「軽い小さい安い良く写る」のマクロレンズ

オリンパス・M.ZUIKO DIGITAL ED 30mmF3.5 Macro+PEN E-PL8

 いま、オリンパスはカメラボディのほうでは、E-M1 Mark2で盛り上がっていて同じ新型カメラなのにE-PL8のほうはかわいそうなほど注目されていない(ように感じる)。
 いっぽう、レンズのほうでも同じく、25mmF1.2や12~100mmF4 ISばかりが注目されて、これまた同時に発表、発売された30mmF3.5マクロレンズのほうは注目度がきわめて低いみたいだ。

 けれど、この30mmマクロは、25mmF1.2や12~100mmF4 ISのようなハデさや押しの強さはないけれど、オリンパスユーザーとしては(老若男女、初心者ベテランを問わず)大いに注目しておいていだろうレンズであります。
 
 価格は約3万2千円(オリンパスのオンラインショップの税込み価格)。この価格と描写性能、撮影機能のことを総合的に考えてみれば、大変なお買い得レンズであると思う。
 軽い(約128グラム)小さい(全長約5センチ)安い(約3万円)。と、"良いレンズのための三条件"を(まったく)満たしていないが、バランスのとれたとても優秀なレンズだ。マイクロフォーサーズのカメラと組み合わせると60mm相当の画角になる、お手軽で使い勝手の良いマクロレンズでもある。




 「軽い、小さい、安い、良く写る」が、この30mmマクロレンズの特長であるが、もうひとつ、大きな特長がある。最大撮影倍率が等倍以上、「1.25倍」までのクローズアップ撮影ができるマクロレンズであるということ。
 無限遠撮影が可能で、かつ等倍以上の倍率で撮影ができるマクロレンズは大変に珍しい。通常一般のAFマクロレンズといえば等倍、あるいは1/2倍がごくごく一般的であった。

 その常識を覆したのが、今年の初夏に発売されたキヤノンのEOS Mシリーズ用「EF-M 28mmF3.5 マクロ IS STM」である。
 EOS Mシリーズのカメラと組み合わせると45mm相当の画角になり、最大撮影倍率は(オリンパスの30mmマクロと違って切り替え操作が必要になるが)1.2倍と、等倍を越えるクローズアップができる。

 マイクロフォーサーズ用のレンズとAPS-Cサイズ判用レンズと比べるのもナンだけど、このマクロレンズも軽くて(約130グラム)、小さい(全長4.5センチ)、価格はオリンパスのものより少し高くてオンラインショップ税込み価格で約4万1千円。こちら、キヤノンの28mmマクロレンズのもうひとつの大きな特長はLEDライトを内蔵させていることだ。専用のシャレたフードもある。

 オリンパス30mmマクロレンズには、LEDライトはなし、レンズフードもなし(付属していないのではなく存在していない)と、キヤノン28mmマクロに比べると"残念"なところもなくもないが、無限遠から最大1.25倍まで切り替え操作なしにクローズアップ撮影ができるという利点もあるから、ま、がまんしてあげようじゃありませんか。