屈曲型7倍ズームだけじゃないぞ

カシオ・EXILIM EX-V7
 画像処理エンジンが新しくなった。EXILIMエンジン2.0。この新エンジンのおかげかどうかぼくはそのへんのことが不明だけど、あれやこれや、いかにもカシオらしい機能が満載されております。なかで、もっとも興味を持ったのが「ダイナミックレンジ」の機能だった。メニューにあるダイナミックレンジ設定モードには、ディフォルトの「切」のほかに「拡大+1」と「拡大+2」が選べる。ダイナミックレンジを広げて、つまり階調描写を広くして撮影し記録できる機能だそうで、いやあ、ぼくはこれには大いに期待しましたねえ。
 というのも、つねずねソニー・α100のDレンジオプティマイザーや、フジのS3ProやS5ProのD-RANGEの機能にいたく感心しておって、これからのデジタルカメラはぜひ、こうした機能を搭載すべきである、と考えていからだ。デジタルカメラの画像の“白飛び”をどのように防ぐか以前からの大きな課題だったわけですよね。α100のDレンジオプティマイザーも、S3ProやS5ProのD-RANGEの機能もそうした“白飛び”を抑えて階調豊かな描写再現を可能にするものだ。そこで、V7。そうです、たかがコンパクトデジタルカメラに、そのような機能が搭載されたと聞いて「カシオ、やったねっ」でした。


 ということで、さっそくハイコントラストの被写体で試してみた。ハイライト部のディテール描写がどこまでできるか、白飛びをどれくらい抑えることができるか…。
 結果は、ぼくとしては、少々がっかりの期待はずれ。ハイライト部の描写再現に期待していたのだけど、そうじゃなくてシャドー部を“ただ持ち上げて”明るくしているだけで、なんだあ、こんなもんじゃあ、プラス側にちょいと露出補正をしているのと大差ないじゃないか、といった印象。でも、カシオに聞いてみると「ちゃんとトーンカーブを調整しているんですよ」とのことらしいけど、なんだか、及び腰へっぴり腰なんだよね、これじゃあ。やるんなら、どーんっともっと思い切ってやるべきですね。シャドー部だけじゃなくハイライト部の階調描写を広げることを狙ってほしかった。
 でも、なんといいましょうか、V7のそれは“なんちゃってダイナミックレンジ”ではありますが、こうした機能を積極的に取り入れたことには拍手したいです。さらに、撮影したJPEG画像にもカメラ内でダイナミックレンジモードを使って画像処理ができる機能も備えている(ニコンのD-ライティングほどの効果はないが、ま、似たようなものか)。そうしてこの機能のほかにも、撮影記録したJPEG画像を、これもカメラ内でホワイトバランスを変更して処理、それを別ファイルとして保存できる機能もある。RAWファイルじゃなくてJPEG画像でホワイトバランスの変更して保存する。まるでプチSILKYPIXがV7の中に入っているようですね。
 むろん、その結果はホワイトバランスを決めて撮影した画像に比べると、“なんちゃって”ではあるけど、いや、いいじゃなか、こうした大胆な発想とアグレッシブな気概でもってカメラを、デジタルカメラをどしどしおもしろくしてほしいもんです。このほかにも、V7には説明すればキリがないほどの、唖然呆然感心感動するような機能がたくさんあって、ほんとスゴいカメラですなあ。

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL