、たとえばK-1/K-1 MkIIなどでスナップするときは内蔵GPSを常時ONにして、位置情報をExifに記録するようにしています。撮影画像をGoogleマップとリンクさせれば、撮影した場所がいっぱつで特定できます。
 名機・K-3 IIにも同じ機能が搭載されてるが、これは、ぼくにとっては大変に便利。




 K-1/K-1 MkIIやK-3 IIにはペンタ部脇にGPSボタンがあります。これを押すとGPS情報がファイルにExif情報として書き込まれます。ON状態だとLEDが点灯する。

 このカメラの良い点は、いったんGPSをONにしておけば、あとはカメラの電源をOFFでGPSもOFFに、電源ONにすれば自動的にGPSもONになることです。カメラスイッチOFFにしておけばGPSがバッテリーを使うこともない(他メーカーの機種にはカメラ電源をOFFにしてもGPSはONのままでバッテリーを消費し続けるものもある)。
 とにかく簡単なセットでカメラのスイッチに連動するというのがいいですね。

 GPS情報をデーターとして別記録(ロガー記録)しておくことは、ぼくはやりません。いまのGPSデーター記録の方式は(どこのメーカーのカメラも)操作上にモンダイありだからです。



2019.11.08 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月7日


小さくても元気であればそれでいいと両親に育てられた木





 この写真、大変に無神経なフレーミングの写真です。悪いフレーミングの見本として参考にしてください。撮った本人は(ぼくだ)恥ずかしいけど、ここは敢えて。
 なぜこんなに間抜けなフレーミングをしたのか、自分でもワケわかんない。

 画面の右上の棚、その上の盆栽が中途半端に画面切れしています。これはイカンです。
 もし、よいシーンを、よいタイミングで写したとしても、こうしたフレーミングじゃ台無しです。写真ってそういうもんです、フレーミングをナメちゃいかんです。

 どんなに急いでいたとしても、シャッターを切る前にもう一度、画面の四隅をチェックしてみる、その少しの配慮がたりなかったというわけです。


富士フイルム・X-H1 + XF23mmF1.4 R Macro

 話が変わって、X-H1は2018年3月に発売、同じ年の9月にX-T3が発売されています。たった約半年の違いですが、その中身は大違い。

 センサーと画像処理エンジンを比べると(スペック上では)X-T3のほうがわずかに上です ━━ 実際にどれくらい「上」なのか比較したわけでないので不明ですが、きっと画質としてはほとんど違いはないでしょう。

 他のスペックを見比べるとほぼ互角で、違いがあったとしてもごくわずかです。

 しかしX-H1が「絶対優位」なのは手ぶれ補正の機構をボディに内蔵していることです。
 ボディ内/レンズ内にかかわらず、手ぶれ補正付きのカメラと手ぶれ補正なしのカメラを使ってみれば、そりゃあ文句なしに手ぶれ補正付きがいいです。断言します。
 おれは常時三脚使用だから手ぶれ補正なんていらない、という人はアッチへ行ってなさい。

 昨日も述べましたが、Xシリーズのカメラの中では(期待してたX-Pro3が、あんなことになりましたから)いまはX-H1がイチ押しのカメラです。

 ただし、1つだけX-H1がX-T3に"負け"ているところは、ボディの厚みと重さでしょうか。しかし厚さも重さもわずかですから、ぼくは完全ネグレクトしてます。実販価格はX-H1のほうが約1万3千円ほど高いですがコストパフォーマンスに優れてます。




2019.11.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月6日


機嫌よく笑う六本木の一本の木




 11月にもなるのに午後1時半の強い陽射しを受けて陽気に騒いでいる、ように見えるプラタナスの木です。人がたくさん行き交い、道路は大渋滞の快晴の六本木の木。


富士フイルム・X-H1 + XF60mmF2.4 R Macro

 Xシリーズの中では(いまとなっては)いちばんの魅力的カメラです。

 X-Pro3が液晶モニターを隠してしまったり十字キーをなくすなど、すっかり"斜め向こうのほう"にすっ飛んでいったので、いっそうX-H1の魅力と価値がアップしました。
 それにしても、X-Pro3に手ぶれ補正が内蔵されてなかったこともガッカリでした。

 X-H1が発売されたときは、おおっFujiもとうとうやったか、と喜んだフジ初のボディ内手ぶれ補正のカメラでしたけど、その後 ━━ あの1億画素の中判カメラGFX100を除けば ━━ ボディ内手ぶれ補正のXシリーズカメラは出てきません。

