2年ぶりのモデルチェンジ

リコー・GR DIGITAL II
 GR DIGITALは、コンパクトデジタルカメラで2年間もの長期にわたって一度もモデルチェンジをせず。そして価格もそれほど暴落もさせずに売り続けたカメラとしてはとても珍しい ―― というかソンなコンパクトカメラはない。それが2年ぶりのモデルチェンジでGR DIGITAL IIとなった。モデルチェンジしたのだけれどおおかたの予想を裏切って ―― ぼくはGX100と共通の液晶ファインダーの採用と、28mmレンズ内蔵以外の単焦点レンズ内蔵を搭載した新型機種も同時発売か、と予想していたんだけどスカだった ―― ガンコなまでのキープコンセプト。少しがっかりすると同時に、いや、ま、これはこれでいいかという気分だ。外観は同じ、レンズも同じ。画素数が約1000万画素になった。
 でもしかし、そのガンコなキープコンセプトは、それはそれでいいんだけど、もうちょっと新型カメラらしく、つまり旧型GR DIGITALと外観のどこかに“ちょっと違うぞ”の部分が欲しかったような気もしないでもない。せっかく新型GR DIGITAL IIを買ったのに、誰もそれが新型だと見てくれない、なんてちょっと淋しいんじゃないか。ぼくなら(ぼくはミーハーだからね)、新型GR DIGITAL IIを何げなく持ってて「おっ、新しいGR DIGITALでっか、よろしおすなあ、ええもん買わはりましたなあ…」と誉めらたりすれば、こんな嬉しいことはない。このへんのユーザーの機微にリコーはもう少し配慮して欲しかったぞ、湯浅さんッ。


 高感度での画質が良くなったこと。メニュー画面のGUIがとてもすっきりクリアーになったこと。マイセッティング(登録)機能がすばやく選べるようになったこと。画像仕上げモードでコントラスト、シャープネス、彩度のパラメーターを調整してそれが登録しておけるようになったこと。とりあえず使ってみて、ぼくはこのあたりが「良いぞ」と感じたことだ。
 高ISO感度での画質は、Caplio R7のころからほんと良くなってきたと思う。GR DIGITAL IIには高感度ノイズリダクション「ON/OFF」の機能があるのだけど、ぼくはもっぱら「OFF」にして使っていた。「ON」にすると確かにノイズは少なくはなるのだけど解像感がめっきり悪くなる(ような気がする)。「OFF」で撮るとややノイズは目立ってはくるけれど「ON」の画像に比べて切れ味、解像感がぐんっと向上する。「ON」と「OFF」との差がありすぎるというのもいけないのだろうけれど、それにしても皆さん、ノイズについて ―― 画質云々ではなくてノイズが目立つかどうかだけしか見ずに ―― あれこれ文句を言い過ぎるよね。
 そうそう、ぼくの使ったGR DIGITAL IIはβ版の、それも初期のβ版なので画質について断定的なことは言えないし、操作面についても設定できるはずのモードができなかったりの機種なので、ま、あまり信用しないようにね。でも画質については、このβ版機種よりも良くなることはあっても悪くなることはないけれど(たぶん)。

何年ぶりだろうか、長崎・グラバー邸。