写りについては、ちょっぴり不満

フジフィルム・FinePix Z100fd
 内蔵のズームレンズを大きさをほとんど変えずに従来の3倍から5倍にしたからだろうか、レンズ性能に相当なしわ寄せがきているようだ。中・近距離の描写はまぁまぁだけど ―― それでも不満はあるが ―― 中距離以遠になるととたんに描写が甘くなる ( むろんピントは合わせている)。それとともに、画像処理もイマイチよろしくない…。
 こうしたコンパクトデジタルカメラについて語るとき ―― 製品コンセプト、とでも言えばいいのだろうか、それをまず大事にしなければならず ―― 大上段に構えて、めくじらをたて画質を云々するのは少し筋違いという気もしないでもない。画質は、ま、そこそこでもよろしいじゃないか、という考え方。画質うんぬんより、それよりもスタイリッシュさ、見た目のカッコ良さ、操作性の良さやわかりやすさ ( これについては多少のギモンありだけど)、搭載されている機能の楽しさ、といったことのほうがZ100fdにとっては大事なのだろう。そういうことはわかっちゃいるのだけど、それにしてもこのZ100fdの写りはちょっとアレだった。他のメーカーの5倍クラスのズームを内蔵した同じ800万画素程度のカメラと撮り比べてみても“歴然”とした描写の差があって、おいおいどーしたんだよフジフィルムは、と言いたくなるほでありました。


 CCDシフト方式の手ブレ補正にしたってそうだ。F50fdと同じ方式の手ブレ補正で、だからだろうか、F50fdと同じように補正が思ったように効いてくれない。厳しい見方をすればせいぜいが約1段分、身贔屓で言えば ―― ぼくは最近のフジのカメラづくりの姿勢を評価しているんだけど ―― ようやく約2段、といったところか。さらによろしくないのは、手ブレ補正をONにしていると、ブレ補正動作が逆作用をしているように感じることもあって、ほんらいならブレないはずのシャッタースピードでブレてしまっている、なんてこともあった。このへんはもうちょっとがんばってもらわねばイカンです。
 カメラ外観のデザインはとってもスマートで、都会的でしゃれたカメラとでも言えばいいんでしょうか、たとえばスライドバリアにしても斜め方向にスライドするなんて意表を突いているし ( 技術的にも凝っている)、開けると同時にぴろーんと軽やかな音がして「Z」の文字がLED点灯してワンポイントとなる。かっこいい。どのボディカラーもいい。ただ残念、惜しむらくは、写りと操作性、だよね。