2017/12/03
マイクロフォーサーズのカメラで使う贅沢
シグマ・16mmF1.4 DC DN Contemporary + オリンパス・OM-D E-M1 Mk2シグマ16mmF1.4 DC DNレンズにはマイクロフォーサーズ用もある。それをオリンパスやパナソニックのカメラで使うと画角はフルサイズ判換算で32mm相当となる。
この16mmレンズに近いスペックのマイクロフォーサーズ用レンズとしては、オリンパスにはM.ZUIKO DIGITAL 17mmF1.8(34mm相当、約5万1千円)とM.ZUIKO DIGITAL ED 17mmF1.2 PRO(約14万円、来年1月発売予定)がある。パナソニックにはLEICA DG SUMMILUX 15mmF1.7 ASPH.(30mm相当、約5万6千円)などがある。
ちなみに、ぼくがレンズのスペックで重要視する1つ、最短撮影距離はシグマが25cm、オリンパスF1.2が20cm、同F1.8が25cm、パナソニックが20cmといったところでほぼ横並び。

というわけでオリンパスのE-M1 Mk2と、「シグマ16mmF1.4」、「オリンパス17mmF1.8」、そして「17mmF1.2 PRO(ベーター版)」の3本のレンズを同時に使ってみたが、シグマ16mmレンズは(あの価格のわりには)なかなかの描写性能があると大いに感心した。
17mmF1.2 PROレンズは、やはり14万円もするレンズだけあってぼけ味もふくめてその描写は豪華絢爛。開放F1.2から解像力、コントラストともずば抜けて素晴らしいものだった。でも、シグマ16mmもよくがんばっていて開放F1.4でこそわずかにコントラストに物足りなさを感じるけれど絞り値半段から1段ほど絞り込めば切れ味はぐんと良くなり、価格で3倍近くもするオリンパス17mmF1.2 PROレンズの描写に近くなる。
価格がほぼ同等のオリンパス17mmF1.8レンズほうと比べると(こう言っちゃナンだけど)文句なしにシグマ16mmF1.4レンズが良い。17mmF1.8の中央部の描写はそこそこなのだけど周辺部の描写が(シグマ16mmF1.4開放の画像と比べると)だいぶ甘く見える。
シグマ16mm開放F1.4での周辺部描写がイイのは、もともとAPS-C判のイメージサークルをカバーするぶんだけあるのにそれよりも小さなマイクロフォーサーズ判用に周辺部を「切り取って」しまっているわけだからその写りは余裕綽々になるのも当然か。贅沢というかモッタイナイというか。ともかく周辺描写にうるさい人でもF1.4開放絞り値から使えるレンズだと思う。
ただしオリンパス17mmF1.8レンズと、シグマ16mmF1.4レンズの大きさを比べると横綱と序二段ぐらいの差がある(あくまでサイズ比較)。オリンパス17mmF1.2 PROレンズとは大きさはほぼ互角。
これが3本を並べて比較した写真。左が17mmF1.2 PRO、真ん中がシグマ16mmF1.4、右が17mmF1.8。
おれは描写性能最優先だ14万円はなんとか工面するぞという人ならオリンパス17mmF1.2 PROを、色男なのでカネもチカラもないし小さく軽いレンズがなにより良いぞという人はオリンパス17mmF1.8を、やっぱぁ良く写る明るいレンズが欲しいよなあカネはないが体力はあるぞという人はシグマ16mmF1.4レンズを、でしょうか。