コンパクトカメラはこれからもっとおもしろくなりそうだ

ソニー・Cyber-Shot G1
 ソニーのコンパクトデジタルカメラで“注目”の機種が二つあって、1つは「Cyber-Shot G1」、もう1つは「Cyber-Shot T2」だ。G1のほうは、先日、ファームウエアのアップデートがあって、これをおこなうとG1内蔵の無線LAN機能を使って撮影した画像に場所情報(緯度経度)を記録しておける。この情報を読み取って ―― Exifに自動的に書き込まれる ―― 地図上に撮影場所を表示させることもできるというもの。詳細はともかくとして ―― いろいろとムツかしいのだ ―― “簡易的GPS機能”をカメラに持たせたと考えてもよい。実際にウマく使いこなしたり活用するには、いまのところ、いささかのめんどうと我慢強さが必要だけど、しかしデジタルカメラの“もう1つの楽しみかた”を示してくれている機種としてぼくは大いに興味を持っている。


 さらにG1には2GBもの内蔵メモリーが備わっていて、これもまた、デジタルカメラの将来の姿を予見させるようだ。そう、同じようにT2のほうも内蔵メモリーを持っている。こちらはなんと4GBもある。内蔵メモリーに貯めこんだその画像をどうするのか、といった今後の課題もあるけれど、それは近い将来、無線LAN機能やブロードバンド化などのインフラが整ってくれば解決する問題だと思う。G1にもT2にも内蔵メモリーだけでなく、メモリースティックのスロットも備わっていて、これを見たりするとまだまだ“過渡的”と思えなくもないけれど、しかし今のところはしょうがない。インフラが完璧に整ってから、よっこらしょ、と腰を上げて取り組むのと、周囲の状況はまだまだ未整備だけ“その先”を見て突っ走る。それがトリガーになってインフラが整い出すということも考えられなくもない。G1やT2、あるいはニコンのCOOLPIX S51Cなどを見るとそんなことを感じる。
 こうしたことを積極的に、アグレッシブに、大胆にやってくるソニーの姿勢というのはぼくは大好きだ。見ていて気持ちが良い。ときどき、あまりにも“先走り”すぎてコケてしまうこともあるがそれはご愛敬。パナソニックのように完全舗装された道路を占有して戦車のようなクルマで進んでいくのとは対照的に、ソニーはチャレンジャブルに横道にそれたり人が歩かないような道をずんずん歩いていったりするようで、見ていても愉しいし応援もしたくなる。