最大撮影倍率1.2倍のLEDライト内蔵マクロレンズ

キヤノン・EOS M10+EF-M 28mmF3.5 マクロ IS STM

 EOS Mはモデルチェンジのたびに、垢抜けして良くなってきている感じだ。とくに外観の仕上げが細かなところまで丁寧でウマい。仕上げの良さが素晴らしかった「一時期」のIXYの流れを受け継いでいるようだ。このM10も大変に魅力的なスタイリングで、とくにグレーのカラーモデルがおすすめ。色もいいし、その光沢感もいい。上品な質感。

 丁寧に作っているなあ、と感心したのは ━━ ツマらんところに感心するけれど ━━ ボディのあちこちにあるビス(ねじ)アタマの部分。これがすべてボディ外色と同じ色に、わざわざ塗ってある。だからボディ外観を見てもビスが目立たない。
 もうひとつ。チルト式液晶モニターを開いてみると、その背面にはまったく手を抜くことなく美しく塗装されている。

 ほら、こんな具合だ




 ところが、そのスタイリングのいいEOS Mシリーズで残念に感じていたことは、ボディの外観の良さに比べてEF-M交換レンズのデザインのつまらなさ、やぼったさだった。EF-Mレンズをセットしたとたん、カメラボディのデザインの魅力が半減、どころか大幅減になってしまう。

 そもそも交換レンズのバリエーションが乏しいのもEOS Mシリーズの「欠点」だったのだけど、ようやくその「欠点」を埋めるべく(キヤノン、ようやくその気になったか)発表されたのが「EF-M28mmF3.5マクロIS STM」レンズである。とはいえ、EF-Mレンズは6本になっただけだが。
 レンズのスタイリングは相変わらずだが、このマクロレンズがおもしろい(興味がある、という意味)。さすが、アグレッシブなキヤノンのレンズ開発部門だと感心した。

 EF-M28mmマクロレンズには、簡単に言うと特長が3つほどある。
 1つめは、最大撮影倍率1倍(等倍)を超える1.2倍まで撮影ができること。そのときのワーキングディスタンスは1.3mmほどになる。使いこなしは難しい。
 2つめは、レンズ前面にLEDライトを内蔵したこと。LEDライトは決して明るくはないが至近撮影あたりなら内蔵LED照明だけで手持ち撮影も不可能ではない。とっても便利。
 3つめは、手ぶれ補正の機構を内蔵していて、それも角度ぶれ補正+シフトぶれ補正のハイブリットISである。贅沢。

 そのほかには、機能や性能のワリには低価格のレンズであること(このへんのコンセプトは、さすがキヤノンだと感心することしきり)、キヤノンとしては"初"の機能を備えたレンズなのにEFレンズやEF-SレンズでなくEF-Mレンズとして出してきたこと、などなど興味のつきないマクロレンズだ。