マイナーなチェンジだけど、とても魅力的なカメラになった

オリンパス・PEN E-PL8+M.ZUIKO DIGITAL ED 30mmF3.5 Macro

 E-PL8は、約2年前に発売されたE-PL7をマイナーチェンジした後継機種。
 聞くところによると、今年の夏前には発売予定だったのだが熊本地震、つまりソニーのイメージセンサーの工場が地震による被害を受けて一時ストップしてしまったために、その供給が受けられず伸びに伸びて11月の発売となった。
 同じように他のカメラメーカーでも、発売時期が遅れたり商品の"品切れ"が続いたりした機種がたくさんあった。

 熊本地震の影響はソニーの工場だけでなく、他のデジタルカメラ用の電子機器部品を作っている工場も熊本にいくつかあったらしく、そこも被害を受けて各カメラメーカーにとっては大変だったようだ。
 言うまでもないことだが、もちろん、いちばん大変な被害を受けて困ったのは熊本県とその周辺で生活をしている人たちで、そういう人たちの日々のことを考えると、カメラの発売が多少遅れることぐらいなーんでことない、ちょっとの間ガマンすればいいじゃないか、と思わないでもない(カメラメーカーに対してはすまぬが)。




 E-PL7もE-PL8も、画素数、設定ISO感度、シャッタースピード、撮影機能など、カメラの基本性能はほとんど同じ。
 性能、機能での違い、と言えば、連写速度がPL7が8コマ秒だったのが、新型PL8では8.5コマ秒になったこと、クリップス動画モード(1~8秒の短い動画をカメラ内で自動的につなぎ合わせてひとつのムービーにする機能)が追加されたこと、セルフィー機能(自撮り機能)のインターフェースが少し変更になったこと……ぐらいだろうか(急いでメモしていたので不確か、すまん)。

 PL7からPL8への、もっとも大きな変更点はといえば、カメラ外観のデザインである。
 グリップ部の形状とボディ上部のデザインと材質(プラからアルミ)が変更されて、とてもすっきりとしてシャレた印象のボディスタイルになった。PL7にあった余分な「線(ライン)」がなくなり、PL8はとてもシンプルなデザインになった。古いバルナック型ライカのスタイルにちょっぴり似ていなくもない(言い過ぎか、な)。

 ボディカラーは、ホワイト、ブラック、ブラウンの3色があるが、ぼくの好みの順番で言えば1番目はブラウン、2番目がブラック、3番目がホワイト、といったところか。
 それにしてもブラウンがイイねえ。ただし組み合わせるレンズは、ブラックタイプは相性がよろしくなく、シルバータイプのレンズのほうがピッタリする(個人的意見)。その点、ブラックボディは黒レンズでも銀レンズでも似合う。

 カメラもレンズも、写真を撮る道具、色がどうのデザインがどうのと、そんなもんどーでもイイじゃないか、とおっしゃるのは重々わかっております。でも、このE-PL8のようなカメラは「見た目、外観」がなんといっても大事。そう思いませんか。センスの良いアクセサリーのようなカメラがあってもいいじゃないか、と。

 ところで、E-PL7はしばらくの間、E-PL8と「併売」となる。現在のボディ単体の販売価格はE-PL8が約8万4千円、E-PL7が約5万9千円(ともにオリンパス・オンラインショップ、税込み価格)。2万円ちょっとの差がある。
 さて、そこで「カメラの中身がそれほど違わないのなら安いE-PL7でもイイか」と考える方がおいでになるでしょうけれど、さてどうでしょうね。カメラを持ち歩いて、人に見られて、自分がちょっぴり良い気分になる、そこをどう考えるか。ぼくは2万円余分に出費しても充分にPL8のほうに価値があると思う。

 持って歩いているだけで、いつもとは違ったいい写真が撮れそうな、そんな魅力が隠れてるようなカメラだ。