歪み自動補正処理

フジフィルム・FinePix F40fd
 フジのカメラはいつ頃からだろうか、フジは黙ってますけど、撮影したあとにカメラ内で自動的にディストーションの処理をおこなうようにしていますね。液晶モニターを見ながらフレーミングしているときに、「画面周辺部でちょいと歪むなあ、樽型になるなあ」と感じる。ところが、撮影した直後にその画像を再生表示してみると、歪みが“ほどほどに修正”されていています。完全に歪みが補正されて画面周辺部の直線が“真っ直ぐ”になっているということはなく、少し歪みを“残し”ているのが ―― 確信犯かどうか知らんけど ―― ま、ナンといいましょうか、可愛らしいというか小憎らしいというか。でも、ワルいことじゃあない思いますよ、別に。こうしたことはフィルムカメラじゃできなかったことでデジタルカメラならではのワザなんだし、結果的に歪みのない自然な画像が得られればそれはそれでいいと思う。
 ただし、処理時間が長くかかってしまうなどといったデメリットは最小限におさえなければいかんですね。あるカメラメーカーなどは、こうしたカメラ内での歪み補正をすると処理時間がかかるもんだから(歪み補正アルゴリズムが少しタコなせいもあるけれど)、ユーザーにON/OFFの選択をしてもらうようにしている機種もある。処理時間のほかにもう一つ、画角が変わってしまう、ごくわずかだけど画角が狭くなってしまうというデメリットもあります。


 カメラ内でディストーションの補正をすると、その処理のための時間が多かれ少なかれかかる。たぶん ―― フジに確認したわけではないので憶測だけど ―― F40fdの場合、歪み補正の処理をしてからメモリーカードに記録しているためだろうか、ごくごくわずかな時間なんだけど書き込み終了まで待たされる(感じがする)。メモリーカードに画像の書き込みが終了するまで、次の撮影をするなどの操作ができないのだ。時と場合によってはこのちょっとした待ち時間がモーレツに気になることもある。
 機種によっては(メーカー名や機種名は伏せるけれど)、撮影前に液晶モニターに表示される画像から歪み補正をしていてそのままが写って記録されてしまうものや(処理時間が少しかかるだけで撮影前と後での違和感はない)、あるいは、歪み補正アルゴリズムが良くできていてスピーディーに処理できるので誰にも気づかれずに“こっそり”補正処理をしている機種もある。コンパクトデジタルカメラの場合は、レンズは固定式なのでレンズそのものを取り出してディストーションや収差のチェックができないから、メーカーが黙ってさえいれば一般のユーザーはまったくわからない。
 ただし、こうしたソフト的な後処理は安易にはやらないほうがいいですね(道徳的に云々じゃないですよ、誤解しないでね)。撮影するときにテキトーに写しておいて、あとで画像処理ソフトでどうこうして仕上げる、というのと似てなくもない。結果的に良いものであれば、それはそれでイイじゃないかと考えてるほうだけど、ハッキリとした目的意識を持たずにそんなことしてちゃあいつまでたってもいい写真は写せないし、同じようにいつまでたってもいいカメラやレンズはできないよね。がんばるべきときは、やっぱり、がんばらないと、ね。

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