キング・オブ・デジタル一眼、か

キヤノン・EOS-1D Mark III+EF50mmF1.2L USM
 素晴らしいカメラです。現在のところ、文句なしの「キング・オブ・デジタル一眼」と言っていいでしょう。キヤノンが ―― ほんと久しぶりだと思うけど ―― 本気でまじめに“ローテク (カメラのメカニズム)”にじっくりと取り組んで、現在のところベストワンと言い切ってもいいほどのデジタル一眼レフを作り上げた。もし、プロが ―― カメラを操作する知識も技量もあって (写真的センスはなくてよいが) クライアントの意向にきちんと応えられる写真が撮れる人が ―― このカメラを使って撮影をして、ヘボな写真を撮っているようならどんなカメラを使ってもダメでしょう。即日、プロをやめてしまえばよろしい。1D Mark IIIは10コマ/秒の高速カメラだぜスポーツカメラマン専用の特殊カメラだよ、と短絡的に評価をしてはいかんですねこのカメラは。
 確かにスポーツなど動きの速い被写体を確実に捉えられるだけの機能を備えたカメラではあるが、それ以外の被写体に対しても十二分に対応できるだけのチカラを備えております。

 どんな被写体にでも、なーんてことない日常風景にもカメラを向けて写したくなる不思議なカメラですね。なお使っているのはベータ版機種。でも、感服。


 少なくとも、ぼくはいままでにフィルム一眼レフカメラの出始めたころの機種からデジタル一眼レフカメラまで、そのほとんどを使ってきた経験から言うけれど(数百台にもなるかも)、1D Mark IIIほどのデキの良いカメラを知らない。むろん“デキの良い”とか“素晴らしい”とか“キング・オブ・デジタル一眼”と絶賛しているのはカメラそのものの良さだけではなく、キヤノンのカメラづくりの姿勢とそのウマさも含めてのことだ。こういったプロが使うことを大前提にしたカメラを、ここまで思い切って、そしてじょうずに“フル・モデルチェンジ”したことに大いに驚いたし感心しました。
 「じゃあ、今年のカメラグランプリは1D Mark IIIで決まりだっ」と思うのは“カメラグランプリ”のことをなーんにも知らない人の考えること。カメラグランプリとはそーゆーもんです。
 さて、ところで、この1D Mark IIIのいちばんの“ウリ”としされているのは10コマ/秒の高速連写機能だけど、知ってますか。この10コマ/秒はサーボAFモードで10コマ/秒で撮影ができるるんですよ。つまりハイスピードで動いている被写体を自動的にピントを合わせ続けながら10コマ/秒で撮影できるんですよ。くどいようですが、ピントは固定したままで10コマ/秒ではないんですよ。このことが、どれほど凄いことかはAF一眼レフカメラのメカニズムをちょっと知っている人にとってはのけぞるほど感心することなんです。ハイテクとローテクがバランス良く性能が確保されてないとこんなことできません。

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