静止画はアスペクト比「16:9」だけとは

オリンパス・STYLUS TG-Tracker

 このTG-Trackerのイメージセンサーは1/2.3型CMOS。画素数については、スペック表に「カメラ部有効画素数:720万画素」としか書いていない。
 オリンパスのスペック表(仕様表)の基本表記スタイルは、有効画素数とともに必ず総画素数も併記している。ところがTG-Trackerについてはそのスタイルとは違って、イメージセンサーの総画素数を完全にスルーしている。同じようにリコーのWG-M2も、総画素数の記載はない(こちらは有効画素数が「約800万画素」と記載あり)。

 総画素数はメーカーに問い合わせれば(たぶん)教えてくれるはずだが ━━ 内緒にする理由がない ━━ 両機種とも2114万画素である。総画素数が20MBを越えるのに、たった7~8MB程度の小さな範囲でしか有効活用していない。
 これはいったいどーゆーことか。




 つまり、こうゆーことだ。
 大きなサイズのセンサーを使って中央部だけを「小さくクロップ」するように使う。そうすれば、カメラを横(水平)位置から縦(垂直)位置に構えたときに、画像処理で90度回転するすれば横位置構図で撮影できる。とくに動画撮影したときに、カメラをどのように構えてもつねに横位置構図になるというメリットがある。

 WG-M2はメニューで90度回転処理を選択設定できる。20MBの"広い範囲"を有効活用して、カメラを縦位置に構えても横位置構図で撮影できる。ところが、TG-Trackerにはそうした縦横変換機能がない。結局、12~13MBを思い切りよく捨ててしまっていることになる。もったいない…。
 いったいナンのために、20MBセンサーを使いながらたった7MBそこそこのなんの"芸"もない画像しか撮れないのか…これが不思議でならない。

 うーむ、これ以上、深追いするとますます話がややこしくなるので、やめる。

 さて、TG-Trackerの静止画の画像サイズは、アスペクト比が「16;9」限定で、サイズは3849×2160pixel(=約830万pixel)である。有効画素数が720万画素なのに、撮影画像が830万pixelとなっている。補間処理してるのかも…。
 ちなみにWG-M2のほうは、アスペクト比は「4:3」のほか「16;9」も「1:1」も選べて、「4:3」では3264×2448pixel(=約799万pixel)となる。有効画素数は「約800万画素」。

 TG-Trackerを使っていての(ぼくの)不満点の1つは、静止画撮影がアスペクト比「16:9」しか選べないことだった。オリンパスはコンパクトカメラもOM-DシリーズもPENシリーズも、動画を除けば通常の写真画像はアスペクト比「4:3」である。なのに、このTG-Trackerだけが「16:9」限定だ。
 そもそも「16:9」といったアスペクト比は、写真画像にとっては馴染みがなくイレギュラーである。「16:9」でしか写せない「カメラ」なんて、ぼくはこのTG-Tracker以外には知らない。れっきとしたカメラメーカーが作る「カメラ」とは思えんぞ。
 そうそうにファームウエア修正で機能改良してもらいたいですね、ぜひ ━━ ほかにも改良して欲しいことはたくさんあるので、気長に待っていますよ。

 とかなんとか言っても、撮影画角が204度という超々広角が、小さな防塵防水耐ショックのカメラで、手軽に動画も静止画も撮れるし、鑑賞したり、プリントできるのはとても魅力的ではないか。
 他の一般的な「カメラ」では到底マネのできない映像が得られる。「もう一台、いままでとは違った写真や動画が撮れるカメラ」というなら、これをイチ押ししたい。