約14倍の高倍率ズーム

キヤノン・EOS 30D+タムロン・18?250mmF3.5?6.3 Di II
 タムロンは高倍率ズームレンズの“先駆的”なメーカーと言ってもいい。ムカシのことを言ったってしょうがないのでヤメるけど、とにかくタムロンは、ズームレンズについて言えば、つぎつぎと画期的で小型でコンパクトな高倍率ズームレンズを発表し続けてきたメーカーだ。企業体質として ―― と、エラそうなことは言いたくないけれど ―― 堅実で着実、決して冒険しないところがある。とくに最近はそうした傾向が強い。石橋を叩いて叩いて渡る(結局、渡らないこともときどきあるけれど)、そんな会社だ。シグマのようにアグレッシブで“いけいけどんどん”といったところがあまりない。そうした体質を持ったメーカーではあるが、ぽつりぽつりと、この18?250mmズームのような思い切った、でも販売的にはじつに手堅いレンズを発表してくる。いっぽうでは、あまり詳しくは言えないけれど、先日、開発発表をした光学式手ブレ補正を内蔵した18?200mm 28?300mmレンズなどは、その駆動アクチュエーターや駆動メカニズムなどに、タムロンが独自に開発したちょいと注目すべきものを取り入れたりしている。


 この18?250mmズームはAPS-Cサイズ相当のデジタル一眼レフカメラ専用のレンズである。ベースは同じ開放F値の18?200mmズームだ。乱暴な言い方をすれば、その18?200mmズームを望遠側に焦点距離ちょいと伸ばして作ったのが18?250mmというわけだ。縮長時のレンズ全長はほとんど同じ。最短撮影距離も同じ45cm(ズーム全域で)。ほんの少し18?250mmのほうが重い。レンズ構成は18?200mmが13群15枚、18?250mmが13群16枚。価格は定価で18?250mmのほうが約1万円ほど高い。
 18?250mmズームを30Dと組み合わせたとき、その撮影画角は×1.6として、ざっと28.8?400mm相当のレンズの画角になる。この広範囲な焦点距離をたった一本でカバーすること、最短が45cmということで、使ってみるとわかるけど、遠くから近くまでアップにしたりワイドにしたり自由自在だ。じつに便利な ―― だから“なまけ癖”がカラダに染みつかないように注意しなければイカンが ―― 撮影をしていてストレスをほとんど感じさせないレンズだ。ただ一つ二つ、手ブレには十分注意しなければならないこと、望遠側にしたとき開放絞り値はできるだけ避けて1?2段絞り込むこと。
 手ブレ補正についてはペンタックスやソニーのカメラと組み合わせるぶんにはそれほど気にすることはない。望遠側の描写については、ちょっと撮り比べてみたけれど文句なしに18?200mmのほうがいい。250mmではフレアーっぽくて解像感も物足りない。逆に18mm広角側は(ちょっと不思議だけど)18?250mmのほうが周辺まで切れ味が良かった。

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