写真の愉しみ方にはいろいろがあってイイのだ

富士フイルム・instax SQUARE SQ10

 SQ10には多彩な画像加工の機能が備わっている。色調、明るさ(露出)、そして画面周辺を明るくしたり暗くしたりするビネッティングなど。さらに二重露出やバルブ撮影もできる。
 なお、インスタントフィルムにはデジタル画像データをもとにして有機ELラインセンサーを使い露光する(方式は「スマホ de チェキ」と同じ)。




 このブログを読んでいる方々にとっては、いまさらの釈迦に説法でありますが、デジタルカメラはレンズを通して得た光をいったんイメージセンサーで受けて、それをデジタル(画像)データに変換する。そのデジタルデータをモニターやプリンターに出力してようや写真画像として見ることができる。
 デジタルカメラ内蔵のモニター画面なら撮影すれば、ほぼ瞬時に写真画像を観ることができるが、しかし写真プリントを得るにはちょっとした手間と時間が必要になる。

 インスタントカメラはレンズを通った光(像)がフィルムに露光されると同時に、自動的にフィルム内で化学処理が施されて写真画像が生成されてプリントとなる。いわゆるフィルムカメラのフィルムでは撮影後に現像処理してからプリント処理をおこなって、ようやく写真プリントが得られる。
 ところがインスタントカメラではフィルムが写真プリントも兼ねているので、即時性はデジタルカメラと同じであるうえ、撮影すれば瞬時に写真画像を「得る(手に持つ)」ことができる。

 ただしインスタントカメラがデジタルカメラやフィルムカメラと決定的に異なる点は、撮影時の失敗のリカバリーがまったくできないことと、同じ写真を複数得ることができないこと、写真画像が小さいことなどだ。
 シャッターチャンスは一回限りで、得られる写真は、たった1枚だけ、ワンカットのみである ━━ その「一期一会」ぶりがイイのだ愉しいのだ、というインスタントカメラのファンもいるようだけど。さらにプリントのサイズも小さい。

 つまり、そのインスタントカメラの最大のウイークポイントを解決して製品化したのがSQ10というわけだ。

 SQ10内蔵のデジタルカメラ部で撮影した画像をモニターですぐに見ることができる。失敗したと思えば撮り直せばいいし、撮影時または撮影後に色調や露出などの調整をすることもできる。モニター画面で確認してスイッチをONにするだけで、その場ですぐさま写真プリントが得られる。同じ写真が複数必要ならそれもできる、同じ写真で色調や明るさを変更してプリントすることもいとも容易にできる。

 またSQ10にはMicroSDカードを使うこともできて、一般のデジタルカメラと同じように撮影した画像をメモリーカードに自動的に保存も可能。その画像から既存のプリンターを使って大きな写真プリントをつくり出すこともできる。

 インスタントカメラの良いところ、デジタルカメラの良いところを一体化して、さらに真四角の1:1画面で撮影ができるという「新しい表現メソッド」も盛り込んでいる(こちらのほうがおおいに脚光を浴びているが、ぼくはそれほどの興味はない)。

 画質のクオリティだとか操作性だとかコストパフォーマンスだとか、SQ10についてムツかしいことを言えばナンとでも言えるだろうけど、でもしかし、写真表現のためにはいろんなカメラやメソッドがあるのがイチンバンだッ、というのがぼくの持論なので、SQ10にはこれからどんどんと進化していってほしい。