今後に期待のワイドビューフォト

カシオ・EX-ZR4000

 前回のブログで、このZR4000には注目すべき3つの特長がある、と述べた。繰り返しになるがその3つとは、(1) 19mm相当の広角画角からの5倍ズーム、(2) 19mm超広角画角とトリミング、動画を組み合わせた撮影機能・ワイドビューフォト、(3) 大変に完成度の高い超解像撮影モード・プレミアムズーム。

 ワイドビューフォトがどんなものかについて説明すると長くなるので省略。その替わり(と言っちゃナンだけど)、下に貼り付けた動画を見てもらえばだいたいの様子がわかってもらえると思う。ワイドビューフォト撮影をすると5秒ほどの動画ができる。下の動画は1つだと短すぎるので2つの撮影シーンをつなぎ合わせたもの。動画はVGAサイズのMOVファイル。ワイドビューフォトの撮影機能には、いくつかの小さな不満もあるが、でもカシオのアイディアとチャレンジを褒めたい。今後の展開に大いに期待したい。





 ZR4000は1210万画素の1/1.7型裏面照射型CMOSセンサーを使ったコンパクトデジタルカメラ。液晶モニターは92万ドットの3型で、上方90度にチルトして自分撮りができる。ただし、その液晶モニターは下方にはチルトせず、たとえばカメラを持ち上げてハイアングル撮影、なんてことはできないのが、ぼくとしてはちょっと残念。
 カメラ前面にもシャッターボタンがあって、それを利用すれば片手での自撮りもやりやすくなる。などといった"ちょっと気の効いた"機能を持ったカメラなのだが、いかんせんスタイル(外観デザイン)がオーソドックスすぎる(あ、この不満は前回ブログでも言った…)。

 19mm超広角で撮影ができるコンパクトカメラは大変に珍しい。それもズームレンズだ。望遠側にすると95mm相当の中望遠になるから使い勝手はとてもいい。
 カシオがこうしたワイドズームを選んだ第一の理由は自分撮りのためだろう。19mm相当の画角になればカメラを構えた腕を伸ばせば5人ぐらいなら余裕で写し込むことができる(ただし、画面端っこの人物はディフォルメして顔が歪まないように注意しなければいけないけど)。

 もう1つの理由はスマートフォン内蔵カメラでできないこと(写せないこと)を狙ったのだろう。スマホ内蔵カメラに対抗するには、いまのところ高倍率ズームか超望遠か超広角しかない。高倍率ズームや超望遠はレンズが大きくなる。19mm程度の広角のレンズならそれほど大きくせずにすむ。
 ところで、この19~95mm相当の5倍ズームレンズだが、これが意外によく写る。描写性能はなかなかなもの。言うまでもないがカシオではレンズは作っていない。レンズユニットを買ってくるわけだが、1/1.7型センサーに対応した19~95mmズームなんて他にはないから「特注品」かもしれない。

 このズームのレンズユニットを製造しているのは、皆さんもよくご存じの国内の某光学メーカー。ほら、あのメーカーですよ。
 ZR4000と同じシリーズのZR3000や3100に内蔵されている25~300mm相当の12倍ズームも同じ某光学メーカー製だが、そのズームレンズの描写性能も大変に優れている。
 とにかく内蔵ズームレンズについてはZR4000もZR3000系も、いわゆる高級コンパクトカメラに内蔵されているレンズ並みの性能を備えていると言ってもいいだろう。
 超解像撮影のプレミアムズームの機能を使って撮影すれば、レンズ描写の良さがさらにアップする。カメラの外観デザインや操作性はごくごくフツーのコンパクトカメラだが、他の高級コンパクト、高倍率ズーム内蔵コンパクトにはない大きな魅力を秘めている。

 ぼくはいま、いつもこのカメラを持ち歩いていて、毎日、何かしらをこのZR4000で写真を撮っております。むろん撮影モードはプレミアムズーム。