 手ぶれ補正を内蔵したXシリーズのカメラは、フジとしてはこのX-H1系だけに限定するつもりなのだろうか(もしHシリーズ化されるとすれば、の話だけど)。

 手ぶれ補正内蔵カメラについてフジがいま、なにをどう考えているのか、そのへんがまったく見えてきません。なにか深い事情があるのだろうか。





2019.11.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月5日


苦悩する木




 ビルの狭い隙間です。一日のうち、ほとんど太陽の光を受けることのないだろう場所です。
 そのうえ、容赦なく幹を切られてしまい、わずかに残った枝で"花を咲かせて"いるように見えます。
 悩みながらも、けなげな木です。


リコー・PENTAX KP + HD PENTAXーDA★11~18mmF2.8 ED DC AW

 レンズ交換式カメラを使って撮影するときに注意すべき小さなこと。
 無限にある選択肢の中から、迷い悩みつつ1つを選び決めねばならないことがあります。撮影の必須条件と言えるかも。

 選択すべきおもな要素は、つぎのとおりです。無意識のうちに瞬時に最適な1つを選んで撮影している人もいるでしょうけど、きっとその人はプロ写真家(あるいは同レベルの人)でしょう。

 ① 無限のカメラポジション
 ② 無限のカメラアングル
 ③ 無限のシャッターチャンス
 ④ 無限のレンズと画角


 被写体に対して左右、前後のどの位置から撮るか、それがカメラポジションの選択。あわせて光と影のバランスもチェックしながら。

 カメラアングルは高さ低さです。おおまかに言えば、意図的なハイアングルとローアングル、そして自然なミドルアングルなどがあります。
 どのアングルで撮るかは、カメラポジションと同じく被写体と背景(または前景)との相関関係を見極めることです。

 一瞬の動きをタイミング良く捉えるシャッターチャンスと、静かにゆっくりと変化する中でベストな状態を捉えるシャッターチャンス、偶然の出会いを逃さず捉えるシャッターチャンスなどがあります。

 どんな画角のレンズを選ぶか。望遠レンズを選んで背景をシンプルにして部分をアップで撮るか。広角レンズを選んで遠近感を強調したり広い場面をいっきに写し込むか。レンズを選んだら絞り値も選択しなければなりません。

 …こんな初心の人向けの話、あまり役立たなかったかな。




2019.11.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月4日


徹底する黄色の乱反射




 朝早くビルの谷間から射し込む太陽の光が高速で黄色の壁を舐めて移動していきました。


リコー・PENTAX K-3 II + HD PENTAXーDA★11~18mmF2.8 ED DC AW

 PENTAXは「K-3 IIの後継機種ではなく、新しいコンセプトの一眼レフカメラを開発している」と今年の春に発表し、その試作モデルを「参考展示」として秋に公開しました。

 参考展示されたカメラの説明プレートには、曰く「APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したKマウントデジタル一眼レフの最上位モデル」とあり、「製品名:未定、発売時期:2020年中をターゲットに開発中、価格:未定、※仕様・外観等は最終決定ではありません」と付記されてました。

 発売時期は(開発が順調に進んでいるとして)、おそらく来年の夏頃になるでしょうね。




 とある場所でそのカメラをこっそり手にして握ってみました。
 うん、なかなか良いグリップ感でした。実際にK-3 IIと比べたわけでないですが、K-3 IIよりもしっかりとした印象です(いい加減な表現ですまんです)。

 たぶん、この外観デザインのままで発売されるでしょう。
 背面の液晶モニターは固定式だったので、ひょっとすると製品版では可動式になってるんでは…と期待している人もいるようですが、その望みは皆無でしょう。

 ボディをよく見るとカメラ名がブラックテープで隠してありました。剥がして見てみようかと思いましたが、がっかりするとイヤなのでやめました。
 ということは、だいぶ前に機種名は決まっていたようですね。

 この製品についての話は、このへんで。しゃべりすぎると、また怒られるので。




2019.11.04 | | Comments(3) | Trackback(0) | -

11月3日


こどもが一人もいない木曜日の午後の児童公園





 狭くてビルの日陰ばかりの陰気な公園は都会には多いですが、ここは周囲に高い建物がなくのびのびとした良い児童公園でした。けど、こどもの姿がまったく見えない。
 公園の端っこでおじさんが一人、コンビニで買った弁当を食べてました。


リコー・PENTAX K-3 II + HD PENTAXーDA★11~18mmF2.8 ED DC AW

 K-3 IIは、ニコンのD500(名機です)と並ぶAPS-C判一眼レフカメラの「名機」でした。
 小型ですばしこくて力もワザもある。そう、まるで相撲取りの炎鵬のようなカメラですね。持つと軽快な感じが指先に伝わってきて、なんだかこちらのフットワークも良くなるような、そんな気持ちにさせてくれる。

