重いレンズだぞ、覚悟せよ

SIGMA・50~100mmF1.8 DC HSM:Art+キヤノン・EOS 80D

 レンズ重量が約1.5㎏。
 ずしっ、とした重さを感じるレンズ。フロントヘビーだから余計に重さを感じるかもしれない。やや軽量なカメラボディと組み合わせると、カメラを構えてもアタマでっかちの感じがして、おっっと前のめりになりそう(ちょっと誇張し過ぎるか…)。
 15群21枚構成。
 21枚もレンズを使ってる。重いわけだ。そのうえ、前群には大型の光学レンズが4枚。その4枚のうち3枚が質量のある低分散系の光学レンズだ。フロントヘビーのわけだ。
 
 それにしても21枚も、だ。レンズの透過率のことを考えると(いくら、良いレンズコーティングをレンズ両面にしているとはいえ)、ほんとうにF値どうりの明るさがあるのだろうか。F値は1.8だろうけど、T値だと2.0以上になるかも(実際にしっかり検証してみたわけでないので信用しないでください)。
 と、少し心配をしたけど、しかしぼくは露出計を使ったマニュアル露出で撮ることはまったくなくなったので、ま、別にどーでもいいか、と。




 フルサイズ用のレンズではない。APS-Cサイズ用のズームレンズ。でも、サイズはフルサイズ用レンズのようだ。F1.8の明るさだが、ズーム倍率はたったの2倍。なのに、この重さ、この大きさ。キヤノンEOSボディと組み合わせたとき(×1.6として)80~160mm相当のズームとなる。
 贅沢というか図々しいというか…。いけいけどんどんのシグマらしいレンズ。

 最短撮影距離はズーム全域で95センチ。ちょっと遠い。もう少し寄れればいいのにと思うが、開放F値がF1.8という大口径レンズだ、近距離での収差補正を強引にし過ぎるといろいろと悪影響も出てくるからそれを嫌ったのかも。撮影距離にかかわらず描写性能を最優先したのだろう。

 だから(当然のことだけど)、写りはめちゃくちゃシャープ。解像力ばりばり。くっきりとしてハイコントラスト。美人も、いっそうより美人に写る…。
 ただ、ちょっとやり過ぎじゃないかなあ、という気もしないでもない。最近のシグマレンズらしい、そこのけそこのけ、SIGMAが通る、ってな感じがする描写。
 少し古めの、それほど高画素でもないEOSボディで使ってみたら、おおっ、このカメラ、こんなにシャープでくっきりとした描写だったっけ、と驚いたほどだ。たとえば、ほかのEFレンズと同時使用すると、この50~100mmズームの描写だけが「浮いて」しまうような、そんな心配もなくもない。

 希望小売価格は15万5千円(税別)だが、大型量販店での実販価格は約11万円。11万円で、この開放F値、この描写性能なら、決して高くはない。ばりばり解像力イノチで、体力充分マッチョな人にはおすすめ。