オリンパスが育てたマイクロフォーサーズ

オリンパス・OM-D E-M1 Mark2+M.ZUIKO DIGITAL ED12~100mmF4.0 IS PRO

 いいカメラを持ってスナップしてると、「まなざし」も優しいシーンに惹かれてくるもんですね。



 初代のE-M5やE-M1の頃は、フルサイズ判やAPS-C判のイメージセンサーに比べてマイクロフォーサーズのセンサーは小さいとか、画素数を少し多くするだけでノイジーになるとか、F値の明るいレンズを使ってもぼけないとか、将来性がないとか、さんざん「悪口」を言われていた。
 そんなこともあって、そのころのオリンパスはマイクロフォーサーズに少し自信を失ってるようにもみえたりもした。

 しかし、オリンパスが画像処理をうまくしたり、描写性能の良いレンズを使えば、その頃のフルサイズ判やAPS-Cサイズ判のカメラの画質にじゅうぶんに匹敵、または同等レベルの画質が得られる、とそんなふうにぼくは思っていた。
 だからマイクロフォーサーズのセンサーはまだまだ「伸びしろ」はあるぞ、とオリンパスを応援していた。

 実際に、大きなサイズのイメージセンサーのカメラといくつか撮り比べてみたけど、とくに解像描写力については決して負けてはいなかった。小さなマイクロフォーサーズだから…、なんて思えないようなときもあった。

 むろんイメージセンサーは、サイズに拠るところが大きいのも事実だ。
 画質(高感度、諧調描写)について言えばセンサーサイズが大きいほどなにかと有利ではある。しかしその反面、画質以外のところで、たとえばセンサーの価格だとかカメラボディや交換レンズの大型化など不利な点もある。
 いっぽうで小さなマイクロフォーサーズのセンサーは、総合的な画質面では大きなセンサーと比べると不利なところはなくもないが、しかしセンサーサイズが小さいことによる利点もある。

 そのマイクロフォーサーズの「利点」を最大限に、上手に生かしたのがE-M1 Mark2ではないだろうか。オリンパスはほんと、よく努力してマイクロフォーサーズをここまで育てたと思う。

 オリンパスが努力したのはカメラボディだけでなく交換レンズもそうだ。手ぶれ補正もAFもそうだ。それらの進化が高画質に大きく寄与している。
 E-M1 Mark2は性能も撮影機能も大幅に向上させ、システムを充実させたことでユーザーの幅を大きく広げた。そのおかげもあって、以前のように、小さなセンサーのマイクロフォーサーズだから、なんて悪口を言う人はめっきり少なくなってきてるようだ。