 ただ残念なことに、生産を(はやばやと)やめてしまったようで、だいぶ前からリコーの製品ラインナップから消えています。細々とでもいいから、もう少し生産を続けていてもよかったのに、と思わないでもないです。

 このK-3 IIの"後継機種"が来年には発売予定だそうですが ━━ いったい、いつになることやら ━━ その次期モデルをもっと早く出すつもりがあれこれ諸般の事情で遅れて、そのためにぽっかりと虚しい空白ができてしまったのではないでしょうか。
 もしそうだとすれば、いつも気持ちばかりが先走るPENTAXらしい、というかナンというか。




2019.11.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月2日


多重露出的都市風景写真




 霞ヶ関、大手町のビル街は東京の景色のなかでぼくの好きな場所のひとつです。

 ビル外の歩道では人影をほとんど見かけずシーンと静かなのに、ビルの中を少し覗き込むとたくさんの人たちがあちこちに向かってせわしなく歩いている景色に出会うことが多い。


リコー・PENTAX KP + HD PENTAXーDA★11~18mmF2.8 ED DC AW

 DA★11~18mmは防塵、防滴、耐低温の仕様を備えるほかに、夜間や早朝の野外撮影で起こりやすいレンズ前面の結露を防止の仕組みがあったり、ピントを合わせた後に不用意にピント位置がずれないようにするフォーカスクランプ機構なども備わっています。

 別売のレンズヒーター(ワイヤ式保温アダプター)をレンズ前部にある専用の溝に巻き付けておけばレンズが結露するのを防いでくれる。フォーカスクランプ機構は長時間撮影の時など、不用意にピントリングに触れてもピントずれしないという機構です。

 こうした"特別な機構"は、おもに星景写真を中心に風景写真を撮影するユーザーに役立つものです。そうじゃないユーザーには、せっかくのアイディア機構なのに「宝の持ち腐れ」になってしまいかねない。

 量販店での実販価格が約18万円。
 描写性能も操作感も素晴らしい超広角ズームレンズなのですが、この(やや高めの)価格がネックになっているのかイマイチ注目度が薄いようです。

 PENTAXの親切がアダになっているような、ちょっとかわいそうなレンズです。



2019.11.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | -

11月1日


読むのがアホらしくなるような落書きの集中攻撃




 階段の下は真っ暗で、まるで中世の地下牢か、お化け屋敷の入り口のようですが・・・。
 じつは古くからのレストランの入り口です。


リコー・PENTAX KP + HD PENTAXーDA★11~18mmF2.8 ED DC AW


 最近のレンズ描写性能は数年前に比べると、こと解像描写力についていえば飛躍的に向上しています。デジタルカメラが高画素化して、その高画素=高解像に負けないようなレンズを作ろうと各社とも努力し、結果として解像力優秀なレンズがあちこちから出てきました

 しかしその反面、解像力偏重、MTF数値重視という偏ったレンズ評価の傾向も出てきました。

 そのせいで ━━ ぼくはとても大切なことだと考えるのですが ━━ 感応的評価である「レンズの味」というものがないがしろにされてきたように感じます。

 イケナイなぁと思うのは、解像描写性能を向上させようとレンズ光学設計でコントラストを高くして、見かけ上の解像感(実質的な解像力ではない)をアップさせるという安易な手法をとるレンズさえ出てきたことです。

 線の太いバリッとした固めの描写で、いっけんすると「わっ解像力がある、良いレンズだっ」と、とくに初心者が勘違いしてしまいそうなレンズです。
 そうしたハイコントラストでぱりぱりシャープな描写が最近の流行になって、それが"良いレンズ"として当たり前に受け入れられるようになっている傾向がなくもない。残念な傾向です。

 しかし、このPENTAXのDA★11~18mmF2.8ズームレンズは、そうした「流行」とは一線を画しているようで ━━ ぼくの印象ですが ━━ 諧調豊かで少し柔らかめの描写。大人っぽいイイ感じの描写特性があるのです。

 だからいっけんすると頼りなさそうな印象を受けるかもしれません。が、それはうわべだけのこと。
 解像力(解像感ではない!)は充分にあって、最近の一部の流行レンズのようにパリパリカリカリのミーハー的描写のレンズではない、という明確な主義主張を持ったレンズです、この広角ズームは。




2019.11.01 | | Comments(2) | Trackback(0) | -

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