35mm画角と、F1.2大口径と、20cmの最短

オリンパス・M.ZUIKO DIGITAL ED17mmF1.2 PRO + OM-D E-M1 Mk2

 ED17mmF1.2 PROレンズの画角はフルサイズ判換算で約34mm相当になる。
 その34mm(または35mm)相当のレンズは135mmレンズと並んで、なぜかいまひとつ注目されない画角のレンズだ(ぼくの思い込みかもしれないけど)。フィルムカメラの時代では35mmも135mmも、いまよりももっと人気のあったレンズだったような気もする。

 いまの時代、35mmレンズにいまいち注目が集まらない理由のひとつは、使用目的(おもな被写体やシーン)が明確でないからだろうか ━━ ということはオールマイティーなレンズでどんな被写体やシーンにも使える万能レンズなのだが。
 ふたつめは、ふだん私たちが肉眼で見ている範囲(画角)とほぼ同じなので工夫して撮影しても「平凡」な印象の仕上がりにしかならない ━━ ということは自然でなにげない写真が誰でもが容易に撮影できるレンズだと思うのだけど。




 でも、その撮影画角の万能さと平凡さこそが35mmレンズの魅力でもあり特徴だと言えるのではないだろうか。

 それだけが理由というわけでもないが、写真のベテランになるほど35mmレンズを評価する傾向が強くあるように思う。ぼくも、単焦点レンズを1本だけで選べと言われれば、ほとんど躊躇することなく35mmレンズを選ぶ。35mm画角は自分の「眼」の延長のような感じで使えるし、なくてはならない単焦点レンズの1本でもある。

 35mm相当の単焦点レンズは多くのメーカーがほぼ必ずラインナップに揃えている。開放F値もF2やF2.8よりも明るく、F1.4クラスの大口径レンズも多い。
 ところが、なぜかF1.4よりも明るいF1.2の35mm相当レンズというのが見あたらない(MFレンズにはあるようだがAFレンズではない、はず)。そんな中でオリンパスのED17mmF1.2 PROレンズは、「F1.2の35mm相当のAFレンズ」としてもっと注目してもいいのではないかと思うわけです。

 さらに追加してED17mmF1.2 PROレンズを「ヨイショ」すれば、最短撮影距離が約20cmということと、F1.2大口径の35mmレンズとしては大変に小型軽量であることだ。

 一般的に、レンズは撮影距離が近距離になればなるほど収差が目立ってきて描写が低下する。その「欠点」を補う方法として、ひとつは最短撮影距離をほどほどに止めておく、もうひとつは光学設計を工夫し努力して近距離での欠点が目立たないようにする。
 ぼくは、この最短撮影距離の短さは、F1.2大口径と並んで17mmF1.2 PROレンズの魅力ではないかと。


2017.12.28 | | -

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