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5軸シンクロ補正の追加説明

オリンパス・OM-D E-M5 Mk2+M.ZUIKO DIGITAL ED 300mmF4 IS PRO

 レンズ内の手ぶれ補正と、カメラボディ内の手ぶれ補正を完全シンクロ動作させてぶれ補正効果を高めたのがMZ ED 300mmF4 IS PROの5軸シンクロ手ぶれ補正である。この5軸シンクロ手ぶれ補正はカメラボディもそれに対応している必要がある。現在のところ対応ボディはE-M1、E-M5 Mk2、PEN-Fの3機種だけだが今後もっと増えてくるだろう。

 沖縄北部の古宇利島大橋を600mm相当の超望遠で。冬の沖縄では珍しい強風吹きすさぶ中で、ふらふらしながらの手持ち撮影である。




 ところで、ソニーやパナソニックでは、すでにレンズ内のISとボディ内のISを"同時に"動かしながらぶれ補正をおこなっているカメラとレンズはある。しかしオリンパスのそれと決定的に違うのは、ソニーもパナソニックも厳密に言えば「完全同時シンクロ」ではない。ぶれの動きやぶれ補正の機能によって、レンズ内ISとボディ内ISをそれぞれ役割分担しているだけなのだ。

 手ぶれ補正はレンズ内ISやボディ内ISの違いにかかわらず、画素ピクセルの数分の一以下というきめ細かなピッチを、超高速に移動させてぶれ補正をおこなっている。非常に精密な動作だ。その精密緻密な動き完全に同調させコントロールしているのが5軸シンクロ補正である。
 シンクロ動作が少しでもズレると、ぶれ補正どころか逆にぶれが強調(過補正)されてしまうことになる。寸分の狂いもなくミクロン単位の動きを完全に制御しなければならない。

 手ぶれを検出するには、角度ぶれ、平行ぶれ、回転ぶれを検知するためのそれぞれ専用のセンサーが必要。たとえば角度ぶれ検出のためにはジャイロ(角速度)センサーを使用する。X軸Y軸方向の2軸を検知するためにワンセット2個が必要となる。
 オリンパス5軸シンクロ補正をおこなうには、その2個ワンセットのセンサーがレンズ内とボディ内にそれぞれ組み込まれ、センサーは完全に同じ検知能力を備えてなくてはならない。レンズ内ISの検知情報とボディ内ISが検知した情報にズレがあったのでは同時シンクロ補正はできない。

 工業製品はすべてそうだが、どれだけ丁寧に作ってもわずかだがバラツキが生じる。大量生産するすべての製品がまったく同じ性能、公差がゼロなんてあり得ない。どれほど精密に製造されたジャイロセンサーにしても、ごくわずかの性能バラツキはあるはずだ。
 しかし、バラツキをゼロにしないことにはシンクロ補正は不可能なはず。それをオリンパスはどのようにして可能にしたのか、とぼくは担当者に聞いたのだが、それについては「あははは、ここからは企業秘密ですから…」と、いっさい教えてくれない。

 そのようにして(ナニをどうしたかさっぱりわからないが)レンズ内センサーとボディ内センサーの性能を誤差ゼロにしたうえで、完全シンクロさせ、独自の制御アルゴリズム(これがまた秘密のカタマリ)によって補正段数をアップさせている。これが世界初の5軸シンクロ手ぶれ補正なのである。

 300mmF4 ISレンズは4段の補正効果、E-M5 Mk2やPEN-Fなら5段の補正効果がある。だったら、2つあわせて同時シンクロさせるのだから8段や9段ぶんのぶれ補正効果にはならんのか、とそう考える人がいるだろうけど、そりゃあムチャな要求というもの。
 将来的にはもう少し補正段数はアップするかもしれないが、でも、せいぜい6.5段ぐらいだろう。補正効果7段なんてちょっと不可能かもしれない、いや、できるかも…。

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