千葉県千倉の海

ニコン・D40 + AF-S VR 70?300mmF4.5?5.6G
 ニコンのデジタル一眼に搭載されている撮影機能の中でぼくが高く評価しております「感度自動制御モード」について、なぜこれがよろしいのか優れておるのか ―― そのへんについてくどくど説明するのはあまりにもあほらしいから省略したのだけど ―― それがサッパリわかっておらん人がいらっしゃるようでして、ぼくんところへ問い合わせもいただきました。で、その感度自動制御モードについてふたたび。
 通常一般のISOオートの機能というものは、被写体が低輝度になると(低速シャッタースピードになってカメラブレしないように)カメラがあらかじめ決めたISO感度まで自動的にアップして、少しでも高速のシャッタースピードにしてブラさずに写そうとするもの。ところが、ISO感度がどこまで自動的にアップするのか、どれくらいの被写体輝度になったときに(つまりシャッタースピードになったときに)ISO感度がアップするのか、これらはすべて「カメラ任せ」なわけです。コンパクトカメラに搭載されているISOオート撮影モードの考え方の基本はこれです(最近、同じようなISOオート機能が一部の一眼デジタルにも搭載されてきましたけれど)。
 ところでここで話は少し横にそれますが、フィルムカメラでは使用するフィルムを選んだときにISO感度は決定さてしまい固定したまま使います。撮影中はISO感度を変更することはできませんよね(基本的には)。だから露出を決めるパラメータとしては絞りとシャッタースピードのたった二つの組み合わせだけでおこなってきたわけです。しかしデジタルカメラではいつでもISO感度が変えられるようになり、これにより、露出を決めるパラメータとしての役割も積極的にはたせるようになりました。ISO感度が、絞り、シャッタースピードと同等、対等になった。


 ただし、ISO感度を露出決定のパラメータとして積極的に活用するには一つ“足かせ”があった。高ISO感度での画質低下です。絞りもシャッタースピードもそれらを変更させても画質にはまったく影響がない。ところが高ISO感度を選ぶとノイズが目立ってきたりして画質に影響してくる。ところが、高ISO感度で目立った画質低下が起こったのは少し前の話で、とくにいまのデジタル一眼では高ISO感度での画質は(1?2年前と比べても)格段に良くなっている。ISO感度がもっともっと活用できるようになってきております。
 そこでニコンの感度自動制御モードです。感度自動制御モードは、すでに述べたように自動的に感度アップするISO感度の「上限」と、ISO感度がアップするときのシャッタースピードの「下限」をあらかじめ自分で設定できる。だから、自分が使っているカメラの高ISO感度での画質をチェックしておき、「どのISO感度までなら自分としては許容できるか」を見きわめておけば、感度自動制御の上限が決められるわけだ。そして次にシャッタースピードの下限だけど、使用するレンズや自分の技量などを考慮して「どのシャッタースピードまでならブラさずに撮影ができるか」がわかっていれば、その手ブレ限界シャッタースピードを下限にセットすればよい。
 被写体輝度が低くなって自分の手ブレ限界のシャッタースピード以下になると、だんだんとISO感度がアップしていく。もちろん露出は適正値を保ったままだ。しかし、自動的にISO感度が変化するといっても、ここまでと決めた高ISO感度までしかアップしない。ISO感度の上限域になると、画質を優先させて今度はシャッタースピードが遅くなる。これがニコンの感度自動制御モードのメカニズムだ。ISO感度の上限とシャッタースピードの下限が自分で決められるのがミソ。だからぼくは、たとえばD40では、ISO感度の上限はISO800にセットして、シャッタースピードの下限は使用レンズによって異なるのだけどVR70?300mmを使うときは1/60秒を選ぶことが多い。
 で、ぼくが言いたかったことは、こんなにも便利で合理的な“ISOオート”の機能を、なぜ使いにくいメニューの奥底に放り込んでしまい(設定を変更するのがやっかいなんだよ)ニコンは、のほほーんっ、としておるのか、ということなんですよ。ISO感度を大活用して使いやすくしているペンタックスのK10Dをちょっと見習いなさいよ。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL