入ると脱出するのが困難だぞ「TG沼」

オリンパス・TG-5

 内蔵ズームレンズは広角側25mm相当ではF2.0と明るいが、望遠側100mm相当になるとF4.9と約2.5段ぶんも暗くなる。TG-5は手ぶれ補正を内蔵してるけれど、ちょっと油断するとぶれてしまうから注意ですぞ。




 TG-5にはWi-FiとGPSの機能が内蔵されていている。スマートフォンのアプリ「OI.Track」を使ってモニターにGPS情報や気圧、温度、方位、標高、水深などをグラフ表示や地図表示することができる。一部の情報はTG-5本体の画面にリアルタイムで表示することも可能だ。これをオリンパスはフィールドセンサーシステムとよんでいる。

 撮影した画像はWi-Fiを使ってスマートフォンにトラッキングデータとともに転送、保存もできる。ただし、Bluetooth LEを内蔵していないため画像を自動転送することはできない(ニコンのW300はBluetooth LEが備わっていてそれができるがスマートフォンでGPS地図情報を表示することができない、一長一短ですね)。

 GPS内蔵カメラやGPS機能を使っている人には常識でしょうけど、GPS機能をONにして撮影すると撮影画像のExifにGPS情報が付加される。これが便利。なのだけど、バッテリーがすぐになくなってしまう、とGPS機能を嫌う人がいる。
 そうじゃないですよ、ただ位置情報を画像ExifにくっつけるだけならGPSをONにして撮影してもそれほどバッテリーに影響はないはず。バッテリーがなくなってしまう心配があるのは、撮影場所や移動ルートなどを別ファイルとして保存するログ情報記録をONにしっぱなしにしているからだ。ログ情報取得をしないのなら(ぼくはいつもそうしてるが)それほどバッテリーを喰うことはない。

 TG-5の操作系デザインで大きく改良されたのが3つある。1つは、ズームレバーがシャッターボタン回りのリング式レバーになったこと。たったこれだけでズーミングの操作性が飛躍的に良くなった。もう1つは新しくコントロールダイヤルが採用されたこと。露出補正や絞りの変更などがとてもやりやすくなった。

 さらにもう1つは、GPSログ情報のON/OFFが、いままではメニューの奥底に行って設定変更しなければいけなかったのが、ボディ上部に専用スイッチが設けられて、それでワンタッチON/OFFできるようになった。これで、GPSログ情報をONにしたまま一晩置きっ放し、翌日にバッテリー空っぽというイタイめに会わなくてすみそうだ。
 TG-5のこの「3つ」の改良をぼくは最大に評価をしている。

 このほかに(TG-5のカタログやホームページをご覧になればいいのだけど)、プロキャプチャー機能、4K動画撮影機能、ハイスピード動画撮影機能、タイムラプス動画機能、深度合成撮影機能、フォーカスブラケット撮影機能などなどの便利な撮影機能もある。
 こうして見ると、他メーカーの同様の防水防塵耐衝撃カメラに比べてTG-5に備わっている撮影機能は、一歩(どころか数歩)抜きんでている。良くできたアクセサリー類も揃っている。
 だからだろう、TGシリーズはリピート購入(つまり買い替え)の比率が約65%もあるそうだ。「TG沼」に入り込むと、ちょっとやそっとでは抜け出せないみたいですね。

 もしTG-5の購入を考えているなら ━━ TG沼に入る勇気があるなら ━━ 別売オプションとして、近接撮影時に大変に役立つフラッシュディフィーザー(FD-1)やLEDライトガイド(LG-1)があるので、どちらかはぜひ一緒に買っておくことです。とくにおすすめはLEDライトガイドのほうです。メモリーカードを買い足すのをやめてこちらを選ぶほうがいいかも。