注目しておきたいコンパクトデジタルカメラ

キヤノン・PowerShot SX720 HS

 キヤノンのコンパクトカメラが今年の春にいくつか発表になり、それが3月から5月にかけてポツリポツリと売り出され始めている。その中では、やはりというか当然ながら、高級コンパクトのPowerShot G7X Mk2にもっとも注目が集まっている(ようだ)。

 G7X Mk2はそれはそれで魅力的なカメラだろうけど、しかしいまの時代、それに近い価格やサイズでレンズ交換ができるミラーレスカメラも手に入る。
 いわゆる「高級コンパクトカメラ」は壁にぶつかってだんだんと苦しい状況になってきているようなそんな気もする。対して、防塵防水耐ショックの頑丈なコンパクトカメラや、超広角から超望遠までを小さなレンズ1本でカバーする万能型のコンパクトカメラのほうが、もう少し伸びていくのではないだろうか。今後、コンパクトカメラはどうなっていくのかについて、いま、ぼくは興味津々だ。




 というわけで、キヤノンコンパクトの今年春モデルの中で、いま、ぼくがもっとも注目したのは、G7X Mk2のほうではなくて、そう、この「PowerShot SX720 HS」だった。

 SX720はごくごくオーソドックスなスタイルのコンパクトカメラである。スリムで小型なボディ。厚みが約3.5センチ、重さは約250グラムの薄型小型ボディに、24~960mm相当の光学40倍ズームを内蔵している。ぐいーんとズームレンズを伸ばすと1000mm相当の画角になる。さらにそれをデジタルズーム機能を使ってめいっぱいにすれば160倍、なんと約3800mm相当の超々望遠撮影ができる。

 そりゃあ、デジタルズームであるから画質については文句を言おうとすればヤマのように言えるだろう。でも「写せないより、写せること」を考えれば、そして、デジタルズームをほどほどにして写せば、さらに、大きく拡大して"意地悪く"写真を見なければ、SX720の画質は上出来の画質だ。ややもすると、APS-Cサイズ判やフルサイズ判のカメラと、1/2.3型センサーの高倍率ズーム内蔵カメラを比べて、画質をあーたらこーたら、あれこれうんぬんする大ばかモノがいるが、ほんと、困ったちゃんですね。