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手軽なフィルムスキャナとしても使える画期的カメラ

ニコン・D850 +AF-S Micro NIKKOR 60mmF2.8G ED

 D850は4545万画素の高画素で記録できて、最高ISO感度は最高ISO102400相当で撮影可能だし、この高画素で7コマ秒から最高9コマ秒の高速連写ができる、電子シャッターによるサイレント撮影モードも備え、フォーカスシフト機能があり、AF性能も良くなりAF測距ポイントも大幅増だし、カメラ内でRAW現像の一括処理ができるし、フルフレーム4K動画やその動画から静止画の切り出しも可能で、ファインダー倍率は0.75倍になったし・・・。

 などなど、と新しい機能や機構がいっぱいあって詳しく説明していけばキリがないからこのへんでやめる。
 ま、そんなカメラですよ、D850って。

 そのD850の撮影機能の中で、「おおっ、ようやく対応してくれたかっ」と"感動"したのが「ネガフィルムデジタイズ」のモードだ。
 ネガフィルムデジタイズ機能とはモノクロネガやカラーネガのフィルムをD850で撮影複写するとポジのデジタル画像に自動的に「反転変換」してくれるもの。モノクロネガはPCソフトのネガ反転機能などを使えばそこそこのポジ変換はできるがカラーネガとなるとちょっと厄介で専用スキャナを使わざるを得ない。

 それが、D850を使ってネガフィルムデジタイズのモードに切り替えてフィルムを「複写デュープ撮影」するだけで容易に約4500万画素相当のデジタル画像が得られるというわけだ。




 いま多くの人が活用しているデジタルカメラは、そもそもはフィルムカメラのシステムや機構をそっくり借用してできあがっているモノだ。フィルムカメラがあってこそのいまのデジタルカメラだ。
 そのデジタルカメラはいまじゃ大きな顔をして偉そうにしいるが、しかしフィルムカメラの「恩」を決して忘れちゃいけない。

 その「恩」に報いることのひとつがフィルムカメラで撮影したアナログ画像を手軽にデジタル画像化することだ(と、ぼくは強く思い続けてきた)。
 ところがデジタルカメラがどんどん進化し機能も増やしているのにフィルム画像のデジタル化にはいっこうに見向きもしなかった。

 カラーネガフィルムを反転ポジ画像にするにはフィルムのオレンジベースの色を判別して最適な色変換処理をする必要がある。それには少なからずのノウハウが必要である。
 ニコンはフィルムスキャナなどを手がけたメーカーだから、そのへんは比較的容易にできたのだろう。D850がようやくそれに本格的に対応した。いささか遅きに失した感もなくもないが、でもニコン以外のデジタルカメラメーカーはその気配さえ見せない。その点、ニコンは偉いぞ。

 マクロレンズと、乳白色のディフィーザーを備えてフィルムとレンズを固定する装置を使えば、あとはネガフィルムデジタイズモードを選ぶだけでシャッタースピードにかかわらず手持ちで鼻歌で撮影ができる ━━ D850の発売にあわせてニコンはフィルムデジタイズアダプター・ES-2(35mm判フィルム専用)を開発したが、別にそんな"大袈裟な装置"を使わずとも既存のアクセサリー類を組み合わせれば充分に可能。

 ただ、D850のネガフィルムデジタイズ撮影機能にはいろいろと不可解な機能制限があったり、使用説明書の解説がそっけない、というか不親切でわかりづらい。せっかくイイことしたのに手を抜くなよ、ニコン。

 露出モードは絞り優先オート固定になり、ISO感度もISO100固定となるのは、ま、いいとしても、不可解な機能制限はざっと試してみただけで以下の通り。

 (1) 電子シャッターが使えず(使用説明書にひと言の記載もない)
 (2) ストロボ同調撮影できず(ストロボをセットすると機能がキャンセルになる)
 (3) AUTOブラケットができず(こうしたデュープ撮影には適正露出が必須)
 (4) JPEGのみでRAW記録ができず(撮影後の微妙な画質調整ができないぞ)
 (5) 撮影時に色調整などができず(褪色補正の機能なんかもほしかった)

 などなど。きっと、ほかにもまだあるに違いない。


 ニコンのスライドコピーアダプター ES-1(旧型、これお買い得です)とマクロレンズを使って手持ちデュープ撮影。
 ネガフィルムデジタイズ機能を使って古いカラーネガを複写反転デジタル化。ネガフィルムが褪色しているせいか期待したような色調に仕上がらない。

 ネガフィルムデジタイズはD850で初めて搭載された"おまけ"の機能だから、まぁ仕方がないか、と思わないでもないが、将来はせめて既存の「フィルムスキャナ+α」ぐらいの気の効いたことができるようにして欲しいぞ。

 でも、よくやったぞ、ニコン。
 他のカメラメーカーもぜひ、これを見習ってやってください。とくに富士フイルムとキヤノン、ね。


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