EOSユーザーにおすすめのマクロレンズ

キヤノン・EF-S 35mmF2.8 MACRO IS STM+EOS 9000D

 EF-S35mmマクロレンズは、キヤノンのメーカー希望小売価格が5万5千円(税別)である。しかし、同じキヤノンのオンラインショップでは税込み5万490円で販売。そのオンラインショップで税別の価格なら4万6千750円となる。同じキヤノンが売ろうとしているのに希望価格と実販価格で1万円近くの差がある。これ、どーゆーことなのかなあ。
 なお、レンズの発売は当初の5月末から一ヶ月遅れて6月末になりました。




 この35mmF2.8マクロレンズは、キヤノンEFレンズでは2本目となるLEDライト内蔵のマクロレンズ。レンズ前面にLEDライトを組み込んで、クローズアップ撮影のときに照明するというもの。電源はボディから供給。
 はじめに出た1本は、昨年6月に発売された「EF-M 28mmF3.5 MACRO IS STM」で、そう、ミラーレスEOS M用のEF-M交換レンズだ。約45mm相当の画角のマクロレンズ。
 もう1本が、つい最近使ってみた新発売の「EF-S 35mmF2.8 MACRO IS STM」で、APS-C判一眼レフEOS用のEF-S交換レンズである。約56mm相当の画角になる。

 ミラーレス用のEF-M28mmマクロは沈胴式。無限遠から等倍マクロまでと、撮影倍率1.2倍までのマクロ撮影もできる(スーパーマクロモード)。しかし新しいほうのEF-S35mmマクロは沈胴式でもなく、等倍以上のクローズアップもできない。その替わり、といっちゃナンだが、開放F値がF2.8と少し明るくなった。
 なお2本のマクロレンズともハイブリッドIS(角度ぶれ+シフトぶれに対応)を内蔵していて、補正効果はEF-M28mmは3.5段ぶんだったが、EF-S35mmでは4.0段ぶんに性能アップ。

 EF-M28mmレンズが、無限遠からスーパーマクロモードの倍率1.2倍まで切り替え操作なくピント合わせできれば良いのだけど沈胴式なので、まず撮影スタンバイにするためにレンズを繰り出す。さらにスーパーマクロモードにセットするためにもレンズを繰り出すといった操作をしなければならない。むろんスーパーマクロモードでは撮影範囲は限定される。
 対して、今度のEF-S35mmレンズのほうは、最大倍率は等倍までだが一般的なマクロレンズと同じように、カメラボディの電源ONと同時に無限遠から等倍マクロまでピント合わせをして撮影ができる。使い勝手から言えば文句なしにEF-S35mmレンズのほうがいい。

 LEDライトはレンズ前面の左右に2つある。左右を同時点灯することも、左右どちらか片方だけを点灯することも、ライトの明るさを強弱2段に切り替えることもできる。LEDライトのON/OFFやその他の切り替えはレンズ鏡筒にあるボタン(1個のみ)を長押ししたりちょい押ししたりしておこなう。

 LEDライトは役立つか? と問われれば、そりゃあメチャクチャ役立ちますよ。この35mmマクロは最短時のワーキングディスタンスが3センチそこそこ。ライティングできないような状況で大活躍する。動画撮影でも役立つ。こんな便利なもんない。

 専用レンズフードが付属。このレンズフードを取り付けるとLEDライトが隠れてしまって使えない。そのレンズフードには役目が3つある。ほんらいの遮光の役目のほかに、白いLEDライト部の写り込み防止、そしてフィルター(49mm)などが取り付けられる。
 描写性能については、とくになにもコメントすることもない。
 こうしたマクロレンズの性能は、どこのメーカーのものもそうだがいまは大変に安定していて充分な描写性能がある。

 この35mmマクロはEF-Sレンズだからフルサイズ判EOSには使えないが、EOS Mシリーズにはアダプターを介して使うことができる。APS-C判の一眼レフEOSやミラーレスEOSユーザーには注目のマクロレンズでしょう。