一眼レフカメラとミラーレスカメラ

キヤノン・EOS M6 + EF-M 18~150mmF3.5~6.3 IS STM

 いまひとつ、キヤノンの「やる気」が感じられないEOS Mシリーズ。キヤノン本気のミラーレスカメラには期待してるんだけどなあ。




 キャノンのミラーレスカメラEOS Mシリーズには、いま、たった3機種しかラインナップされてない。ミドルモデルの新型M6、トップモデルのM5、そしてエントリーモデルのM10、この3機種だけ。M3がまだ"現役"だと思っていたらキヤノンのホームページから消えてなくなっている。
 M10はコンパクトデジタルカメラよりもやや"気まし"といった感じのカメラである。こうして見ると結局、キヤノンのミラーレスカメラとして堂々と市場で勝負、ということになればM5とM6の2機種だけになってしまう。
 あのキヤノンのことを考えれば、「2機種プラスワン」なんて、なんだかちょっと淋しくないか。

 同じレンズ交換式カメラのEOSのシリーズとして、キヤノンの一眼レフカメラとミラーレスカメラを比べると、このMシリーズは同じメーカーが企画し設計し製造しているとは思えないところがなくもない。
 「どこが?」と問われても具体的に答えにくい。感覚的なもので「ここ、あそこ」と説明するのが難しい。ただ、なんだかよくわからないが「違う」感じがする。
 キヤノンの場合、一眼レフではほとんど「迷い」は感じられないのだが、ミラーレス(EOS Mシリーズ)はどこか自信なさげで「迷い」が見え隠れしている。

 その違いは、すなわちキヤノンの一眼レフとミラーレスのカメラづくりの考え方(フィロソフィー)の違いなのかもしれない。

 キヤノンは、ニコンもそうだが、いまのところ一眼レフカメラのほうに軸足をしっかりとおいている。しかし将来、カメラの世は、たぶんレンズ交換式カメラはミラーレスが主流になっていくだろう。一眼レフカメラはなくなりはしないだろうけど、市場も数も大幅に狭く少なくなり、ミラーレスカメラの時代になる。

 しかし、古くから一眼レフカメラを作り続けてきた古くからのメーカーは ━━ いまとなってはキヤノン、ニコン、ペンタックスの3社のみか(ソニーはやや異質) ━━ 一眼レフカメラに強いこだわりを持っている。大切にしたい、続けていきたいという気持ちも強い。いま、そのハザマにあって、ミラーレスカメラに一歩踏み込もうかどうか、こころは千々に揺れ動いているのじゃないだろうか。
 
 一眼レフカメラは精密なメカニズムと光学系の塊だ。デジタル一眼レフカメラはそのメカニズムと光学系のプラットホームの上にデジタル機構がぽんっと乗っかっているだけようでもある。デジタル一眼レフカメラはデジタル機構がどれだけ進化しても古くからのメカや光学の機構は厳然として残るだろう。
 たいして、ミラーレスカメラはデジタルの機構が主役でそのまわりにメカニズムや光学系が取り付いてカタチをなしている。ミラーレスカメラではデジタル機構が進化していけばメカニズムや光学系が省略されたり簡略化される。カメラの大部分が電気仕掛けになる可能性だってなくもない。

 これからはカメラの世界は一眼レフからミラーレスに移行していく。繰り返すがこれははっきりしてる。でも、だからといってキヤノンもニコンも手のひらを返したように、すぐにミラーレスの世界に飛び込む気はない(ペンタックスは余裕がないから飛び込めないが)。でもミラーレスカメラの展開が気になってしようがない・・・。

 キヤノンのミラーレスEOS Mシリーズと一眼レフEOSシリーズを同時に使っていると、そんな、こんなを感じてしまいます。