一眼レフカメラメーカーは、いまたった3社しかない

リコーイメージング・PENTAX K-1+HD PENTAX-D FA 28~105mmF3.5~5.6ED DC WR

 現在、一眼レフカメラを作り続けているメーカーは3社しかない。ニコン、キヤノン、そしてリコーイメージング。
 ソニーもシグマも、つい最近まで一眼レフを作ってきたが、ご存じのようにソニーはトランスルーセントミラー方式を採用して可動式反射ミラーもペンタプリズムもなくしてしまった。シグマはSDシリーズで頑張ってきたがとうとうミラーレスのほうに方向転換してしまった。
 奇しくも、今年2016年春にその3社から、3社にとっての"フラッグシップ機種"の最新モデルが発表された。




 いずれもフルサイズの判デジタル一眼レフカメラである。ニコンはD5、キヤノンがEOS-1D X Mk2、リコーイメージングからはPENTAXブランドとしては初めてのフルサイズ判であるK-1だ。
 業務用カメラでもあるD5や1D X Mk2K-1に比べると、対象ユーザーも価格もスペックもだいぶ違いがあるものの、しかしリコーイメージングにとっては"念願"のフルサイズ判デジタル一眼レフだし同社にとってはまぎれもないトップモデルだ。

 ミラーレスカメラに比べると一眼レフカメラは、大きい重い、機構が複雑、将来性にやや難ありという「欠点」はあるものの、精密なメカニズムと視認性に優れたファインダー、カメラとして完成度の高いデザイン、複雑な機構ながら高い耐候耐久性があることなどの「利点」もある。
 トップクラスの一眼レフカメラを作る上で必要不可欠な精密ユニットというか部品が3つある。ペンタプリズムとファインダー(光学技術)、ミラー駆動システム(メカ技術)、AF測距センサー(光学技術)である。
 この3つの部品こそが一眼レフカメラの"きも"でもある。いま、その3つを製造できるのは世界中でニコン、キヤノン、リコーイメージングの3社しかないだろうともいわれている。

 一眼レフカメラが内燃式エンジンを使った古くからの自動車だとすれば、ミラーレスカメラはモーターを駆動させる電気または燃料式の近未来的自動車みたいなものじゃないでしょうか。
 ぼくのような古いタイプの人間にとってみれば、エンジンからの音や振動があって、ガソリンの臭いのするクルマのほうが「走っているぞ、自分がドライブしているんだ」という気分が高まる。でもいっぽうでは、そんな考え方はきっと「非合理的だ、感傷的だ」と一蹴されてしまうに違いないでしょう……それはわかってはいるんですが。