「高画素=高画質」の時代

オリンパス・PEN-F+M.ZUIKO DIGITAL ED7~14mmF2.8 PRO

 PEN-Fはオリンパスのレンズ交換式デジタルカメラで初めて、2000万画素を越えるイメージセンサーを採用した。マイクロフォーサーズのセンサーサイズを考えれば、文句なしの高画素カメラである。
 画素数が多くなるほど高感度での画質が悪くなる、とハナから信じてる人がいる(デジタルカメラの高画素化を安直に否定する人たちの古くからの最大の訴求ポイントでもある)。しかし実際には、画像処理技術やセンサー性能が向上してきているから、センサーが高画素化しても否定派が"期待"するほど高感度での画質低下はない。




 高画素化すれば解像力や諧調描写力が向上するという大きな利点がある。最近は(ようやく)そのメリットがクローズアップされるようになってきたのはいいことだ。「高画素=高画質」の時代になりつつある。
 加えて、注目しておきたいこと1つ2つある。
 画像処理技術やセンサー性能が良くなったと同時に、レンズ性能も飛躍的に向上してきていること、手ぶれ補正技術が飛躍的に進化してきていることも「高画素=高画質」をすすめている。こうした総合的な技術進化が高画素をバックアップして、画素数が多くなることの"デメリット"をどんどんと消し去っている。

 とくにオリンパスの交換レンズの性能アップは最近めざましいものがあるし、PEN-Fはボディ内手ぶれ補正とレンズ内手ぶれ補正を同時作動させる5軸シンクロ手ぶれ補正システムに対応している。自分のせいで手ぶれしているのに「レンズが悪い」と、とんちんかんなクレームを言う人も、これからだんだんと少なくなるだろう。
 ただし ━━ これを言い過ぎるとオリンパスにますます嫌われるが ━━ オリンパスの場合、AF性能がもう少し向上してくれれば画質的にはもういうことないんだけど。

 約1600万画素のOMシリーズ機種と約2000万画素のPEN-Fとで、いく度か、いろんなシーンで撮り比べてみた。結果は、高ISO感度での画質はほぼ同等かPEN-Fのほうが少し良かったし、解像描写力は(当然だが)PEN-Fのほうが優れていた。性能の良いレンズを使えば使うほど、それをはっきりと実感できる。

 ここで(おせっかいな)アドバイスをひとつ。
 PEN-Fにはカラープロファイルコントロールだとかカラークリエーター、ハイライト&シャドーコントロール、モノクロプロファイルコントロールなんて、まったくもってどーでもいいような複雑怪奇な撮影モードが盛り込まれているが、このカメラを使い始めたら、しばらくは近づかないほうがよろしい。
 せっかく搭載されているのに使わないのはモッタイナイ、なんて考えずに無視しておくのがPEN-F使いこなしの大切なポイントです。