いいカメラだ、いいレンズだ

オリンパス・E-3 + ZUIKO DIGITAL12?60mmF2.8?4.0 SWD
 いいカメラだし、いいレンズだ。
 フォーサーズシステムの小さな撮像素子を使っているわりにはボディがデカイしレンズもデカイじゃないか、といった不満はなくもないけれど、とってもいい感じのカメラに仕上がっている。使う前と使ってみた後でこんなにも印象の違うカメラも珍しいよね。ニコンのD300もキヤノンのEOS 40Dもソニーのα700もペンタックスのK10Dもデジタル一眼レフとしてとってもよくできている。どれもいいカメラなんだけど、そういった同じようなクラスのカメラとは ―― オリンパスは「安い機種と一緒くたにするなよ、ウチのは“格”が違うんだから」と怒るかも知れないが ―― “ひと味違う”意味で、いいんだよなあ、いいカメラなんだよ。おやっ、とアタマを捻りたくなるような操作部分もなくもないけれど、でも、使っていてじつに気持ち良くなるカメラだ。小さなフォーサーズシステムの撮像素子で約1000万画素だけど、高感度での画質もいいし当然ながら通常感度での画質もよかった。


 同時に発表されE-3の「標準ズームレンズ」となっているZUIKO DIGITAL12?60mmF2.8?4.0だけど、このズームレンズがこれまたいい。開放絞り値でも画面周辺部までしゃきーッとしていて、このレンズのおかげもあってかE-3の画質がよけに素晴らしく見える。オリンパスのレンズには、比較的低価格のレンズと、べらぼうに高価なレンズと、大きくて重いレンズと、めちゃくちゃ軽くて小さなレンズが渾然一体となっていて、中にはどこかのレンズメーカーに作ってもらっているような“気のない”レンズもあるけど、オリンパスが本気で作っているこの12?60mmのようなレンズには(だいたい大口径で高価なレズがそうだ)素晴らしい写りをするレンズがある。
 ただ、この12?60mmも、フォーサーズシステムのちっちゃな撮像素子相手ならもっと小さく作れるんじゃないかと思うけれど、そんなことはお構いなしの、いけいけどんどん性能重視、描写イノチで作ったのだろう、まるでフルサイズ対応レンズのように大きくて重い。だから良く写る。…でも、小さくて軽くて良く写るレンズも ―― そう小さくて薄型の単焦点レンズなんかも ―― 欲しいなあ。