軽くて、小さくて、安い100~400mmズーム

シグマ・100~400mmF5.0~6.3 DG OS HSM/Contemporary + ニコン・D810

 手軽に手持ち撮影ができる手ぶれ補正機構内蔵の100~400mmズームレンズ。レンズ本体もそれほど大きくないので街角のスナップ撮影にも使える。レンズフードをしないで撮影すれば、それほど目立たず(こっそりと)撮影もできる。




 とっても手軽な ━━ 軽量で、コンパクトで、低価格な ━━ 超望遠ズームレンズ。
 重い、大きい、ことがシグマレンズの最近のトレンド、いや、アイデンティティだったのだが、なんだか久しぶりの感じがする軽くて扱いやすい「ムカシのシグマ」みたいな望遠ズームである。
 価格は大型量販店で8万8千円ほど。シグママウントのほか、ニコン、キヤノンのマウントに対応している。
 ちなみに、キヤノンには「EF100~400mmF4.5~5.6L IS II」があって、このレンズは大型量販店の実販価格で25万6千円。ニコンにも同じようなズームがあって、こちらは「AF-S NIKKOR 80~400mmF4.5~5.6G ED VR」である。同じく実販価格は27万4千円。価格差は約3倍だ。

 ところで、残念ながらニコンやキヤノンのズームレンズと、シグマの100~400mmを同時に撮り比べてみることはできなかったが、たぶん、描写性能が「価格差」と同じく「約3倍」も違うなんてことはあり得ない(と思う)。

 シグマ100~400mmを使ってあれこれ撮ってみたけれど、別段、これといった不満なところはなにもなく、描写については、文句なしの高画質で優れた描写性能であるとは言い難いけれど平均点以上の描写だった。80点に近い。
 しいて(重箱隅)ナニかを言うなら、広角側の描写が望遠側ぐらいのレベルであれば良かったのになあと感じたことぐらい。
 開放F値がニコンとキヤノンのそれに比べて約1/3EVほど"暗い"けれど、使用するカメラ(ニコンやキヤノン)の最近の高感度画質の良さのことを考えれば、まったく気になることではない。

 100~400mmという超望遠ズームレンズなのに三脚座がない。オプションでも用意されていない。もし、どうしても三脚にセットして使いたいというなら、カメラボディのほうに三脚を固定させなければならない。
 このことを心配する「三脚信奉者」がたくさんおられるだろうが、100~400mmズームはもともと小型だし軽量なので、カメラにズームレンズをセットしてカメラボディ側に三脚に固定しても、フロントヘビーで"ぐらぐらする"といった不安定さはほとんどない。

 そりゃあ、レンズ側に三脚座がないよりもあったほうが、なにかと便利に使えることは確かだが、しかし三脚座を使えるようにするにはレンズ鏡筒の強度やスペースのことを考えねばならない。小型軽量な超望遠ズームレンズを最優先にするなら、この100~400mmレンズではあえて三脚座を省略することの利点のほうがずっと高かっただろう。