高速AFと、5段分の手ブレ補正

オリンパス・E-3 + ZUIKO DIGITAL12?60mmF2.8?4.0 SWD
 AFの測距スピードはめちゃくちゃ速い。
 これについてはぼくがあれこれいうよりも、発売が始まってからカメラ店の店頭で試してみればすぐに実感できることだし、オリンパスのサービスセンターなどにいけばカメラが置いてあるはずだからそこで試してみればよい。ただし新発売の超音波モーター(SWD)内蔵のレンズと組み合わせて試してみること。従来の機種とは(他社も含めて)明らかに違うスピード感を体験できる。ぼくなんぞ、E-3を初めて手にしてAF測距してみたとき「おおっ」と声をあげてしまったくらいだ。いや、もちろん、AFスピードが速いからといって写真がウマくなるわけでもイイ写真が撮れるわけでもないけれど、でも使ってて気持ちいいじゃないか。ところで、SWD内蔵レンズ以外でも、これが予想以上に速かったですよ。
 もうひとつ、カタログのスペック表を見て驚いたのだけど、AFの測距連動輝度範囲なんだけど「?2?+19EV」であること。「?2EV」ってほとんど真っ暗だよ。そんなのでピント合わせられるのかと思ったし、ほんとかいな、といまでも疑心暗鬼。ちなみに、ニコンD3が「?1?+19EV」、キヤノンのEOS-1Ds Mark IIIが「?1?+18」であります。なお、「0EV」の明るさとは「ISO100で、絞り値F1.0で、露光時間1秒」で写せる輝度のことをいう。


 E-3の手ブレ補正の効き具合が、あれこれ試してみたけれど、ほんと良く効く。
 そのブレ効果がシャッタースピード換算で「最大約5段分」というのだ。このブレ効果については、相当に個人差 ―― ブラさないで写せる技量をそなえているかどうか、手ブレ補正機能を使用しない場合にブラさないで写せるシャッタースピード ―― や、使用環境差 ―― レンズ焦点距離、被写体距離、カメラとボディの重量バランス、縦位置横位置ホールドなど ―― によって、かなり違う。だから、こうしたあらゆる条件がぴたりとウマく揃ったときでないと、「約5段分」の補正効果は得られにくい、ということを知っておかなくてはならない(相当に難しいことだ)。
 ということをわかった上で、ぼくの場合のことを話すると、実際には35mm判換算で焦点距離100mmのレンズで近距離で撮影したときに「約4段分」の効果を得た。具体的に言うと「1/4秒」で、約70%ぐらいの確率でブレないで写せた(画像をピクセル等倍で見てブレをブレとして見えないという条件)。ぼくはだいたい焦点距離100mm相当のレンズなら1/60秒ぐらいまでならブラさず(ブレてもごくごくわずか)に写せるので、そこから換算すると「約4段分」ということになる。ここでひと言、言い添えておくけれど、手ブレ限界シャッタースピードのことを「1/焦点距離 秒」なんてことを思い込んでいる人がいるようだけど、デジタルカメラにソンなもん当てはまりっこないからね。信じちゃあダメだよ。
 さて、もっと広角のレンズで撮影したときは、1/2秒近くのシャッタースピードでもブレを最小限に止めて写せ、そこそこの画像が得られたし、これにもびっくりでありました ―― いくら良くできたブレ補正機構でも、1/2秒ともなれば、手持ち撮影でまったくブラさずに写せるなんてあり得ないシャッタースピードですよ ―― 。